阪本順治監督が自身のオリジナル脚本を黒木華主演、寛一郎、池松壮亮共演で映画化した『せかいのおきく』(2023年4月28日(金)公開)の第二弾キャストとキャラクター写真が解禁された。
さらに、第52回ロッテルダム国際映画祭 ビッグスクリーンコンペティション部門への出品が決定し、海外版ポスタービジュアルも解禁された。
この度解禁となったキャスト陣は、日本映画界を牽引する、阪本組常連のベテラン俳優3人。黒木演じる主人公・おきくが文字を教える寺の住職・孝順を演じるのは、『BROTHER』(00)など北野武作品や、『亡国のイージス』(05)、『冬薔薇(ふゆそうび)』(22)など阪本監督作品にも多数出演する眞木蔵人。
元勘定方ながら今は貧乏な長屋暮らしをしているおきくの父・源兵衛を演じるのは、『64-ロクヨン-』(16)、『Fukushima50』(20)などに主演、日本映画界を代表する名優・佐藤浩市。なお、佐藤と寛一郎は、『一度も撃ってません』での親子初共演に続き、本作が二度目の共演となる。
そして、おきくと同じ長屋に住む元早桶屋の孫七には、名バイプレイヤーで、2020年阪本監督作品『一度も撃ってません』で19年ぶりの主演が話題となった石橋蓮司。
あわせて解禁されたキャラクター写真は、今よりもずっと貧しく不遇な時代にありながらも、逞しくひたむきに生きる6人の豊かな表情が切り取られ、彼らの眼差しや息遣いが伝わってくるようなものとなっている。
また、本作がノミネートされた第52回ロッテルダム国際映画祭は、オランダ第二の都市ロッテルダムで開催され、世界三大映画祭に次ぐ重要な映画祭のひとつとされており、2023年1月25日~2月5日(現地時間)に開催される。本作がノミネートされたビッグスクリーンコンペティション部門は、一般の映画ファンから選ばれた審査員によってアワードを選出し、受賞作はオランダでの公開やテレビ放映も見込まれる画期的な部門だ。
ロッテルダム国際映画祭のプログラマーを務めるクリスティーナ・アシェンブレネロヴァは、本作が選出された理由について「武士時代の終わりを舞台に、環境および階級問題を背景に描かれたロマンス作品。『せかいのおきく』には、他の時代劇にはない全てがある。阪本順治監督は、汚物のユーモアと鋭い視点を完璧に取り入れることで、彼特有の大胆さを時代劇に反映し、観客に驚きと大きな喜びを与える」と語る。江戸時代の〈循環型社会〉を企画の背景に用いた本作が、サスティナビリティの先進国であるオランダの観客にどのように受け入れられ、評価されるのかにも注目が集まる。
あわせて解禁された海外版ビジュアルは、サントリーウーロン茶中国シリーズ、ユナイテッドアローズ、とらや等の広告制作およびアートディレクションや、映画『誰も知らない』(04)や『海よりもまだ深く』(16)などの宣伝美術を手掛けた葛西薫によるもの。おきく(黒木華)、中次(寛一郎)、矢亮(池松壮亮)の3人が厠の軒先で雨宿りをする印象的なシーンが切り取られた、品格と風情を併せ持ったポスターデザインになっている。
コメント(敬称略)
■ 眞木蔵人
江戸時代の庶民の心の拠り所であるお寺の住職役、孝順をやらせていただきました。
現在では想像もできないくらいの理不尽な事だらけの時代に少しでも安心、温もり、生きている事の喜び、笑顔を与えられる、少しお茶目な住職を意識し演じました。
この作品で世界に誇れる江戸時代から日本独自のPermaculture(パーマカルチャー)をトピックにしている所も見所の一つだと思います。
そして阪本監督がメガホンを握ることにより更に素晴らしい作品になった事を確信しています。
■ 佐藤浩市
昔ながらの丁寧な造りの時代劇、何人も観やすい今風な造りの時代劇。
二極化が進んでいくであろう昨今の時代劇ですが、「せかいのおきく」は何方にも属さない新しい青春時代劇映画です。
この青春汚穢時代劇を是非楽しんでください!
作品タイトル:『せかいのおきく』
出演:黒木華 寛一郎 池松壮亮 眞木蔵人 佐藤浩市 石橋蓮司
脚本・監督:阪本順治
配給:東京テアトル/U-NEXT/リトルモア
映画公式サイト:sekainookiku.jp
公式Twitter:@okiku_movie
「YOIHI PROJECT」公式サイト:yoihi-project.com
コピーライト:(c)2023 FANTASIA
2023年4月28日(金) GW全国公開
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