長塚京三主演×吉田大八監督『敵』第37回東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品決定

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筒井康隆の小説を吉田大八監督が映画化した『敵』(2025年1月17日(金)公開)が、第37回東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが発表となり、東京国際映画祭でのワールドプレミア上映が決定した。

主演は、2013年公開の『ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~』以来、12年ぶりの主演映画となる長塚京三。本作では元大学教授・渡辺儀助を演じ、人生の最期に向かって生きる人間の恐怖と喜び、おかしみを同時に表現する。清楚にして妖艶な魅力をもつ大学の教え子には瀧内公美、亡くなってなお儀助の心を支配する妻役には黒沢あすか、バーで出会い儀助を翻弄する謎めいた大学生には河合優実。そのほか松尾諭、松尾貴史、カトウシンスケ、中島歩らが脇を固める。

コンペティション部門では、さまざまな国や地域、時代などを背景に世界中から集められたオリジナリティーあふれる厳選された15本の作品が「東京グランプリ」や「観客賞」など7つの賞を競う。本年の審査委員長は、『花様年華』(00)やウォン・カーウァイ監督の『2046』(04)などで国際的に知られる香港の俳優、トニー・レオン。近年コンペティション部門に出品された日本映画には、『正欲』(23/岸善幸監督)や『半世界』(19/阪本順治)など、高い評価を受けた話題作品が集まる。

今回のコンペティション部門正式出品決定にあたり、吉田監督から喜びのコメントが寄せられた。

吉田大八監督 コメント
歴史ある東京国際映画祭のコンペティション部門に選出していただき、大変光栄です。
それにつけても「敵」を見つけて戦わずにはいられない人間の業には終わりがありません。
映画の主人公も、静かな生活に突然現れた「敵」と対峙せざるを得なくなります。
家から世界、さらに遠い次元を経て再び自分へと回帰するそのささやかな戦いを、
国際映画祭ならではの大スクリーンでお披露目できるとは、主人公も「敵」もまさに本望でしょう。
ぜひこの機会に足をお運びください!

今回、あわせて新カット3点も解禁された。儀助が行きつけのお店で談笑する姿を捉えた写真に、大学の教え子の鷹司靖子や妻・信子との自宅での一幕を捉えた写真。大学教授の仕事もリタイアし、ひとりで暮らす儀助だが、自宅でも外に出かける時でも身なりをきちんと整えているその様子からは、丁寧な暮らしぶりを窺い知ることができる。教え子の鷹司靖子とは自宅の書棚の前での会話を楽しみ、妻・信子とは食事を共にしている夫婦の姿が映し出されている。

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ストーリー
渡辺儀助、77歳。
大学教授の職を辞して10年―妻には先立たれ、祖父の代から続く日本家屋に暮らしている。料理は自分でつくり、晩酌を楽しみ、多くの友人たちとは疎遠になったが、気の置けない僅かな友人と酒を飲み交わし、時には教え子を招いてディナーを振る舞う。預貯金が後何年持つか、すなわち自身が後何年生きられるかを計算しながら、来るべき日に向かって日常は完璧に平和に過ぎていく。遺言書も書いてある。もうやり残したことはない。
だがそんなある日、書斎のiMacの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。

『敵』
出演:長塚京三 瀧内公美 河合優実 黒沢あすか 中島歩 カトウシンスケ 髙畑遊 二瓶鮫一 髙橋洋 唯野未歩子 戸田昌宏 松永大輔 松尾諭 松尾貴史
脚本・監督:吉田大八
原作:筒井康隆『敵』(新潮文庫刊)
企画・製作:ギークピクチュアズ
制作プロダクション:ギークサイト
製作:「敵」製作委員会
配給:ハピネットファントム・スタジオ/ギークピクチュアズ
(c)1998 筒井康隆/新潮社 (c)2023 TEKINOMIKATA

公式サイト:https://happinet-phantom.com/teki
公式X:https://x.com/teki_movie

2025年1月17日(金) テアトル新宿ほか全国公開

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