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『私たちの声』日常に潜む“名もなき家事”から見えてくるものは―?子育て家庭のリアルな朝の風景を切り取った本編映像解禁!

(c)WOWOW

映画『私たちの声』(9月1日(金)公開)より、呉美保が監督と脚本を務め、杏が主演する日本版エピソード『私の一週間』の本編映像が解禁された。

シングルマザーのユキと、2人の子供たちアヤとトワの一家の日常を描いたストーリーとなっている本作。解禁されたのは、育児と同時進行で家事をし、仕事に励むユキの忙しい朝を切り取った本編映像。

カーテンを開け子供たちを起こしたら、洗濯機を回し、朝食を作る。子供たちの喧嘩をとめようとしたらコーヒーをこぼしてしまう。タイミング悪くティッシュは空、新しい箱に手を伸ばしたら子供たちが次から次へと新品を開けていてイライラ。夕飯用の米を研ぎ炊飯器をセット、ごみを捨て、長男を自転車の後ろに乗せ保育園まで送り、その後職場のお弁当屋へ出勤する――。何気ない家族の風景を切り取っているが、そこにはしっかりと母の苦労があることが分かるシーンとなっている。

私たちの声
(c)WOWOW

本作で8年ぶりにメガホンをとった呉監督が、本作で描きたかったことは“名もなき家事”の数々。物語のアイディアについて、「ジェンダーギャップがテーマであること、女性が主人公であることという企画の趣旨を聞いて、現在の自分が日常的にやっていることを描こうと思いました。さらに主人公をシングルマザーに設定することで、子供を育てながら働くということがどれぐらいの作業量になるかを、シンプルに描けると思い付きました」とキャラクター設定の意図を明かす。

映画のユニークな点は、ユキが毎日行う家事を丁寧に描いている事。呉監督は「普通の映画だとどうしても省かれてしまう、“名もなき家事”を多く描くようにしました。例えば、朝起きて食事をして子どもを保育園に送り届けるところまでを表現するとしたら、朝食を作るために冷蔵庫から食材を出して、子どもが起きたときに洋服を着替えさせて、髪の毛を結んで…など、家事をしながら子どもの世話をして、さらには自分の化粧までするというこの一連の流れを細かく描いている映画はあまりないと思います。だけど今回はそんな日常の積み重ねの大変さと、それに向き合うパワフルさを描きたかったのです」と作品に込めた想いを語っている。

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