『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』でアカデミー賞脚色賞に連続ノミネートされたトッド・フィールドの16年ぶりの新作『TÁR』(原題/2023年日本公開)で主演を務めたケイト・ブランシェットが、8月31日から開催されている“ヴェネチア国際映画祭”で最優秀女優賞(ボルピ杯)を受賞した。
ヴェネチア国際映画祭は、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭に並ぶ、今回で79回を数える歴史ある映画祭。コンペティション部門で上映された本作は、上映後6分間のスタンディングオベーションを受け、現地で早くも「アカデミー賞有力」と評されている。なお、今回のケイトの受賞は『アイム・ノット・ゼア』(第64回映画祭)で受賞して以来2度目の快挙となった。これからの賞レースも賑わせそうな本作に引き続き注目したい。
ストーリー
ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命された指揮者リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、天才的能力と、たぐいまれなるプロデュース力で、自身を1つのブランドとして作り上げてきた。しかし、のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀により、彼女の心の闇は少しづつ広がっていく―。
作品タイトル:『TÁR』(原題)
出演:ケイト・ブランシェット『ブルー・ジャスミン』、マーク・ストロング『キングスマン』、ジュリアン・グローヴァ―『インディー・ジョーンズ/最後の聖戦』音楽:ヒドゥル・グドナドッティル『ジョーカー』(アカデミー賞作曲賞受賞)
監督・脚本:トッド・フィールド『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』
配給:ギャガ
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2023年 全国ロードショー