松村北斗と上白石萌音がW主演を務める映画『夜明けのすべて』(2月9日(金)公開)が、2月15日(木)から開催される第74回ベルリン国際映画祭【フォーラム部門】に正式出品されることが決定し、あわせてロング予告が解禁された。
ドイツのベルリンで毎年2月に開催されるベルリン映画祭は、カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつとされ、日本の映画人では巨匠・黒澤明や山田洋次をはじめ、名だたる映画監督たちが評価されてきた。三宅唱監督作品としては、2019年の『きみの鳥はうたえる』(フォーラム部門)、昨年の『ケイコ 目を澄ませて』(エンカウンターズ部門)以来2年連続、3回目のベルリン国際映画祭選出となり、自身の長編監督作品が全てベルリン映画祭に招待されていることになる。
本作『夜明けのすべて』が選出された【フォーラム部門】は、新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集めた部門で、強い個性や多様性のある物語が選出されている。“生きづらさ”を抱えた二人の男女の特別な関係性を描いた本作が、国境を越えてどのような視点をもって評価されていくのか、注目が集まる。
さらに本作で上白石萌音と共に主演を務め、パニック障害を抱えた青年・山添くんに扮した松村北斗は、昨年声優として出演した『すずめの戸締まり』(22/新海誠監督)が第73回ベルリン国際映画祭に正式出品されており、今年で2年連続の招待となる。松村は同作で、アニメ界のアカデミー賞とされる第51回アニー賞で声優賞(映画部門)へのノミネートを果たしたばかりで、声優初挑戦にしての快挙に世界中から脚光を浴びている。
この度のベルリン国際映画祭出品決定にあたり、三宅唱監督、主演の松村北斗、上白石萌音、さらには原作者の瀬尾まいこより、以下コメントが届いた。
コメント(敬称略)
▼三宅唱監督
『夜明けのすべて』原作者である瀬尾まいこさんに感謝申し上げます。そして、すべての俳優、すべてのスタッフの美しい仕事を誇りに思います。ベルリンを皮切りとして世界中のさまざまな人々に『夜明けのすべて』を無事に届けられるよう、またどんな反応があったかお知らせできるよう、引き続き大切に進めていきます。国内外問わずさまざまな状況下を生きるみなさんが心穏やかに映画を愉しめるような世の中に少しでもなることを心より願っています。
▼松村北斗
この歴史あるベルリン映画祭への参加が決まった事を
「夜明けのすべて」チームの一員としても
松村北斗個人としても本当に誇りに思います。
この映画は大きな世界の小さな街の話です。
誰もが生きづらさを感じる今に、
生きることが少し楽になる願いを込めた映画です。
そんな映画が世界に届く事を本当に幸せに思います。
世界中の誰しもが自分なりの生きづらさを抱えていると思います。
そんな方々に願いを込めながら参加したいと思います。
▼上白石萌音
映画の一員として、そしてこの映画を好きないち観客として、とても嬉しいです。
描かれているのは、世界のどこで暮らしていても感じ得る心の機微です。
作品の温もりが海を超えて、誰かの心をすこしでも軽くできますよう願っています。
▼瀬尾まいこ
ベルリン映画祭への正式出品、本当におめでとうございます。
三宅監督、スタッフの皆さん、出演者の方々が丁寧に、
小説を温かく深い世界にして下さったことに感謝しています。
私たちの生きている今の世界を離れることなく、
すぐそばにいてくれる見た人の心をそっと照らしてくれるこの素敵な映画を、
海外の方にも見ていただけると思うと嬉しいです。
▼Barbara Wurm(Berlinale Forumディレクター)
男性はパニック障害を抱え、女性は極度のPMSに悩まされている。彼らの会社は社員にとんでもないものを提供する。というとそのようには聞こえないかもしれないが、実は小津安二郎の世界そのものなのだ。ここの人々は気配りができ、気づかないうちにお互いに良いことをしている。
私も、私のチームも皆この作品が大好きって、もう言ったかしら?
ストーリー
「出会うことができて、よかった」
人生は想像以上に大変だけど、光だってある―
月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんはある日、同僚・山添くんのある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。だが、転職してきたばかりにもかかわらず、やる気が無さそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っていたのだった。職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく二人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。
作品タイトル:『夜明けのすべて』
出演:松村北斗 上白石萌音
渋川清彦 芋生悠 藤間爽子 久保田磨希 足立智充
りょう 光石研
原作:瀬尾まいこ『夜明けのすべて』(水鈴社/文春文庫 刊)
監督:三宅唱
脚本:和田清人 三宅唱
音楽:Hi’Spec
製作:「夜明けのすべて」製作委員会
企画・制作:ホリプロ
制作プロダクション:ザフール
配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース
公式サイト:yoakenosubete-movie.asmik-ace.co.jp
公式X:@yoakenosubete
公式Instagram:@yoakenosubete_movie
公式TikTok:@yoakenosubete_movie
コピーライト:(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
2月9日(金)ロードショー
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