一人の新聞記者の姿を通して報道メディアは権力にどう対峙するのかを問いかける衝撃作『新聞記者』の公開日が6月28日に決定し、合わせて特報とティザービジュアルが完成。更に本作が初共演となるシム・ウンギョン、松坂桃李から、撮影を終えて、お互いの印象についてのコメントも到着した。
本作は、東京新聞記者・望月衣塑子のベストセラー「新聞記者」(17/角川新書)を“原案”に、政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚との対峙・葛藤を描いたオリジナルストーリー。主演は『サニー永遠の仲間たち』(11)『怪しい彼女』(14)など抜群の演技力で知られる韓国の若手トップ女優シム・ウンギョンと、昨年『娼年』『孤狼の血』(18)等話題作への出演で賞レースを総なめにした松坂桃李。監督は、山田孝之プロデュース映画「デイアンドナイト」の若手最注目映像作家藤井道人。『かぞくのくに』『あゝ荒野』の河村光庸がプロデュースする、国家権力と報道メディアの関係性を描いた、サスペンス・エンタテインメント作である。
この度完成したティザーチラシは、両A面。ひとつは、シム・ウンギョンと松坂桃李が、国会議事堂を背に並び立ちながら、それぞれ違う方向を向く姿に「この映画を、信じられるか」という大きなコピーが被さったもの。同調圧力が満ちる現代にあって、二人の『個』の力が大きな力に立ち向かおうとするドラマを感じさせると共に、観る者への見識をも問いかけているようだ。
もうひとつは、スポットライトがあたる国会議事堂と、そこに向かう車の流れが印象的な夜の霞ヶ関の風景に、「たった今、権力の闇の中へ」という超刺激的なコピーが載ったもの。『バイス』、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『スポットライト世紀のスクープ』など、国家の中枢の闇に迫る話題作は数々製作されてきたが、どれも数十年後に事件を俯瞰して製作され、これまで「今」を映し出すのは、ドキュメンタリーであって、フィクションではほとんど描かれてこなかった。本作は、まだ世間の記憶に新しい出来事を題材に、まさに「たった今」の世の中を描くことで、今ならまだ間に合うかもしれないという可能性をも提示している。
合わせて解禁された特報には、不穏な音楽を背景に、シム・ウンギョン演じる新聞記者の力強い眼差しと涙、松坂桃李演じる官僚の苦悩、葛藤や怒りといった繊細な表情が次々と映し出される。それぞれがどう自分の正義を貫こうとするのか。短いながらも、全編に緊張感が満ち溢れ、骨太な傑作サスペンスの誕生を予感させる。
フェイクニュースが社会を揺さぶり、報道の価値が厳しく問われる平成から新年号に変わるメディアの激動期。「たった今。」リアルに人びとに襲いかかる、さまざまな社会問題にダイレクトにリンクする、今までの日本映画になかった全く新しい社会派エンタテインメントが間もなく誕生する。
初共演となる主演2人の撮影を終えての互いの印象についてのコメント
シム・ウンギョンさん (吉岡エリカ役)
松坂さんの作品は既に何本か拝見していたので、共演できたことを本当に嬉しく思っております。
私にとって本作品は、芝居だけではなく日本語のセリフという乗り越えないといけない課題がありましたが、松坂さんの柔軟なお芝居に頼らせて頂きながら頑張ることが出来ました。監督のディレクションを直ぐに理解して芝居できる松坂さんの瞬発力をみて、沢山学ばせていただいた貴重な現場でした。このような機会を頂き、ありがたく思っております。
松坂桃李さん(杉原拓海役)
やはり目力がすごい方です!パッションみたいなものが、目から伝わってくるので、そこはすごく刺激を受けました。
強く吉岡が迫ってくるところは、非常に記憶に残っています。あとはものすごくストイックで、監督と毎回ディスカッションしながら、お芝居を組み立てているので、「すごい、僕とは全然違う」と感じました(笑)学ばなければいけないところだと思いました!
妥協のなさというか、求め続けていく姿勢には大いに刺激をもらいました。
作品タイトル:『新聞記者』
出演:シム・ウンギョン 松坂桃李
監督:藤井道人『デイアンドナイト』
企画・製作:河村光庸『あゝ、荒野』『かぞくのくに』
製作幹事:VAP
制作:スターサンズ 配給:スターサンズ/イオンエンターテイメント
Twitter:@shimbunkisha
コピーライト:(c)2019『新聞記者』フィルムパートナーズ
6月28日(金) 全国公開!!
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