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ノルウェー発のメランコリック・ホラー『アンデッド/愛しき者の不在』来年1月日本公開、主演はレナーテ・レインスヴェ

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(C)MortenBrun

ノルウェー映画『Handling the Undead』(原題『Håndtering av udøde』)が、『アンデッド/愛しき者の不在』の邦題で2025年1月17日(金)日本公開となることが決定し、場面写真が解禁された。

現代のオスロ。息子を亡くしたばかりのアナ(レナーテ・レインスヴェ)とその父マーラー(ビヨーン・スンクェスト)は悲しみに暮れていた。墓地で微かな音を聞いたマーラーは墓を掘り起こし、埋められていた孫の身体を家に連れて帰る。鬱状態だったアナは生気を取り戻し、人目につかない山荘に親子で隠れ住む。しかし還ってきた最愛の息子は、瞬きや呼吸はするものの、全く言葉を発しない。そんなとき、招かれざる訪問者が山荘に現れる。そして同じ頃、別の家族のもとでも、悲劇と歓喜が訪れていた…。

本作は、MVや短編映画を手がけてきたテア・ヴィスタンダルの長編デビュー作。2024年、第40回サンダンス映画祭でサウンドデザイナーが特別審査員賞を受賞、監督が審査員特別賞にノミネートされたほか、ノルウェーのアカデミー賞(R)と呼ばれるノルウェー国際映画祭のアマンダ賞で4冠、6ノミネートに輝いた話題作。

さらにテア・ヴィスタンダル監督はヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭、ヨーテボリ映画祭、リビエラ国際映画祭などで監督賞を受賞している。

また、脚本を監督と共同で手掛けたのは、2005年に発表した同名小説の作者で、大ヒット映画『ぼくのエリ 200歳の少女』(08)、『ボーダー 二つの世界』(18)で知られるスウェーデンの作家ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト。フィクショナルな存在をマイノリティのメタファーとして描いてきた彼が、本作ではアンデッド(生ける屍)を登場させ、愛の所在を問いかける。

主演は第74回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を獲得した『わたしは最悪。』(21)のレナーテ・レインスヴェ。また『わたしは最悪。』でレナーテと共演し、『パーソナル・ショッパー』(16/オリヴィエ・アサイヤス監督)、『ベルイマン島にて』(21/ミア・ハンセン=ラブ監督)などで知られるアンデルシュ・ダニエルセン・リーや、ノルウェー国際映画祭でアマンダ賞名誉賞を受賞したビヨーン・スンクェストと、ベンテ・ボシュン、『幸せなひとりぼっち』(15)のバハール・パルスらベテラン勢が脇を固め、生と死の境目を濃密に感じさせる重厚な雰囲気を作り出している。

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『テルマ』(17)、『わたしは最悪。』(21)のヨアキム・トリアー、『イノセンツ』(21)のエスキル・フォクトに続くノルウェーの新星として期待されているテア・ヴィスタンダル監督。1989年生まれで、『マルホランド・ドライブ』(01)に衝撃を受けて映画業界に入ったという彼女は、本作のインスパイア作品リストとして『惑星ソラリス』(72)や『ミツバチのささやき』(73)、新作『Cloud クラウド』がアカデミー賞(R)国際長編映画賞の日本代表作品に決定したばかりの黒沢清監督の出世作『CURE キュア』(97)や、『エコール』(04)、『SHAME -シェイム-』(11) などを挙げている。

『アンデッド/愛しき者の不在』
出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ビヨーン・スンクェスト、ベンテ・ボシュン、バハール・パルス
原作・共同脚本:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
監督・共同脚本:テア・ヴィスタンダル
2024年/ノルウェー・スウェーデン・ギリシャ/カラー/シネスコ/DCP上映/ノルウェー語・スウェーデン語・フランス語・ペルシャ語/98min
原題:Håndtering av udøde 英題:Handling The Undead
提供:東北新社
配給:東京テアトル
(C) 2024 Einar Film, Film i Väst, Zentropa Sweden, Filmiki Athens, E.R.T. S.A.

公式サイト:www.undead-movie.jp

2025年1月17日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか全国公開

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