『VORTEX ヴォルテックス』（12月8日(金)公開）の場面写真と30秒予告編が解禁された。さらに、ギャスパー・ノエ監督が4年ぶりに来日することも明らかになった。
新作のたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきたギャスパー・ノエ監督が、最新作となる本作では「暴力」「セックス」を封印、「病」と「死」をテーマに自身の経験を経て新たな世界を作り上げた。人はどう死んでいくのか？誰もが目をそむけたくなる現実を、真正面から冷徹なまでにまざまざと描く。
認知症を患う妻（フランソワーズ・ルブラン）と、心臓病を抱え余命短い夫（ダリオ・アルジェント）、老夫婦ふたりの死に様を2画面分割映像（スプリットスクリーン）で2つの視点から同時進行で映し出していく本作。解禁された場面写真には、バルコニーで乾杯をする在りし日の仲睦まじい老夫婦や、抱き合う二人の姿、そこから一転、妻の認知症が進行していき、夫との意思疎通が徐々に難しくなっていくことを暗示させる【老夫婦の心の隔たり】を表した場面や、息子（アレックス・ルッツ）と孫を交えての団欒の様子…ではなさそうな光景など、ジワジワと迫りくる不穏を感じさせるようなシチュエーションの数々が写し出される。
すれ違う夫婦仲、助けを求めることの難しい家族関係、そして徐々に漂い始める死の匂い…果たして、この先に待ち受けるどんなホラー映画よりも末恐ろしい老夫婦の死に様とは…。
また、昨年開催された「フランス映画2022 横浜」で、体調不良により残念ながら叶わなかったノエ監督の来日が、『CLIMAX クライマックス』(19)以来およそ4年振りに決定。11月14日(火)には、ヒューマントラストシネマ渋谷にて舞台挨拶に登壇する予定だ。
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