『新しき世界』でセンセーションを巻き起こしたパク・フンジョン監督最新作『V.I.P. 修羅の獣たち』が、6月16日(土)よりシネマート新宿ほか全国ロードショーとなる。
韓国の国家情報院とCIAの企てにより、北から亡命したエリート高官の息子が連続殺人事件の有力な容疑者とされ、これを隠蔽しようとする者、捕らえようとする者、復讐しようとする者、それぞれ別の目的を持つ男たちの物語を描いた本作。このたび、狂気あふれる4人のキャラクター映像、未公開場面写真が解禁された。
保守的な組織の中で生き残りを図ろうと孤軍奮闘し、韓国を代表するイケメン俳優チャン・ドンゴンが“普通の人”を演じきった《隠蔽しようとする者》国家情報院の要員・パク・ジェヒョク(チャン・ドンゴン)、犯人を捕らえようと、どんな手でも使う執念の男《捕らえようとする者》警察の刑事チェ・イド(キム・ミョンミン)、VIPキム・グァンイルのせいで左遷された北朝鮮保安省の元工作員を演じ、捨てられた狩猟犬のような目つきでスクリーンを覆い尽くす《復讐しようとする者》リ・デボム(パク・ヒスン)、国家も法も通じぬVIP《追われる者》キム・グァンイル(イ・ジョンソク)の4人のキャラクターと、また監督を務めたパク・フンジョンは「キャスティングする際に“演じる”という感じを与えない俳優を選ぶのに苦労した。
息をするようにセリフを言うだけで、シナリオの中のキャラクターと同化しているような俳優たちだった」と適材適所のキャスティングを自負しており、韓国を代表する演技派俳優たちによる驚くべき相乗効果に期待して頂きたい。
イ・ジョンソク
韓国のマスコミでは、2016年4月に中国の北朝鮮運営レストランの女性従業員が集団で韓国に亡命した事件が、実は当時の韓国情報機関である国家情報院が仕組んだ「拉致」であった可能性が指摘された驚くべきニュースのほか、北朝鮮と⽶韓国の会談について毎日のように新たなニュースが飛び交うなか、韓国と北朝鮮が平和モードで年内に終戦宣言するのではと騒がれている2018年。分断国家という特性を活かした作品は昔話になるかもしれない。そんな”今”だからこそ、”実際ありそうな物語”を追求し、激しいアクションシーンはもちろん、本国ではスナッフフィルム並みの猟奇的な描写で賛否両論を巻き起こした問題作『V.I.P. 修羅の獣たち』を、是非ご期待頂きたい。
ストーリー
4つの狂気が交錯する――。
韓国国家情報院と米CIAの企てにより、北から亡命させられたエリート高官の息子キム・グァンイルが連続殺人事件の有力な容疑者として浮上する。彼が犯人であることを本能的に確信した警視のチェ・イドはグァンイルを追うが、国家情報院の要員パク・ジェヒョクの保護により捜査網を潜っていくのだった。さらには保安省所属の工作員リ・デボムまでが介入し、事態は思いもよらない方向へと進んでいく。
作品タイトル:『V.I.P. 修羅の獣たち』
出演:チャン・ドンゴン『泣く男』、キム・ミョンミン『エンドレス 繰り返される悪夢』、パク・ヒスン『密偵』、イ・ジョンソク「観相師-かんそうし-」、ピーター・ストーメア 『ジョン・ウィック:チャプター2』『ファーゴ』『アルマゲドン』
監督:パク・フンジョン『新しき世界』
2017年/韓国公開8月23日/128分/シネマスコープ/
レイティング:R15+
原題:브이아이피
英題:V.I.P.
配給:クロックワークス
公式サイト:http://klockworx-asia.com/vip/
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6.16[土]より、シネマート新宿ほか全国ロードショー