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キリル・セレブレンニコフ監督が“世紀の悪妻”の実像に迫る『チャイコフスキーの妻』公開決定

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第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された、キリル・セレブレンニコフ監督の日本公開最新作『Tchaikovsky’s Wife(原題)』が『チャイコフスキーの妻』の邦題で9月6日(金)より全国順次公開となることが決定し、日本版ポスタービジュアルが解禁された。

「白鳥の湖」「くるみ割り人形」などで知られるロシアの作曲家、ピョートル・チャイコフスキー。かねてから同性愛者だという噂が絶えなかった彼は、恋文で熱烈に求愛する地方貴族の娘アントニーナと、世間体から結婚する。しかし女性への愛情を抱いたことがないチャイコフスキーの結婚生活はすぐに破綻し、夫から拒絶されるアントニーナは、孤独な日々の中で狂気の淵へと堕ちていく。

女性の権利が著しく制限されていた19世紀後半の帝政ロシアを背景に、チャイコフスキーが同性愛者だったという、ロシアではタブー視されてきた事実を明確に描き、夫婦間の知られざる真実に迫る本作は、第75回(2022年)カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、名だたる批評家たちの賛辞を獲得。絵画的な映像美や流麗なカメラワークなど、型破りなまでに刺激的な映像世界も話題を呼び、フランスでは17万人超を動員する大ヒットを記録した。

歴史上まれに見る悪妻という汚名を着せられたアントニーナの実像を、史実に従いながら大胆な解釈を織り交ぜて描いたのは、『LETO -レト-』『インフル病みのペトロフ家』の鬼才キリル・セレブレンニコフ。ベン・ウィショー主演の最新作『Limonov: The Ballad(原題)』が第77回(2024年)カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映され、大きな反響を呼び起こすなど、今世界から最も注目される映画監督の一人だ。

監督は本作の制作に当たり、「この映画の真髄は愛にあります。異なる形の愛の物語を描く映画を作りたかったのです」とコメント。チャイコフスキーに疎まれながらも想い続ける、“世紀の悪妻”アントニーナの残酷な愛のかたちとは。観る者の心をかき乱す、ラストの狂乱のダンスシーンも見逃せない。

日本オリジナルとなるポスターには、「旋律から戦慄へ――」というキャッチコピーが添えられ、チャイコフスキーと、彼に触れたいとばかりの表情を浮かべた恋焦がれるアントニーナの横顔が切り取られる。チャイコフスキーとアントニーナの間には2人の心の距離を表す黒い隔たりがあり、その闇の中に置かれたアントニーナの姿や赤黒いインクで綴られた「Wife」の文字は、彼女の狂気的な愛の不穏な行く末を予感させる。

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ストーリー
ロシアの天才作曲家ピョートル・チャイコフスキー。かねてから同性愛者だという噂が絶えなかった彼は、恋文で熱烈求愛する地方貴族の娘アントニーナと、世間体から結婚する。しかし女性への愛情を抱いたことがないチャイコフスキーの結婚生活はすぐに破綻し、夫から拒絶されるアントニーナは、孤独な日々の中で狂気の淵へと堕ちていく…。

『チャイコフスキーの妻』
出演:アリョーナ・ミハイロワ、オーディン・ランド・ビロン、フィリップ・アヴデエフ、ユリア・アウグ
監督・脚本:キリル・セレブレンニコフ
2022年/ロシア、フランス、スイス/ロシア語、フランス語/143分/カラー/2.39:1/5.1ch
原題:Tchaikovsky’s Wife
字幕:加藤富美
配給:ミモザフィルムズ
(C)HYPE FILM – KINOPRIME – LOGICAL PICTURES – CHARADES PRODUCTIONS – BORD CADRE FILMS – ARTE FRANCE CINEMA

公式サイト:https://mimosafilms.com/tchaikovsky/

9/6(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

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