シャルロット・ゲンズブールが主演を務めるミカエル・アース監督最新作『The Passengers of the Night(英題)』(『Les Passagers de la Nuit(原題)』)が2023年4月、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほかにて全国公開となることが決定した。
1981年、パリ。街は選挙の祝賀ムードに包まれ、希望と変革の雰囲気で溢れていた。そんな中、エリザベートの結婚生活は終わりを迎える。ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った家出少女のタルラを自宅へ招き入れ、交流を重ねるなかでエリザベートやその子供たちの心に変化が訪れる――。
夫との別れ、芽生えた恋、子供たちの成長、そして下した決断とは…。人生で訪れる様々な変化を乗り越え、1歩ずつ前へと進んでいく彼女の姿は力強く、観る者の心を掴む。些細な、あるいは平凡にさえ見える出来事こそが人生の一大イベントであり、本当の意味でのドラマチックな変化だということに気づかせてくれる。
主演は、『なまいきシャルロット』(85)で初主演にしてセザール賞有望若手女優賞を受賞し、『ブッシュ・ド・ノエル』(99)でセザール賞最優秀助演女優賞、『アンチクライスト』(09)でカンヌ国際映画祭の女優賞受賞など映画賞を席巻し続けるシャルロット・ゲンズブール。鬼才ラース・フォン・トリアー監督作『ニンフォマニアック』(13)で体当たりの演技を見せるなど、その活躍の場の留まることの知らない彼女が、今作では夫の裏切りに傷つきながらも逞しく前へ進む女性の等身大の姿を演じ上げる。そして彼女と同年代を彩った名優エマニュエル・ベアールが圧倒的な存在感を放ち、主人公の人生を左右する存在となる。本作の舞台となった時代を代表するスターたちが、そこに生きる登場人物たちそのままのリアルな姿を演じてみせた。
監督は前作『アマンダと僕』(18)がヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門受賞、東京国際映画祭でグランプリと最優秀脚本賞W受賞の快挙を成し遂げた、フランス映画界の次世代を担うミカエル・アース。
ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品された本作に、「人間味溢れる主人公によって、観客に揺るぎない信頼を抱かせるのはミカエル・アースの計り知れない才能だ(TROISCOULEURS)」「シャルロット・ゲンズブールの最高傑作(Radiofrance)」「巨匠エリック・ロメールを受け継ぐこの作品は、恋に落ちるところから失うところまで、喪失も再出発も、人間のあらゆる感情を切なくも優雅に描き出している(Filmstarts)」など、世界から絶賛の声が続々と集まっている。
フランスを代表する名優たちと次世代を担う監督がタッグを組み、繊細でありながら感情を揺さぶる人間ドラマの新たなる傑作が誕生した。
作品タイトル:『The Passengers of the Night(英題)』
出演:シャルロット・ゲンズブール、キト・レイヨン=リシュテル、ノエ・アビタ、エマニュエル・ベアール
監督・脚本:ミカエル・アース(『アマンダと僕』『サマーフィーリング』)
共同脚本:モード・アメリーヌ、マリエット・デゼール
2022/フランス/カラー/111分/R15/フランス語/ビスタ/英題:The Passengers of the Night/原題:Les Passagers de la Nuit
配給:ビターズ・エンド
コピーライト:(C) 2021 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA
2023年4月 シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほかにて全国公開