『春江水暖〜しゅんこうすいだん』グー・シャオガン監督の第二作で、ウー・レイ[呉磊]が主演する『西湖畔(せいこはん)に生きる』が、中国公開版・新字幕で日本公開されることが決定。あわせて、日本版ビジュアルが解禁された。
昨年10月、東京国際映画祭でワールドプレミアされた時には、来日したグー・シャオガン監督や主演のウー・レイ、ジアン・チンチンらが顔を揃え、チケットは瞬殺、大盛況となった本作。
今年4月3日に本国・中国で公開されると、4月興収ランキングで1位『君たちはどう生きるか』、2位『ゴジラ×コング 新たなる帝国』に次ぐ3位にランクインし、大ヒットとなった。
主人公は、龍井ロンジン茶の生産地で知られる西湖せいこのほとりに暮らす母と息子。
茶畑の茶摘みで生計をたて、息子を一人で育て上げながら、あることをきっかけに違法ビジネスの地獄に堕ちた母親に、本作でアジア・フィルム・アワード主演女優賞に輝いたジアン・チンチン。
その母を救おうとして一線を超えてしまう息子を、現在日本で放送中の大ヒット中国ドラマ「星漢燦爛<せいかんさんらん>」のウー・レイが演じている。
日本公開(9月27日(金)に先駆け、監督自ら、東京国際映画祭版から編集や効果などを細かにブラッシュアップし、人気アーティストのチェン・リー(陳粒)の主題歌を加えた<中国公開版>で、また、映画祭時とは異なる<新字幕>で公開することが決定。前作『春江水暖』に続き、「山水画の世界をさらに映画で極めたい」と、自ら名付けた「山水映画」の新しい映画表現に挑戦しているグー・シャオガン監督。
日本版ビジュアルは、その意図を強く反映している。ビジュアル上部には、葉影が揺れ、木漏れ日を頬に受けて、目を閉じるウー・レイ。下部には、怪しげな洗脳が行われる違法ビジネスの世界。
キャッチフレーズは「そのほとりには、天上が在り、地獄が在る。—天上の茶畑から違法ビジネスの地獄へ。母を救うため息子は一線を超える」。
天上を感じさせる山の中で微睡むウー・レイと欲にまみれた地獄の対比は、人の世の悪さえ包み込みながら、数千年と変わらずにそこにある山水の大きさを感じさせる。
『西湖畔(せいこはん)に生きる』
出演:ウー・レイ[呉磊]、ジアン・チンチン[蒋勤勤]、チェン・ジエンビン[陳建斌]、ワン・ジアジア[王佳佳]
監督:グー・シャオガン[顧暁剛]
撮影監督:グオ・ダーミン[郭達明]
音楽:梅林茂
原題:草木人間|英語題:Dwelling by the West Lake|2023年|中国映画|118分 一般G
配給:ムヴィオラ、面白映画
(C)Hangzhou Enlightenment Films
公式サイト:https://moviola.jp/seikohan
公式X(Twitter):@seikohan_jp
9月27日(金)より新宿シネマカリテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開