魔夜峰央の原作を実写化し、興行収入37.6億円を記録、日本アカデミー賞では最優秀監督賞を含む12部門を受賞した『翔んで埼玉』(2019年)の続編『翔んで埼玉Ⅱ(仮題)』の制作が決定し、前作に続きGACKTと二階堂ふみが主演を続投することが明らかになった。あわせて新ビジュアルも解禁された。劇場公開は2022年。
前作に続きメガホンを執るのはドラマ「電車男」(2005)、『のだめカンタービレ』シリーズ、『テルマエ・ロマエ』シリーズ、『ルパンの娘』シリーズ等、数々のテレビドラマ・映画をヒットへ導いてきた武内英樹、脚本には『かぐや様は告らせたい』シリーズ、『ルパンの娘』シリーズを手掛ける徳永友一。
同じく前作から引き続いてプロデューサーを務める若松央樹は、続編を制作するに至った理由として「前作の公開中、埼玉の皆様から“もっとディスっても大丈夫!”、他県の皆様には“自分たちの地元もいじって欲しい!”といった熱い反響が多数寄せられ、続編の話が持ち上がった」と言う。「前作で既に出し尽くした気持ちも強かったのですが、皆様の温かい声をいただき、武内監督や脚本の徳永氏の間で“続きを作ってみてはどうか”という話が自然と出るようになりました。その内容が思いの外盛り上がり、続編を制作することになりました。」とその経緯を明かしている。
麻実麗役のGACKTは「不安しかありません。」と微妙なコメントを寄せ、すべての始まりと言っても過言ではない原作者・魔夜峰央に至っては「改めて言うが、正気か」と続編決定に少々困惑気味。反面、壇ノ浦百美役の二階堂ふみは「真面目に不真面目な大人達が集まる現場にまた呼んでいただけて、とても光栄です。」、武内監督からは前作を支えてくれた埼玉県への感謝と共に、早くも「日本最高峰の茶番劇をお届けしたいと思っています。」と、ある意味チームワーク抜群にも思えるコメントを寄せており、更なるスケールアップに期待が高まる。
なお、到着したコメント全文は以下の通り。
コメント(敬称略)
【原作者 魔夜峰央】
改めて言うが、正気かおまえら
【武内英樹監督】
「翔んで埼玉」続編が遂に始動します。
前作では思いっきり(愛を込めて)ディスっていたにも関わらず、埼玉の皆さんが
心から映画を楽しんでくださり、改めてその埼玉愛に驚かされました。
続編だからこそできる、壮大なスケールでお届けする日本最高峰の茶番劇をお届けしたいと思っています。
GACKTさん、二階堂ふみさんや、信頼できるスタッフ、そして新しい仲間(?)と共に
全力で作品を作ってまいります。是非、ご期待ください。
【フジテレビプロデューサー 若松央樹】
前作の公開中、埼玉の皆様には「もっとディスっても大丈夫!」という声や、
他県の皆様には「埼玉がうらやましい」「自分たちの地元もいじって欲しい!」「翔んで〇〇もやってほしい!」など、ありがたい反響をたくさんいただきました。
「翔んで埼玉」自体は、前作も原作にはないストーリーを多分に描いておりましたし、作品としては、前作で既に出し尽くした気持ちも強かったのですが、皆様の温かい声をいただき、武内監督や脚本の徳永氏の間で「続きを作ってみてはどうか」という話が自然と出るようになりました。その内容が思いの外盛り上がり、続編を制作することになりました。埼玉の皆様に支えていただき、前作はありがたいことに大ヒットすることが出来ました。続編では更にパワーアップした、我々なりの愛あるディスりで、埼玉の魅力を全国に届けてゆきたいと思っています。再びとはなりますが、何卒寛大な心で受け止めていただければと思っております。
【麻実麗役 GACKT】
再びこの、いい意味でくだらない最高のエンターテインメントに関われると思うと、今から、、、、不安しかありません。
前作であれだけ埼玉をディスったにもかかわらず、監督はまたしても続編をやる気です。監督、バカなの?完全に壊れてます。。。そしてGACKTがまた高校生を演じるのか…、ダメでしょ?
疑問は多く残りますが、前作でもご一緒した武内監督やふみちゃんがいれば、良い作品が作れると信じて、、、
いや、むしろ、すべてお任せするしか、ありません。
壮大な茶番の更なるパワーアップ、ぜひ楽しみにしていてください。不安です。。。
【壇ノ浦百美役 二階堂ふみ】
パート2を作ってみせる!と現場で肩をぐるぐる回しながら仰っていた武内監督。
まさかこの映画がヒットするとは。まさかこの映画が日本アカデミー賞にノミネートされるとは。
パンクで誠実な物作りをされる武内監督、そして派手に踊らせる若松プロデューサー。
真面目に不真面目な大人達が集まる現場にまた呼んでいただけて、とても光栄です。
パート1(まさかこの呼び方をする日が来るとは思わなかった)を遥かに超える大作を、最前線で感じられたらと思います。
よろしくお願い致します。
『翔んで埼玉』とは
「パタリロ」等で一世を風靡した漫画家・魔夜峰央が1982年に発表した作品が、2015年に「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」として30年ぶりに復刊されると、「埼玉県人にはそこら辺の草でも食わせておけ!」「埼玉なんて言っているだけで口が埼玉になるわ!」といった強烈なセリフや、<埼玉県>を徹底的にディスる内容が多数のメディアで取り上げられ、SNSを中心に大きな反響を呼び、遂に実写映画化されるにまで至った。
監督・武内英樹×脚本・徳永友一のタッグが、原作の魅力でもある強烈な<埼玉ディス>や自虐ネタは勿論、架空の東京を頂点とした関東一帯の壮大な下剋上の物語としてスケールアップさせ、主人公の麻実麗、壇ノ浦百美が、埼玉県人の自由を求めて戦う「愛」と「革命」の物語として、未完成であった原作の“その先”を紡いだ。
そして、主演を務めたGACKT・二階堂ふみをはじめ実力派豪華キャストが集結。単なる<埼玉ディス映画>ではなく、日本映画史上最大のエンターテインメント作品として2019年に全国で公開されると、ご当地・埼玉県を中心に全国各地にその独特な魅力を放つ世界観が多くの人を虜に。興行収入は37.6億円を記録する一大ムーブメントを創り上げた。
作品タイトル:『翔んで埼玉Ⅱ(仮題)』
出演:GACKT 二階堂ふみ ほか
監督:武内英樹(「のだめカンタービレ」シリーズ、「テルマエ・ロマエ」シリーズ、「ルパンの娘」シリーズほか)
脚本:徳永友一(「探偵の探偵」「僕たちがやりました」『かぐや様は告らせたい』シリーズ、『ライアー×ライアー』ほか)
原作:『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』魔夜峰央(宝島社)
コピーライト:(C)2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会
2022年公開