架空のロックバンド「スパイナル・タップ」の全米ツアーに密着し、当時隆盛を極めていたハード・ロック/ヘヴィ・メタル文化や音楽を風刺した、カルト的人気を誇るロック・モキュメンタリー『スパイナル・タップ』が、6月16日(土)より新宿武蔵野館他全国にて順次公開となる。
本作は、あの名作『スタンド・バイ・ミー』(86)、『恋人たちの予感』(89)、『ミザリー』(90)のロブ・ライナー監督が1984年に手がけた初監督作であり、モキュメンタリーというジャンルにおいては『食人族』(80)と共に草分け的存在として知られ、ロック映画というくくりにおいては映画史上に残る金字塔的作品。
幼馴染でずっと一緒に活動してきたギタリストが途中で仲違いしてバンドから抜けてしまったり、メンバーの彼女がバンドの運営や音楽性に口を出してきたり、とバンドマンなら「あるある」と納得してしまうようなシーンがふんだんに盛り込まれておりロック好きの笑いを誘う。あのスティングやトム・ウェイツが、「リアル過ぎて笑っていいのかわからなかった」と絶賛(!?)し、日本でも大槻ケンヂや鈴木慶一など多くのミュージシャンがフェイバリットムービーとして公言。音楽好きのテンションを上げること間違いなしの「バンドマンあるある」ネタとロックへの愛情に溢れる全国民必見の笑撃的ロック映画なのだ。
“ストーンヘンジ”、“バックステージで迷子”、“ボリューム11”
こんなに見せていいの?笑いどころを惜しみなく披露
『スパイナル・タップ』爆笑必至の予告編をついに解禁!
この度解禁となった予告編は、映画監督マーティ・ディ・ベルギーを演じるロブ・ライナー監督の語りから始まる。この時点で、あの名匠の本気のおふざけに笑いが止まらない。また、本作のファンであれば誰もが誰かに話したくなるシーン、舞台装置であるはずのストーンヘンジが発注ミスで小さすぎた場面や、楽屋から威勢よく出発するもバックステージで迷子になってしまう場面、アンプのボリュームは通常10までだが特別に11にしたのでもっと爆音が出ると自慢する場面など爆笑ポイントのオンパレード。「あいつはステージで爆死した」という台詞には、思わず「どういうことだよ!」とツッコミたくなる。
「カルト・ムービー・トップ50」(エンターテインメント・ウィークリー誌03年発表)、「歴代ロック映画トップ10」(Mojo誌05年発表)、「ロックンロール映画オールタイムベスト100」(BLENDER誌05年発表)で第1位を飾りながらも、日本ではなぜか今まで劇場未公開だった本作。もともと16ミリフィルムで撮影されており、ビデオやDVDで楽しんでいたファンが多いはずだが、この度の上映では字幕を改正したリマスター版での上映。新たに生まれ変わり、再起をかけた『スパイナル・タップ』の変化に期待して欲しい。
ストーリー
「スパイナル・タップ」は60年代にデビューし、かつて一世を風靡したイギリスの人気ロックバンド。ビートルズ・スタイル、フラワーチルドレン、…時代とともに音楽性も変化させてきた彼ら。そして時は80年代、最先端であるハードロック・スタイルを武器に現在に至っている。そんななか、アルバム「Smell the Glove」のリリースが決定、大々的な全米ツアーを行うことになった!彼らの大ファンである映画監督マーティ・ディ・ベルギーは、ツアーに密着を決意。映し出されるのは、結成秘話からメンバーたちの苦悩、歴代ドラマーの怪死、トラブルから感動のステージまで、次々と明かされるファン必見のエピソードの数々。伝説のロック・ドキュメンタリー『スパイナル・タップ』がここに誕生する――!!
作品タイトル:『スパイナル・タップ』
出演:ロブ・ライナー、マイケル・マッキーン、クリストファー・ゲスト
監督:ロブ・ライナー
製作:カレン・マーフィ
1984年/アメリカ/83分/ビスタ/原題:THIS IS SPINAL TAP
提供:キングレコード
配給:アンプラグド
公式サイト:http://spinaltap.jp/
コピーライト:(c)1984 STUDIOCANAL All Rights Reserved.
6月16日(土)新宿武蔵野館他全国ロードショー