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エヴァ・グリーン主演×『裸足の季節』(15)の脚本を手掛けたアリス・ウィンクール監督により、新たな視点で女性宇宙飛行士の葛藤と親子の絆を描き出す『約束の宇宙(そら)』が4月16日(金)より全国公開となる。
音楽は、坂本龍一が担当。やさしく美しい旋律が、母と娘の物語を包み込む。
共演に、マット・ディロン(『クラッシュ』『ハウス・ジャック・ビルド』)、ザンドラ・ヒュラー(『ありがとう、トニ・エルドマン』)、ラース・アイディンガー(『パーソナル・ショッパー』)。
内に秘めた情熱とごく普通の母の横顔を持ちながら、宇宙飛行士たちの知られざる訓練や壁にぶつかりながらも懸命に夢を追い、母と娘がともに成長をしていく。今日的でタフなしなやかさを体現したあたらしいヒーローの姿に迫る人間ドラマだ。
欧州宇宙機関(ESA)で日々訓練に勤しむフランス人宇宙飛行士のサラ(エヴァ・グリーン)。アサインされたミッションまでの訓練の日々を丁寧に追っていく本作は、宇宙飛行士たちの生活をリアルに見せることにこだわり抜き、撮影はケルンのESA、モスクワのスターシティ、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で行われた。アリス・ウィンクール監督は「この映画に登場する施設は疑似品やセットではなく、すべてのロケーションが本物なのです」と語る。
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この度、本作の主人公サラと同様に、宇宙に関する仕事を生業としている方々がいち早く本作を鑑賞、コメントが寄せられた。
コメント
親と子、夢と現実の間でもがく二人の葛藤が、
宇宙と地球という絶対的な隔たりによって残酷なまでに際立ち、心に深く突き刺さる 。
数多くの宇宙飛行士を送り出してきた訓練施設やロケット発射場の美しい風景が、物語を慈しむように彩る。
―鳥嶋真也(宇宙開発評論家)
仕事のこと、家庭のことで壁にぶつかったときに諦めずに頑張るためのヒントがたくさん入っているので、
夢を追いかける人の背中を押してくれる作品です。
―白石紀子(日本ロケット協会・宙女)
ママなんか行っちゃえ!怒鳴るステラに娘が重なりました。
果たされなかった約束を許し諦め、娘は成長。いつか私の葛藤を理解するでしょう。
言葉にしなかった約束も破った約束も、全てを背負って親も子も歩んでいく。
―大塚聡子(NEC 宇宙システム事業部/日本ロケット協会・宙女)
成長する少女ステラの表情がとても印象的。
人を大切に想う気持ちは、目に見えなくても、耳に聴こえなくても、お互いを信じていれば、心に届くものなのでしょう。
―姫野武洋(東京大学日本ロケット協会・理事)
厳しい試験や訓練、世界中からの期待といったプレッシャーや、
大切な人と星ごと離れ離れになる寂しさも乗り越え、成果を残してきた宇宙飛行士の偉大さを再認識させてくれる映画でした。
―宇宙ヤバイch キャベチ (youtuber)
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宇宙を題材とした映画の中でも、私たちと同じように悩み葛藤する等身大な“宇宙を夢見るヒーローたち”の作品に注目したい。決してはじめから超人であった訳ではなく、日常生活と地続きで、その志と情熱で抜きんでたヒーローとなった登場人物たちは何を思い、宇宙を夢みたのか―。
本作の公開をきっかけに合わせて楽しんでみてはいかがだろうか。
『ファースト・マン』
『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督&主演ライアン・ゴズリングのコンビが再びタッグを組み、人類で初めて月面に足跡を残した宇宙飛行士ニール・アームストロングの半生を描いたドラマ。
アームストロング(ライアン・ゴズリング)の視点を通して、前人未踏の月面着陸というミッションに取り組む乗組員やNASA職員たちの奮闘、そして人命を犠牲にしてまで行う月面着陸計画の意義に葛藤しながらも、後には引くことが許されない決死の覚悟でミッションに挑むアームストロング自身の姿が描かれる。ヒーローであるがゆえに表立っては語られたことのない、彼自身の内的な葛藤に焦点を当てながらも、広大な宇宙に包みこまれる。
(C)Universal Pictures
『ドリーム』
1962年に米国人として初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士ジョン・グレンの功績の影には知られざる物語があった――ソ連とアメリカの宇宙開発競争が繰り広げられていた61年、米バージニア州ハンプトンにあるNASAのラングレー研究所に、ロケットの打ち上げに必要不可欠な計算を行う黒人女性グループがいた。南部では人種分離政策がまかり通っていた時代、天才的な頭脳を持つキャサリン・ジョンソンを筆頭に、有能なドロシー・ボーン、メアリー・ジャクソンは、黒人であるというだけで真価は認められずに理不尽な境遇に立たされる。それでも3人はひたむきに夢を追い続け、屈せずに闘い、やがてNASAの歴史的な偉業に携わることとなる。主演のキャサリン役はタラジ・P・ヘンソン(『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』)、ドロシー役をオクタビア・スペンサー(『ヘルプ 心がつなぐストーリー』)、メアリー役は『ムーンライト』の好演も記憶に新しい歌手のジャネール・モネイがそれぞれ熱演。痛快でいて心に響く物語、極上のエンターテインメント作品。
(C)2016 Twentieth Century Fox
『オデッセイ』
火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを緻密な科学描写とともに描いた、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を『エイリアン』『ブレードランナー』などSF映画の傑作を残してきた巨匠リドリー・スコット監督が映画化。極限状態の中でも人間性を失わず、地球帰還への希望をもって生き続ける主人公マーク・ワトニーをマット・デイモンが演じる。その年のゴールデン・グローブ賞<コメディ/ミュージカル部門>で作品賞&男優賞を受賞した。
火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまった主人公・ワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。奇跡的に死を免れたが、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的な状況に陥ってしまう…。しかし植物学者でもあるワトニーはその知識を生かし、火星でオーガニック・ポテトの栽培に挑戦、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びるべくあらゆる手段を尽くしていく。危機的状況にも関わらずサバイブする姿に冒険心を刺激され、また随所に差し込まれる絶妙な選曲がエモーショナルな高揚感を与えてくれる。
(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
ストーリー
フランス人宇宙飛行士のサラ(エヴァ・グリーン)は、欧州宇宙機関(ESA)で、長年の夢だった宇宙へ行く事を目指して、日々訓練に励んでいる。物理学者の夫とは離婚し、まだ7歳の娘ステラと二人で暮らしている彼女は、“Proxima(プロキシマ)”と名付けられたミッションのクルーに選ばれる。大喜びの彼女だったが、このミッションに旅立てば、約1年もの間、娘と離れ離れになる。過酷な訓練の合間に、娘は母と一つの約束をする。「打ち上げ前に、2人でロケットを見たい」と。母は約束を果たし、無事に宇宙へ飛び立てるのか。
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作品タイトル:『約束の宇宙』
出演:エヴァ・グリーン『007 カジノ・ロワイヤル』『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』『ドリーマーズ』
マット・ディロン『クラッシュ』『ドラッグストア・カウボーイ』『ハウス・ジャック・ビルト』
ザンドラ・ヒュラー『ありがとう、トニ・エルドマン』『希望の灯り』
監督&脚本:アリス・ウィンクール『博士と私の危険な関係』(監督)、『裸足の季節』(脚本)
音楽:坂本龍一
2019年/フランス/107分/フランス語・英語・ロシア語・ドイツ語
後援:JAXA
協力:Vixen
配給:ツイン
公式サイト:http://yakusokunosora.com
コピーライト:(C)Carole BETHUEL (C)DHARAMSALA & DARIUS FILMS
4月16日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!
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