【レポート】『トップガン マーヴェリック』“胸熱”吹替声優イベント開催 ―森川智之、宮野真守、依田孝利が登壇

『トップガン マーヴェリック』の日本公開(5月27日(金))に先駆け、5月18日(水)に神楽座にて 『トップガン マーヴェリック』“胸熱”吹替声優イベントが実施された。
イベントには、吹替声優を務めたマーヴェリック役・森川智之と、マーヴェリックの亡き親友グースの息子ルースター(マイルズ・テラー)役の宮野真守が登場し、本作の魅力を徹底解剖した。また吹替版の演出を務めた依田孝利も加わり、貴重な収録秘話も披露された。

『トップガン マーヴェリック』“胸熱”吹替声優イベント 概要
■日時:5月18日(水)19:30~20:15
■会場:神楽座(東京都千代田区富士見2丁目13-12 KADOKAWA富士見ビル 1F)
■登壇者:森川智之、宮野真守、依田孝利(演出)  ※敬称略

いよいよ公開を目前に控え、そして遂に来週にはトム・クルーズの来日も迫る中、日本での盛り上がりが最高潮を迎えつつある本作。本イベントでは満を持して、マーヴェリック役の森川智之、マーヴェリックのかつての相棒にして今は亡き盟友・グースの息子、ルースター役・宮野真守、そして本作の日本語吹替版演出を担当した依田孝利が登壇。

映画の魅力を余すことなく語るために、早速、レディー・ガガ渾身の書き下ろし主題歌「Hold My Hand」が挿入された胸熱な予告映像が流されることに。

それを観た宮野は開口一番「やばい、泣くね、もう!36年前の作品に自分がまさか携わることになるとは思わなかったです」と感嘆の様子。宮野は続けて「前作にもあった男同士の友情などがしっかり本作にも受け継がれているし、因縁めいたマーヴェリックとルースターの関係がありますよね。その関係がどうなっていくか見どころの一つです」と語った。
また、依田は今回、『トップガン』という伝説的タイトルの演出を担当したことについて「前作を観てMA-1を着て、『ハスラー2』でビリヤード場へ行った世代だから光栄でした。重圧もありましたが、お二人が見事に演じきってくれました。」と語り、森川と宮野の熱演を称えた。

そして森川は、声優デビューを飾ったちょうどその頃に『トップガン』を観たと明かすようにまさしくトップガン世代で、「当時映画を観て、本当にトムかっこいいなと映画館をでて感じた記憶があります。トムになりたくて当時MA-1もどきに、レイバンもどきのサングラスをして、でもkawasakiのバイクはもっていなかったので、自分の自転車で国道を走っていました(笑)。それが36年経って、遂に願いが叶いました!夢は叶うんですね」と感慨深い様子をみせた。

次に流されたのは“日本語吹替版のメイキング”映像。監督のジョセフ・コシンスキーに諏訪部順一、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーに大塚芳忠という大御所声優を起用した贅沢なメイキング映像に、「めちゃくちゃ面白いな、このメイキング映像!監督とプロデューサーが話しているだけで映画に見える!」と宮野がその豪華さに思わず笑う中、森川が「僕ら、映画の吹替はするけど、メイキング映像の吹替って初めてでしたね。どこにお金使ってんだろうねって(笑)」と、本編ではない部分にもベスト・オブ・ザ・ベストの陣容を揃える凝った演出に驚いていた様子。

依田は、大塚芳忠さんと諏訪部順一さんにオファーをした経緯についてきかれると「頼んでみたら、やってくださることになって(笑)、重厚感のある映像になりました。諏訪部さんからは本編じゃねーのかよ!とクレームも言われたり…(笑)」と意外な事実を明かし、会場の笑いを誘った。

森川は「もう最初から感動…!映画始まったら涙でました。アイスマンがでてくるとこととか、ハンカチではなくタオルが必要ですよ!」と鑑賞に際し、初っ端から感極まったようで、宮野も「最初の音を聞いた時に熱くなると思います。愛がつまっていて、ハンカチどころかバスタオルがいります!」と熱弁しつつ「男の友情が熱いので男が観て、滾る感じが今回もあります!」と続けて熱く語った。
また、森川は「ヒューマンドラマが素晴らしく、クリストファー・マッカリーの脚本が非の打ちどころがない。どのシーンを切り取っても絵になる!」と本作のドラマチックな部分に関しても太鼓判をおした。

さらに勢い止まらず、森川が航空自衛隊・百里基地の全面協力のもと撮影した、ベスト・オブ・ザ・ベスト声優の発表映像を上映。解禁時、ネット上でも大きな話題を呼んだ、過去に類を見ないあまりに壮大な映像に、思わず宮野が爆笑する一面も。
森川は照れくさそうな表情も見せはにかみながら「この映像の後、戦闘機で新宿まで帰りました(笑)」とジョークを飛ばしつつ、「長いことやっていますが、こういった形で発表するのは初めてでした。」と今までにない貴重な経験だったと語った。映像での森川の凛々しい様子に宮野も「僕もコックピットに乗りたい!」と大興奮の様子。

また、今回の正にベスト・オブ・ザ・ベストな吹替声優陣のチョイスは依田によるものとのことで、そのチョイスに関し「自分の思うように自由に考えた」と述べ、それを受けて森川は「本当に、吹替でも十分楽しめるようになっています!」とアピールした。

最後に本邦初公開の吹替版予告編が公開された。壮大かつ胸熱な出来に会場も大盛り上がりの様子で、宮野が「ハングマン役の中村悠一、喋り過ぎだけどな…!」とツッコミつつも予告だけでも本編の凄さを感じられる、と一同感嘆の様子だった。
森川は「この予告をみて胸熱になってもらって、公開日をむかえたいですね。」と述べ、大幅に期待値を上げるような吹替予告であることをアピール。また、吹替の収録現場に関して、依田は映画本編でのシーンにもなぞらえ「ミス1回につき、腕立て伏せ1回」という過酷(?)なメニューを取り入れたというエピソードを明かし、森川は「僕はノーミスだった!」と述べたが、宮野は「僕は腕立てしましたよ。パンプアップして帰りました。」と、ハリウッドの撮影現場にも劣らないハードな収録を課して取り組んだことを窺わせた。

また、演じていて胸熱だった点に話が及ぶと、宮野は「マーヴェリックに思いをぶつけるシーンが多く、風貌はいかついんですがあまり低い声を意識しないように、ナチュラルな声で表現したかった」と役作りを明かした。森川は、「自分の歳の重ね方と並行してマーヴェリックのお芝居に活かせたらな、と思い臨んだ。それに僕も『トップガン』、トムのファンだから、皆が受け入れて楽しんでもらえるようにしないとなという気持ちが強かったです。」と述べた。

最後に、締めくくりの言葉が3人からおくられ、初めに依田は「前作に触れてない若い方にも文句なく勧めできますし、トップガン世代の方はマーヴェリックと同じ時間を生きてきたんだと感じていただけると思いますので是非、みて頂きたいと思います!」と述べ、宮野は「若者代表として話していいかわからないですけど、今回、若手のトップガンたちにもフィーチャーされる部分が多く、若者にとって希望のある映画になっていると思います!そこに注目していただきたいです。夢は叶います!」と熱弁。
最後に森川は「長い年月をかけて、トムが温めてきた本作、ベスト・オブ・ザ・ベストの吹替版で是非みていただきたいです。吹替版では細かな部分がみられると思いますので、公開日、私と一緒に感動しましょう!胸熱です!」と締めくくり、イベントは終了した。

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