「ムーミン」の原作者として知られる、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE/トーベ』(10月1日(金)公開)より、メイキング映像&ショット4点が解禁された。
「彼女の優しさこそが自身の体験を活かす才能なのです」「生きるということの本質を表現するのがとても上手なんです」―映像は、トーベ・ヤンソンの姪であるソフィア・ヤンソンが、彼女との想い出を語るシーンから始まる。ともに映るのは、ヘルシンキ市庁舎のためにトーベが1947年に手掛けたフレスコ画「都会のパーティー」を映し出した映像。どこか不思議な印象を残すこの絵画は童話作家というだけでなく、彼女が優れた画家でもあったことを示す一作でもある。
そして、その後に続くのは、いつでも“自分のリズムで気ままに踊る”ことが大好きだったというトーベ本人が草原で踊る姿を捉えた貴重な映像。少しユーモラスで個性的なこのダンスを踊る彼女の姿は、ザイダ・バリルート監督が「映画を作るにあたりトーベの“真実”を描くのは不可能だと理解しました、そんな無謀なことは諦めました」「私に出来たのは彼女の人生に触れ、ある意味遊ぶこと。この挑戦をクリアにするため真剣に遊びました」という言葉を裏付けるようにも見える。
また、合わせて解禁されたメイキングショットは4点。ムーミンの舞台劇やトーベのアトリエなど、いずれも彼女のアーティストとしての人生で重要な役割を担った場所で、監督がキャストに直接演技指導をする姿を切り取ったものとなっている。
イントロダクション
本国フィンランドでは公開されるや大絶賛で迎えられ、スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録。公開から約2カ月にわたり週間観客動員数ランキングで連続1位を維持するなどロングラン大ヒットとなった。更に第93回アカデミー賞(R)国際長編映画賞フィンランド代表へ選出されたのをはじめ、数々の映画賞を席巻した。
ストーリー
第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。やがて彼女は爆撃でほとんど廃墟と化したアトリエを借り、本業である絵画制作に打ち込んでいくのだが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていた。それでも、若き芸術家たちとの目まぐるしいパーティーや恋愛、様々な経験を経て、自由を渇望するトーベの強い思いはムーミンの物語とともに大きく膨らんでゆく。そんな中、彼女は舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い激しい恋に落ちる。それはムーミンの物語、そしてトーベ自身の運命の歯車が大きく動き始めた瞬間だった。
作品タイトル:『TOVE/トーベ』
出演:アルマ・ポウスティ、クリスタ・コソネン、シャンティ・ローニー、ヨアンナ・ハールッティ、ロバート・エンケル
監督:ザイダ・バリルート
脚本:エーヴァ・プトロ
音楽:マッティ・バイ
編集:サム・ヘイッキラ
2020年/フィンランド・スウェーデン/カラー/ビスタ/5.1ch/103分/スウェーデン語ほか/日本語字幕:伊原奈津子/字幕監修:森下圭子
レイティング:G
原題:TOVE
協力:ライツ・アンド・ブランズ、ムーミンバレーパーク
配給:クロックワークス
公式サイト:klockworx-v.com/tove/
公式Twitter:https://twitter.com/tovemoviejp
コピーライト:(c) 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
10月1日(金)新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国ロードショー
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