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映画『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』イルディコー・エニェディ監督が語るレア・セドゥの役はトリッキー!本編映像が解禁

ハンガリーの鬼才イルディコー・エニェディ監督と『アデル、ブルーは熱い色』のレア・セドゥ主演の最新作『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』(8月12日(金)公開)の本編映像が解禁された。

リジー(レア・セドゥ)からの愛を疑い、嫉妬に耐えられなくなっていたヤコブ(ハイス・ナバー)は、船に乗ることを止め、陸での仕事を細々としていた。家計がひっ迫している中でも、自由奔放なリジーはヤコブにお金の無心をする。解禁となったのは、苛立ちを隠し大人の対応をするヤコブとリジーとの関係が変わっていく、本作の肝となるシーン。

リジーは仕事をしているヤコブにお金の無心のために手を出すが、引き出しの中から財布を取り出したヤコブは少し考えた様子で何に使うのか問いかける。グローブをつけていたリジーはきょとんとした表情で、「お金のこと?」と聞き返すと、ヤコブは険しい顔でそうだと答える。
リジーはさらに不思議そうな表情で「外でお昼を食べる。別にいいでしょ。」と言うと、飯なら家で食べろと却下し、「金は湯水のように湧いてはこない。」とヤコブは冷たい表情で財布をしまってしまう。
仕事をはじめたヤコブに「そう、ならいい。」とつぶやくと、リジーはヤコブの机に座り足をバタバタさせる。ビックリするヤコブはリジーを見上げるが、そのまま何も言わず机に向かう。リジーはさらに机の上にある書類を落とし、呆然とするヤコブをからかうように笑顔を向ける。そして、書類を拾うヤコブに見せつけるかのように徐々にインクを落とそうとするが…。

監督・脚本のイルディコー・エニェディは、レア・セドゥがリジーを演じたことについて「彼女の役は非常にトリッキーでした。この映画にはリジーからの視点が一瞬たりとも入ってきません。初めて私がレアと話した瞬間から同意していたことは、リジーは決して謎めいた存在でもないということでした。彼女は複雑性を備えた人物であり、皆と同じよう他人、それも最も近しい存在でさえ触れられない部分をたくさん持っています。物語は1920年代で、リジーを含むすべてのキャラクターは当時の世相を有機的に表しており、彼らは社会から提供された役割に従っています。つまり、レアは純粋に彼女の演技に複雑さを持たせることで、リジーの性格について生じる偏見を解消するというより大きな責任を負っていたのです。」と話し、この複雑な役を演じた素晴らしい女優と絶賛している。

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