爆風スランプの楽曲「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされた映画『大きな玉ねぎの下で』が、神尾楓珠と桜田ひよりのW主演で2025年2月7日(金)公開となることが決定し、ティザービジュアルと特報映像が解禁された。
1984年にデビューし、今年40周年を迎えたロックバンド・爆風スランプ。1985年にリリースされた「大きな玉ねぎの下で」は、のちに「大きな玉ねぎの下で~はるかなる想い」とリメイクされ、15枚目のシングルとしても発売。その後「第40回NHK紅白歌合戦」でも歌唱し、CMソングとしても活用された。2000年代に入っても多くのアーティストがカバーし、今もなお歌い継がれている。さらに2019年には、ボーカルのサンプラザ中野くんが「令和元年Ver.」を発表し、再び注目を集めた。
なお、「大きな玉ねぎ」とは日本武道館の屋根の上に光る擬宝珠を指す。
ペンフレンドの文通相手と初めて武道館で待ち合わせる、淡く切ない恋模様を歌うこの楽曲を元に映画で描かれるのは、手紙やノートでのやり取りを通して、顔も知らない相手に恋するラブストーリー。SNSで簡単に繋がれる時代に、あえて手書きで心の声を綴りながら関係を築いていくノスタルジックな世界観が繰り広げられる。さらに令和と平成、2つの恋が交錯するのも見どころだ。果たして、2組の男女は武道館の下で出会うことができるのか。最後に待ち受ける1つの奇跡とは―。
そんな本作で神尾が演じるのは、将来に希望の持てない大学4年生・堤丈流。そして桜田が演じるのは、丈流とは対照的に自分の夢をまっすぐに追う看護学生・村越美優。2人が演じる等身大のキャラクターにも注目したい。
映画本編で、手書きの文字を通して顔も知らない相手に恋する丈流と美優。今回解禁されたティザービジュアルからは、そんな2人のぬくもりが伝わってくる。スチール撮りでは、実際に武道館をバックに神尾と桜田が話している様子が撮影されたといい、自然体の2人の柔らかい空気感が感じられる。また、タイトルの玉ねぎにちなみ「恋ってときどき、目にしみる」というコピーも添えられ、楽しい時間だけではない恋の切なさを感じさせる。
あわせて解禁された特報では、冒頭から楽曲「大きな玉ねぎの下で」のアカペラが響きわたる。カバーしている主題歌アーティストは後日解禁される予定だ。そして、映像は神尾演じる丈流と桜田演じる美優がそれぞれノートを書いているカットから始まる。2人は、昼はカフェ、夜はバーになるお店でそれぞれ働いているため、顔を合わせることはない。そんな中、連絡用のバイトノートで心を通わせ、顔も知らない相手に恋する物語が紡ぎ出される。映像の終盤では、2024年から1989年まで遡り、手紙を通したもう1つの恋の物語が。時代が交錯する展開に期待が高まる。
さらに、映画とはまったく別のストーリーで描かれる小説「大きな玉ねぎの下で」が8月22日(木)より全国の書店にて販売開始となるほか、小学館の少女漫画誌・ベツコミ10月号(9月13日(金)発売)から4ヶ月連続で小説のコミカライズ「大きな玉ねぎの下で」が掲載されることも決定。
小説の著者は、本映画のストーリー原案者であり、ベストセラーとなった『100回泣くこと』ほか、『トリガール』など映像化作品も多く排出している中村航。爆風スランプのファンでもある中村が紡ぎ出したオリジナルストーリーに注目が集まりそうだ。また、小説の表紙は、エモーショナルなイラストがSNS上で話題となったまかろんKが描きおろした。
また、コミカライズでは庭のこころがちょっぴりもどかしい恋模様をフレッシュに描く。解禁されたビジュアルには、幻想的な世界観に背中合わせの2人の姿が描かれている。
コメント(敬称略)
■ 神尾楓珠
曲を知っていたので、映画の完成を想像しながら楽しく台本を読ませていただきました。ペンフレンドという言葉は、馴染みがなかったのですが、作品を通して手書きのやり取りだからこその温かみ、良さを改めて感じました。丈流は、就活生ならではの悩みや、美優や家族との関係性もすごく等身大なので、あまり作りすぎずに素で演じられたと思います。曲を知っている方も、知らない方も楽しめる映画なので、早くみなさんに観てもらいたいです。
■ 桜田ひより
お互い顔も知らない相手と、文字だけのやり取りで一喜一憂しながら進む物語が、私には新しくてワクワクしました。美優は、真っ直ぐな性格でありながら、あまのじゃくなところも持っています。なんだか憎めなくて愛らしい美優が伝わると嬉しいです。神尾さんはじめ、魅力的なキャストの方々、信頼できるスタッフのみなさんに恵まれて、素敵な作品になったと思います。どの世代でも楽しめる映画になっているので、期待して待っていてください。
■ 草野翔吾監督
日本武道館に初めて行った14歳の時、親からこの曲を教わった思い出が、企画を伺った際に蘇りました。学生時代から尊敬している高橋泉さんの脚本を監督できる喜びと、神尾くん、桜田さんと再会した喜びを噛み締めながら、丈流と美優の等身大の悩み、等身大の恋を撮りました。この曲の世代の方もそうでない方も、主人公たちの世代の方もそうでない方も楽しんでもらえる作品になったので、ぜひ劇場でご覧ください!
■ 企画・宇田川寧
恋愛小説の名手・中村航氏と、脚本家・高橋泉氏のタッグで、幅広い世代に知られているラブソングをモチーフにした、恋愛小説と実写映画を同時進行する企画を立てました。モチーフとする楽曲は、偶然にも中村航氏とご縁のあったサンプラザ中野くん率いる爆風スランプに快諾いただき、名曲「大きな玉ねぎの下で」に決定しました。リアルタイムなコミュニケーションが当たり前になっている今だからからこそ現代人の心に響く、エモーショナルで美しい令和の恋愛映画になっております。この名曲が、どのようにスクリーンに映し出されるのか、是非映画・小説共にお楽しみにしてください!
■ サンプラザ中野くん
小説家・中村航さんありがとう。貴殿は爆風スランプの名誉ファン認定です。お陰様で39年前に書いた楽曲が映画になりました。コミックにも小説にもなります。武道館初公演の空席をこの歌で誤魔化そうと目論んだとき、39年後にこんな神展開があろうとは思ってもみませんでした。今とても幸せです。これからご覧になる皆様、間違いなく日本で一番泣ける恋愛映画です。お楽しみください。コミックも小説もよろしくお願いします。サンキュー♡
■ パッパラー河合
39年間、演奏し続けている爆風スランプのバラード「大きな玉ねぎでの下で」が映画になったと聞いて「へぇ~大玉(曲名)が映画になったの?どんなのだろう?」と軽い気持ちで試写会に出かけたんですね。おったまげました。泣いてしまった自分に。友人からは「オマエは冷たいヤツだ」と言われてるんですよ。でも心が揺さぶられたんです、ホントに。自分達の楽曲に思い入れがあるから泣いてしまったのか、万人が泣いてしまう映画なのか。自分じゃよくわからないんですよね。その答えが知りたいです、観てやって下さい。よろしくお願いします。
■ 中村航
10代のころ、バンドを組んでカバーしていた爆風スランプ。何年か前にラジオ番組でサンプラザ中野くん(さん)に初めてお会いして、それから時代を超える名曲「大きな玉ねぎの下で」をモチーフにした小説を書きたいと思うようになり、ついに叶いました。とても嬉しい!!青春の忘れ物を取り戻したような気分です。澄んだ空に光る玉ねぎを思い浮かべながら、まっすぐな気持ちで書きました。ぜひ、読んでみてください!
ストーリー
丈流と美優は、夜はバー、昼はカフェになる「Double」でそれぞれ働いている。
2人を繋ぐのは、連絡用のバイトノートだけ。
最初は業務連絡だけだったが、次第に趣味や悩みも綴るようになった。
お互い素性を知らないまま、2人は大きな玉ねぎの下で(武道館)初めて会う約束をするがー。
一方、あるラジオ番組では30年前の文通相手(ペンフレンド)との恋が語られていた。
顔は知らないけど好きな人と武道館で初めて会う約束をして…
2組は大きな玉ねぎの下で出会うことができるのか?
令和と平成2つの恋が交錯し、やがて1つの奇跡が待ち受けるー。
映画『大きな玉ねぎの下で』
出演:神尾楓珠 桜田ひより
Inspired by 爆風スランプ「大きな玉ねぎの下で」
監督:草野翔吾
脚本:高橋泉
音楽:大友良英
ストーリー原案:中村航
製作プロダクション:ダブ
製作委員会:東映 U-NEXT ダブ ニッポン放送
配給:東映
(C)2024 映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会
公式サイト:tamanegi-movie.jp
公式X:@tamanegi_movie
公式Instagram:tamanegi_movie
2025年2月7日(金)Roadshow