『ラストナイト・イン・ソーホー』『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督が手掛けた初の音楽ドキュメンタリー映画『スパークス・ブラザーズ』(4月8日(金)公開)の本編シーンが初解禁された。
50年にわたる活動の歴史があるスパークス。音楽プロデューサーのバーナード・バトラーは「シンセのデュオとしての型を作った」バンドだと評価する。日本での知名度は正直なところ、ロックやポップミュージックへの造詣の深い音楽ファンを除き、知る人ぞ知るバンドだ。ただ、世界的には2人の独創性や初めて見た時の衝撃を忘れられないアーティストが数多く存在する。
当時から、畑違いのパンクロックのビリー・アイドルに「(スパークスの新作は)最高だ」と賛辞を贈られていたスパークス。デペッシュ・モードのオリジナルメンバーであり、現在はイレイジャーのメンバーとして活躍するヴィンス・クラークは当時を振り返り「俺もクリス・ロウ(ペット・ショップ・ボーイズ)もニック・ローズ(デュラン・デュラン)も、みんなダサかった。俺たちみんなスパークスからイかしたルックスを盗んだんだ」とスパークスから大きな影響を受けていたと語る。
そして、本作の監督エドガー・ライトもその一人だ。インタビューされるシーンでの名前下のテロップには“FANBOY(熱狂的なファン)”と記載しスパークス愛の深さを垣間見せる。ファーストインパクトを聞かれたエドガーは「初めて彼らを知ったのは1979年の活動期間だ。トップ・オブ・ザ・ポップス(BBCでOAされていた生放送音楽番組)で見た。シンプルでダイナミックだった。ラッセルは歌、ロンはシンセで当時流行の髪形でプレーしていたのを覚えている」と当時テレビ越しに受けた衝撃を動画内で語る。
また本作のオフィシャルインタビューではスパークスがアーティスト活動の中で人気が爆発する時期や低迷期があったことに触れ「危機が何度も訪れたけどスパークスは運に頼らず才能で乗り切ったんだ。もうダメだというギリギリの場面で、2人の飽くなき熱意に心動かされた人に助けられもした。自分たちの手で、スパークスは自分たちを何度も生まれ変わらせてきたんだ。意志の力だけでソレをやり遂げ続ける2人に引き付けられてやまないよ!」とスパークスを分析する。熱烈なファンである監督なだけに、説得力は人一倍だ。
イントロダクション
兄ロンと弟ラッセルのメイル兄弟からなる「スパークス」は、デビュー以来、謎に包まれた唯一無二のバンド。レオス・カラックス監督最新作『アネット』で原案・音楽を務めたことでも話題。そんな彼らの半世紀にもわたる活動を、貴重なアーカイブ映像やバンドが影響を与えた豪華アーティストたちのインタビューと共に振り返る。スパークスの魅力を語るのは、グラミー賞アーティストのベックをはじめ、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、アレックス・カプラノス(フランツ・フェルディナンド)、トッド・ラングレン、デュラン・デュラン、ニュー・オーダー、ビョーク(声の出演)など80名にのぼる。
音楽界の“異端児”と呼ばれ、時代と共に革命を起こし続ける<スパークス兄弟>は、なぜこれほどまでに愛され続けるのかー。挑戦的かつ独創的な楽曲、遊び心溢れる映像、さらには彼らの等身大の姿までを捉え、その理由を探る。自らもスパークスの大ファンだと公言するエドガー・ライト監督によるカラフルな世界に酔いしれる、今年の音楽映画決定版だ。
作品タイトル:『スパークス・ブラザーズ』
出演:スパークス(ロン・メイル、ラッセル・メイル)、ベック、アレックス・カプラノス、トッド・ラングレン、フリー、ビョーク(声)、エドガー・ライトほか
監督:エドガー・ライト『ラストナイト・イン・ソーホー』『ベイビー・ドライバー』
2021年/イギリス・アメリカ/カラー/ビスタ/英語/原題:The Sparks Brothers/141分/G/字幕翻訳:石田泰子/字幕監修:岸野雄一
配給:パルコ ユニバーサル映画
公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/sparks-brothers
公式Twitter:@Sparks_Movie #スパークス・ブラザーズ
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4月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイント他全国公開
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