小説すばるで新人賞を受賞するなど、その表現力で多くのファンを魅了する作家・野中ともその大人気小説「宇宙でいちばんあかるい屋根」を、『新聞記者』で注目を集めた実力派監督・藤井道人が堂々の映画化。豪華キャスト、スタッフで贈る意欲作『宇宙でいちばんあかるい屋根』が令和2年、ついに公開となる。
平穏でも悩みはあって、時々息苦しくなる14歳のつばめは、満天の星が輝くある夜、ド派手な身なりで底意地の悪い、キックボードに乗った!?あやしい老婆“星ばあ”と出会う。いつしか2人はお互いの心のどこかに空いた穴を埋め合うように距離を縮めていく。つばめの前に起こる事件、最後に明かされる星ばあの正体…。本作は、ひと夏の大切な何かを探す2人のキュートで、愛おしい、感動のファンタジードラマだ。
主人公の女子中学生・大石つばめ役は、NHK連続テレビ小説「なつぞら」、日本テレビ系ドラマ「俺の話は長い」ほか多数のTVドラマ、映画では藤井道人監督、山田孝之プロデュースの『デイアンドナイト』、そしてCM・雑誌と幅広く活躍し、今最も注目を集める若手女優・清原果耶。本作が映画初主演となる。実父と、血の繋がりのない母との間に子供が産まれることで感じる疎外感、実母への想い…。そんな思いを胸の内に抱えながら、幼馴染に抱く恋心や、星ばあとの出会いから成長していくひと夏の少女の姿を、等身大かつ圧巻の演技力で表現する。
「今の清原果耶を切り取ることは誰もができることではない、とてもラッキーな機会を戴けた」と語る監督・藤井道人が、彼女の魅力を最大限に引き出し、かつてない作品世界を完成させた。
また、謎の老婆・星ばあ、つばめが恋する大学生、つばめの両親、実の母親と、清原を取り巻くキャスト陣にも豪華な面々が集結する予定となっている。
コメント一覧(敬称略)
■清原果耶
現場の雰囲気に突き動かされ続けた色濃い撮影でした。
まだ完成したものを観ていないので、
どうなっているのだろうと
ふつふつ考える日々ですが
撮影中に私自身がつばめちゃんから貰った希望や勇気が、映画を観て下さる皆様にも伝わると良いなと思います。
是非お楽しみにしていて下さい。
【プロフィール】
2002年1月30日生まれ。12歳で受けたアミューズ・オーディションで32,214人の中から、グランプリを獲得し、その後女優としての活動を始める。15年NHK連続テレビ小説「あさが来た」で女優としてデビュー。18年初ドラマ主演となったNHKドラマ「透明なゆりかご」での演技が絶賛され、若手女優として最も注目される存在となる。CMや映画、映画、ドラマで広く活躍。映画では、『3月のライオン』『ユリゴコロ』(17)、『ちはやふる -結び-』(18)、『愛唄 -約束のナクヒト-』『デイアンドナイト』『いちごの唱』(19)、19年放送のドラマでは、NHK連続テレビ小説「なつぞら」、NHK・BS時代劇「蛍草・菜々の剣」、WOWOW連続ドラマW「ポイゾンドーター・ホーリーマザー」、NHKスペシャルドラマ「マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束」、日本テレビ系ドラマ「俺の話は長い」など。
■藤井道人監督
『デイアンドナイト』で素晴らしい演技を見せてくれた清原果耶さんと再び映画を撮れたこと、そして、清原さんの初主演映画を監督出来たことをとても光栄に思っています。
本作は、大人になったすべての人たちへ捧げる物語です。
心温まる、素敵な映画が出来ました。是非、お楽しみに!
■原作:野中ともそ
最初に映画化のお話をいただいた時から長い長い時を経て、敬愛する藤井監督のもと、遂に撮影が始動したと聞いた時は胸が高鳴りました。同時にこの突拍子もない物語が本当に映像となりえるのか、わずかな不安がよぎったのも覚えています。けれどごく短いラッシュを見せていただいた瞬間に不安は綺麗に拭われました。まっすぐまなざしに揺れる感情が透けるような清原さんの佇まいに、ああ、つばめがいる!と。そして星ばあも亨くんも両親も皆、画面からはみ出るくらいに彼らの人生を生きている…!驚きと感謝をもって、今は一観客として公開を心待ちにしているところです。四月に装いをあらたに再文庫化される原作もお手にとっていただければ幸せです。
【プロフィール】
東京生まれ。明治大学文学部文学科演劇学卒業。92年よりニューヨーク在住。音楽誌の編集者、ライターを経て、98年「パンの鳴る海 緋の舞う空」で小説すばる新人賞を受賞。著作には本作「宇宙でいちばんあかるい屋根」の他に「虹の巣」「海鳴屋楽団、空をいく」「犬のうなじ」「チェリー」「おどりば金魚」、翻訳絵本「もぐらのバイオリン」他多数。また、イラストレーターとして、装画、広告イラストなども手がける。自身の挿画による小説に「ぴしゃんちゃん」、イラストエッセイ集に「カリブ海おひるねスケッチ」「ニューヨーク アンティーク物語」などがある。最新刊は「洗濯屋三十次郎」。
■前田浩子プロデューサー
タイトルに惹かれて手にした原作のページをめくった途端少女時代にタイムスリップしました。星空の下に連なる屋根、失くしたものを求める想いのイメージが躍り出し、時間をかけて藤井監督と企画を温めて参りました。そして、清原果耶さんがその圧倒的な存在感で主人公つばめを生きてくれて、本作は誕生しました。どこか懐かしい、それでいてこれまでに見たことのない景色をお届けします。ご期待ください!
イントロダクション
隣に住む大学生の亨に密かに恋心を抱くごく普通の14歳、つばめ(清原果耶)。父と母と3人で幸せな生活を送っているように見える彼女だったが、父と、血の繋がっていない母親との間に子どもができると知り、彼女はどこか疎外感を感じていた。誰にも話せない恋心や家族への思いを抱え、もどかしい日々を過ごす毎日。そんな彼女にとって、通っている書道教室の屋上は唯一の憩いの場だった。屋上でひとり、風を感じながら星を眺める時間は、少しの間彼女を自由にさせた。ある夜、いつものように屋上に上がったつばめは、見慣れないキックボードを見つける。なんとなく漕いでみると、突然誰かの声が聞こえてきた。「人のものに勝手に触って―」驚いたつばめの前にカラフルな布をまとった派手な装いの老婆が現れる。不気味に感じその場を立ち去ろうとするつばめだったが、空を見上げると、老婆がキックボードに乗って空を飛んでいる姿を見て思わず立ち止まってしまった。「年をとったらなんでもできるようになんだよ―」不思議な雰囲気を漂わせる星ばあに、つばめはふと恋の悩みを打ち明けてしまう。口の悪い星ばあに閉口しつつも、つばめは次第に心を開き始め、恋の話や、家族の話をするようになる。打ち解けていく2人だったが、ある日、亨が交通事故に遭ったとのしらせを耳にし…。恋に家族に、様々な悩みを抱えた14歳のつばめと謎めいた星ばあの、ひと夏の青春が今、走り出す―。
作品タイトル:『宇宙でいちばんあかるい屋根』
主演:清原果耶
監督・脚本:藤井道人
原作: 野中ともそ「宇宙でいちばんあかるい屋根」(光文社文庫刊) ※4月刊行予定
配給: KADOKAWA
公式サイト:https://uchu-ichi.jp/
公式Twitter:@uchuichi_movie
コピーライト:(C) 2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会
2020年秋 全国ロードショー