6年連続世界ランク2位のプロ車いすテニスプレイヤー・上地結衣の挑戦と覚悟の日々を追ったドキュメンタリー映画『The Break 世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤー、上地結衣。』が、10月18日(金)より公開することが決定。併せてティザービジュアルと特報映像が公開された。
先天性の病で、成長と共に歩行が困難になり車椅子生活となった上地結衣。姉の影響により11歳でテニスを始め、テニスプレイヤーとしての才能を開花させていく。当時は競技用の車椅子が地元になかったため、両親が遠方から毎回借りて来たという。
周囲のサポートもあり、高校3年生でロンドン2012パラリンピック競技大会に出場、高校卒業後はプロに転向し、親元を離れて18歳から単身海外遠征へ、20歳で世界ランキング1位を獲得した。2017年には、全豪オープン、全仏オープン、全米オープンで優勝、年間王者に。リオ2016パラリンピック競技大会は銅メダル、東京2020パラリンピック競技大会は銀メダルを獲得。
10年以上にわたって世界の車いすテニス界を牽引する彼女の前には、オランダのディーデ・デフロート選手が立ちはだかり、上地は6年間連続で世界ランキング2位となる。この映画は上地選手が、金メダルに向けて、世界一に向けて、日々戦いつづける姿を追った物語である。
制作チームは、3年間にわたって密着取材を敢行。一年のほぼ大半を海外遠征に費やし、世界中を飛び回っている上地。彼女は、可能性があればとことん追求し、どんなことにも貪欲に挑戦する。何より楽しむときはとことん楽しむ。それは小さな頃から好奇心旺盛でどんなことも自分でやってみなければ気がすまない彼女だからこそ、上地の周りにはいつだって笑いが絶えない。
そんな上地を日本から明るく見守る母。彼女に寄り添い、最適解を一緒に導き出そうとするコーチや車椅子エンジニア。さらには車いすテニス界のレジェンドの元プロ車いすテニスプレイヤーで、男子世界歴代最多となる計50回優勝の記録保持者・国枝慎吾。それぞれの立場から彼女を支える姿も同時に描いていく。
さらに本作のティザービジュアルと特報映像が解禁。ティザービジュアルは、上地の後ろ姿を映し出し、彼女が立ち向かう様子が表現され、映像では彼女が現在に至るまでの経緯が描かれる。また、本作のナレーションを花江夏樹が担当することが発表された。
また、本作の監督を務めた新山正彰と、プロデューサーの小澤祐治からのコメントは下記の通り。
コメント
新山正彰(監督)
この映画は、一人のアスリートが金メダルを目指してひたむきに努力する姿を描いています。上地結衣選手は、世界ランキング2位という輝かしい成績を誇りながらも、笑顔を絶やさず、常に周りへの感謝を忘れない温かな人柄を持っています。しかし、その裏には、決して己には妥協しない苛烈な一面がありました。
上地選手の姿を通じて、車いすテニスというスポーツに少しでも興味を持ち、これからも応援し続けていただければ、これほど嬉しいことはありません。
小澤祐治(プロデューサー)
ここ2年、上地結衣という人と接していく中で、彼女のたくさんの魅力に出会えました。
そしてたくさんの勇気をもらいました。諦めない!自分にもできる!やってやる!
その人の背中を優しくそして強くおしてくれる、そんな存在である上地さんの魅力をできるだけたくさんの人に届けられたら嬉しいです。
ストーリー
世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤーの
世界一への戦いが、始まる。
2022年。
彼女の姿は羽田空港にあった。
向かう先は欧州遠征。
その地の空気を楽しみながら、対戦を重ねていく。
そんな上地には、どうしても勝てない相手がいた。
ディーデ・デフロート選手。
あと一歩が届かない。
ということは世界一になれないということ。
金メダルには届かないということ。
上地は負けるのが嫌いだった。
負けず嫌いの彼女は、
もう負けたくなかった。
そのために彼女は練習方法を変え、
車椅子の改造に乗り出した。
『The Break 世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤー、上地結衣。』
出演:上地結衣
ナレーター:花江夏樹
監督:新山正彰
プロデューサー:小澤祐治
クリエイティブ・ディレクター:小山佳奈
音楽:メロディー・パンチ
監督補:沖悠司
アシスタントプロデューサー:増渕美帆
企画・製作:ギークピクチュアズ
制作プロダクション:ギークピクチュアズ
配給:日活
(c)2024「The Break 世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤー、上地結衣。」製作委員会
公式サイト:https://yuikamiji-movie.com
公式X:@TheBreak_movie
2024年10月18日(金)より全国順次ロードショー決定!