A24製作・配給、ダーレン・アロノフスキー監督の最新作、ブレンダン・フレイザー主演『ザ・ホエール』(公開中)より、本編映像が解禁された。
主演のブレンダン・フレイザー来日を追い風に、好調な滑り出しで公開初週を迎えた本作。20代から50代までと幅広い映画ファンに支えられ、ブレンダンの迫真の演技に涙腺崩壊、自らの体験を反映したブレンダンの姿に胸を打たれた等の声、様々な考察がSNSやレビューサイトで多く見られる。そして限られた室内で繰り広げられる5人の登場人物たちそれぞれの圧巻のアンサンブル演技についても称賛の声が寄せられている。
今回解禁されたのは、自宅で孤独な引きこもり生活を送るチャーリーと彼に寄り添い続ける唯一の友人、亡くなったチャーリー恋人アランの妹であり看護師のリズとの本編映像。日に日に体調が悪化し呼吸器をつけるようになったチャーリー。今までお互いに頼り合ってきた二人にしか分からない、簡単には割り切ることのできない様々な想いが入り混じる。目を潤ませ謝ることしかできないチャーリーに、リズは「やめて」と一蹴する。チャーリーの心音を聞き、看護師としての役目を終えると、たまらずリズは「ひどい人。また私をこんな目に」と声を震わせながら堰を切ったようにチャーリーへ思いをぶちまける。
家族を捨てる選択しかしなかった自身を悔やみ、さらに恋人アランを失ったことが引き金となり心と体を制御できなくなってしまったチャーリー。唯一の最愛の人だったアランと家族であることを認められず、最期の姿を見ることができなかったという辛い事実も明かされる。チャーリーとリズ、それぞれの哀しみの深さは計り知れない。
ブレンダンはアカデミー賞の受賞スピーチで「鯨が深い水の中でここまで泳げたのは、才能あふれるホン・チャウのおかげ」と、リズを演じたホン・チャウへ特別な感謝を伝えていたが、このシーンからもブレンダンとホンの役柄そのままに互いを高め合って撮影に挑んだ強い絆が伺える。
父娘の物語にとどまらず、登場人物たちのアンサンブルが大きく動けないチャーリーの内面の豊かさとエモーショナルな姿を躍動的にみせてくれる。人生に悲観するだけでは決して終わらない結末を、ぜひ劇場で見届けてほしい。
ストーリー
ボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避から過食状態になり健康を害してしまった40代の男チャーリー。アランの妹・看護師のリズの助けを受けながら、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立てているが心不全の症状が悪化し、命の危険が及んでも病院に行くことを拒否し続けている。しかし、自分の死期がまもなくだと悟った彼は、8年前、アランと暮らすため家庭を捨てて以来別れたままだった娘エリーに再び会おうと決意。彼女との絆を取り戻そうと試みるが、エリーは学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた…。
作品タイトル:『ザ・ホエール』
出演:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン
監督:ダーレン・アロノフスキー(『ブラック・スワン』『レスラー』)
原案・脚本:サミュエル・D・ハンター
【2022年/アメリカ/英語/117分/カラー/5.1ch/スタンダード/原題:The Whale/字幕翻訳:松浦美奈】
PG12
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
公式サイト:whale-movie.jp
コピーライト:(C) 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.
TOHO シネマズ シャンテ他全国公開中!
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