2022年ヴェネチア国際映画祭で2冠に輝き、セザール賞では最優秀新人監督賞を受賞した、今年度アカデミー賞(R)フランス代表作『サントメール ある被告』（7月14日(金)公開）の本予告が解禁された。
若き女性作家ラマは、ある裁判を傍聴する。被告は、生後15ヶ月の幼い娘を殺害した罪に問われた女性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧な美しいフランス語を話す彼女は、本当に我が子を殺したのか―――。
監督は、国際的に注目を集めるセネガル系フランス人女性監督アリス・ディオップ。撮影監督に『燃ゆる女の肖像』のクレール・マトン、脚本にはゴンクール賞作家のマリー・ンディアイが参加している。
解禁された本予告は、実際の裁判記録をそのままセリフに使用したという緊迫感漲る法廷シーンや、裁判を傍聴するラマの混乱、被告ロランスの心の揺れ動き、たたみかけるショットの連続など、予告編であっても手に汗握る内容。
そして、印象的なのは、満点が並ぶ世界中のメディアの評価と錚々たる映画人たちのコメントだ。名前を連ねるのは、ヴェネチア映画祭で審査員長を務めていたジュリアン・ムーア、同映画祭金獅子賞受賞のローラ・ポイトラス監督、『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督、『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督、『あのこと』のオードレイ・ディヴァン監督、さらに『クリード 過去の逆襲』が話題のテッサ・トンプソン、『それでも夜は明ける』のキウェテル・イジョフォー。そして最後は、名優ケイト・ブランシェットの「この監督に演出されたい」という言葉で締めくくられている。錚々たる映画人に賞賛される理由を、ぜひ劇場で確かめたい。
『サントメール ある被告』は7月14日(金)より公開。