富裕層が娯楽として人間狩りを行う― その過激で残忍な描写も含め、政治的陰謀論のはびこるアメリカ社会への痛烈な風刺から全米で物議を醸し、一度は公開中止に追い込まれた戦慄のサバイバル・アクション、『ザ・ハント』が10月30日(金)公開となる。この度、本編映像が解禁された。
本作は、現代のアメリカを二極化する”上流階級VS庶民階級”や、蔓延るweb上の陰謀論に着想を得たとされ、さらに昨今、日本でも問題となっているSNS上でのヘイト発言などを「人間狩り」に置き換えて過激に風刺。スピーディーに展開される予測不能な激しいバイオレンス描写とモラル破壊の表現から、当時の全米の銃乱射事件もきっかけとなり、トランプ大統領が作品名こそ挙げなかったもののツイッターで批判するなど物議を醸し、ユニバーサル・ピクチャーズは公開を一旦白紙にした(参考:https://www.afpbb.com/articles/-/3239536)。その結果、日本でも2020年2月26日の公開を中止にした経緯があったが、この度、白日のもとに晒されることとなった。
今回解禁された本編映像は、おしゃれなキッチンを舞台に”狩る側”と”狩られる側”だった女性同士が決死のバトルを繰り広げる強烈なアクションシーン。
エリート集団が娯楽として始めた”人間狩り”。“獲物”として狩られる運命にあった庶民のクリスタル(ベティ・ギルピン)が、予想だにしなかった反撃行動を起こしその全貌に迫っていくと、ついに人間狩り計画の黒幕である謎の女アシーナ(ヒラリー・スワンク)と対峙する。
命を賭けた戦いに似つかわしくないほど軽やかなクラシックのBGMに乗せながら、己の肉体はもちろん、吊り電球、ガスバーナー、オーディオ、暖炉の炎までキッチン中のすべてが武器!高価そうなシャンパンだけは「それはダメ!」と叫びながら美しいキャッチングでなんとか死守するも互いに一歩も譲らない。自分でウケてしまっているのかクリスタルの高笑いがなんとも不気味で、この後どちらがどんな決定打を浴びせ勝利するのか全く読めない、庶民VSセレブの決戦シーンとなっている。
実は本作で最後に撮影されたのがこのシーンで、ベティは「現実となった私の夢のグランドフィナーレだった。私たちが壊すためにキッチンのセットが用意されたの。信じられなかったわ。まるで氷の彫刻だったわね。撮影後には、セットがすべて破壊されてしまったの。」と壮絶な撮影を振り返る。また、敵対したヒラリーとの共演についてもベティは「初めて共演した日、彼女が振り返って私のことを見た瞬間に失神しそうになったの。なにせ2つもアカデミー賞(R)を授賞している人よ。本当にヒラリーはすばらしかったわ。彼女と対決するシーンを演じた時には、自分の体をつねってみたくなったくらい、嬉しかった。」と歓喜。アクションの身のこなしに定評のある女優同士、思いきり暴れ戦える最高の条件が揃ったからこそ、全身全霊をかけたこの絶頂のパワフルなアクションシーンが仕上がった。
果たして、“獲物”たちは生き残れるのか、庶民VSセレブの戦いの果てに、計画された「人間狩り」の全貌へとたどりつけるのか…?!この結末は、ぜひ劇場で確かめたい。
ストーリー
広大な森の中で目覚めた12人の男女。ここがどこなのか、どうやって来たのかも分からない。あるのは巨大な木箱に収められた一匹の豚と数々の武器。すると突然、銃声が鳴り響き、何者かに狙われる。武器を取り、逃げまどいながら、やがて彼らは気づく。ネット上にはびこる噂、「人間狩り計画」―セレブが娯楽目的で一般市民を狩る“マナーゲート”が実在することを。しかし、“獲物”のひとりである美女クリスタルが予想外の反撃に出たことで、計画が狂い始め、やがてその陰謀の全容が明らかになっていく――。
作品タイトル:『ザ・ハント』
出演:ヒラリー・スワンク、ベティ・ギルピン、エマ・ロバーツほか
監督:クレイグ・ゾベル
製作:ジェイソン・ブラム
脚本:ニック・キューズ、デイモン・リンデロフ
全米公開:3月13日(金)/原題:THE HUNT
配給:東宝東和
公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/the-hunt
公式Twitter:@the_hunt_jp
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10月30日(金) TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
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