ジョセフィン・デッカー監督の長編第4作で、マーティン・スコセッシが製作総指揮を務めた『Shirley シャーリイ』(7月5日(金)公開)の本予告とポスタービジュアルが解禁された。
本作は、スティーブン・キングも影響も受けたと言われるゴシック作家シャーリイ・ジャクスンの伝記に、現代的で斬新な解釈を加えて練り上げられた、想像力とダイナミズムに満ちた心理サスペンス。彼女の小説だけでなく、配偶者で文芸評論家でもあったスタンリーとの数百通の手紙をもとに制作されている。
1948年、「ニューヨーカー」誌上に発表した短編「くじ」が一大センセーションを巻き起こした後、新しい長編小説に取り組んでいたシャーリイ(エリザベス・モス)はスランプから抜け出せずにいた。着想の元になったのは、ベニントン大学に通う18歳の少女が突如として消息を絶った未解決の失踪事件。
「シャーリイ、執筆中の小説は?」「『あんたには関係ない』ってタイトルよ」―解禁された本予告は、思うように執筆活動が捗らないシャーリイの心中穏やかでない状況、そして世間とのシニカルな関係性を象徴するようなシーンから始まる。
そんな中、大学教授である夫スタンリー(マイケル・スタールバーグ)の手筈により、平凡な1人の女性・ローズ(オデッサ・ヤング)がやってくる。初めは突然の来訪者を忌々しく思っていたシャーリイ。しかし、世間の多くが不気味がっている自身の短編小説「くじ」について、「引き込まれて鳥肌が立ったわ」と真っ直ぐな瞳で語るローズに次第に興味を抱き、2人の<奇妙な絆>が始まっていく。
「女学生失踪の話か 低俗だが書いてもいい」「狂気の淵に立つ夫人 これから何が起こるのか?」とスランプ中のシャーリイを煽るような態度で接するスタンリー。夫との溝が深まっていく一方、それに比例して親密さを増していくシャーリイとローズの関係はどういう結末を迎えるのか。映像は、創作するシャーリイの頭の中を垣間見るような美しく幻想的なカットが印象的な、次第に現実と虚構の境界が曖昧になっていくものとなっている。
また、ポスターは鬱蒼とツタの生い茂る家と窓から外を見つめるシャーリイの姿を捉えたもの。その虚ろでありながら強い眼差しは、自分の頭に浮かんだ物語のビジョンを追いかけているのか、それともこれから家を訪れる無垢な生贄を見つめているのか……。遥か昔から棲み着いている幽霊のように窓辺に佇むシャーリイの姿、そして「魔女の毒であなたは目覚める」と添えられたコピーが、見る者の想像を掻き立てる。
ストーリー
1948年、「ニューヨーカー」誌上に発表した短編「くじ」が一大センセーションを巻き起こした後、新しい長編小説に取り組んでいたシャーリイ(エリザベス・モス)はスランプから抜け出せずにいた。着想の元になったのは、ベニントン大学に通う18歳の少女が突如として消息を絶った未解決の失踪事件。部屋に引きこもってばかりいるシャーリイの状況を変えようと、大学教授である夫のスタンリー(マイケル・スタールバーグ)は、助手のフレッド(ローガン・ラーマン)と妻のローズ(オデッサ・ヤング)を居候として呼び寄せる。初めは気難しいシャーリイの態度に挫けそうになるローズだったが、交流を続けるうちに二人の間には奇妙な絆が芽生えていき……。
『Shirley シャーリイ』
出演:エリザベス・モス(『ハースメル』『透明人間』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』)/マイケル・スタールバーグ(『ボーンズ アンド オール』『君の名前で僕を呼んで』)/ローガン・ラーマン(『ブレット・トレイン』『ウォールフラワー』)/オデッサ・ヤング(『帰らない日曜日』『グッバイ、リチャード!』)
監督:ジョセフィン・デッカー
脚本:サラ・ガビンズ
原作:スーザン・スカーフ・メレル(『Shirley』未邦訳)
撮影:シュトゥルラ・ブラント・グロヴレン
美術:スー・チャン 編集:デヴィッド・バーカー 衣装:アメラ・バクシッチ
音楽:タマール=カリ
音楽監督:ブルース・ギルバート、ローレン・マリー・ミカス
キャスティング:ケリー・バーデン、ポール・シュニー
2019年|アメリカ|英語|107分|アメリカン・ビスタ|原題:Shirley|字幕翻訳:橋本裕充
配給・宣伝:サンリスフィルム
(C) 2018 LAMF Shirley Inc. All Rights Reserved
公式サイト:https://senlisfilms.jp/shirley
公式X:https://twitter.com/shirleymovie_jp
7月5日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
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