安藤サクラ主演『百円の恋』(2014)の中国リメイク版『YOLO 百元の恋』が7月5日(金)に緊急公開されることが決定し、併せてポスタービジュアルと予告編も解禁された。
2014年に公開され、主演の安藤サクラが日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど、国内外あわせ通算21冠の映画賞を獲得し、異例のロングランヒットとなった『百円の恋』。その『百円の恋』を中国で国民的人気を博すコメディアン兼女優のジャー・リンが監督・主演を務め、『热辣滚烫』(ルーラーグンタン)としてリメイクし、世界累計興収は約740億円を超える大ヒットを記録した。
ジャー・リンは2021年公開の映画『你好,李煥英』(原題)で監督デビューし、脚本・主演を務めた最初の作品で中国国内歴代2位の興行収入を記録。全世界興行収入は約900億円の大ヒットとなり、日本でも邦題『こんにちは、私のお母さん』として、2022年に公開された。
そんなジャー・リンが『百円の恋』で主演を演じた安藤サクラに感銘を受けたことを契機に、中国の映画会社が東映グループにリメイクのオファーをして本作の制作が決定したという経緯もあり、『百円の恋』の脚本・足立紳、監督・武正晴、プロデューサー・佐藤現が監修として開発段階から参加している。
ジャー・リンは本作の撮影のために一年以上メディアから姿を消し、撮影前にまず体重を20kg増やし、本編の撮影と並行して超過酷なトレーニングを続け、約9カ月かけて50kg以上の減量を成功させるなど、本作に対する並々ならぬリスペクトと役者魂を込めて撮影に挑んだ。“中国の国民的コメディアン”の彼女が監督と主演を務めたからこそ、コメディ要素も満載な作品となっており、笑って泣けて、元気になれる最強のエンパワームービーに仕上がっている。
また、邦題の「YOLO」とは、「You Only Live Once.」の頭文字を取った「人生は一度きり」という意味の言葉で、これは本作がアメリカ公開された際のタイトルでもあり、ジャー・リンが本作の主人公に自分自身の「国民的大人気コメディアン」としての生きざまを映し、作品を通して観客に伝えたかったメッセージにもなっている。
さらにこの度、オリジナル作品『百円の恋』の脚本・足立紳と同監督・武正晴から日本公開を祝してコメントが到着した。
コメント
『百円の恋』脚本:足立紳
「百円の恋」の公開から10年、まさかこんな形で新たに生まれ変わった作品が日本で公開されるとは夢にも思いませんでした。
10年前の公開時もワクワクした気持ちでいっぱいでしたが、今はそれとは別のワクワク感でいっぱいです。
「YOLO 百元の恋」の放つ強烈なパンチをどうぞ劇場に浴びにきてください!
『百円の恋』監督:武正晴
2011年、足立紳さんがシナリオを書いて来てくれた。喫茶店で読後、「足立やったな」と震えた。
2012年、周南絆映画祭の大橋広宣さんが読んでくれた。黒澤満さん、丸山昇一さん、松田美由紀さんが松田優作賞に選んでくれた。
2014年、安藤サクラさんがシナリオを読んで、オーディションに来てくれた。
10年後、中国のジャー・リンさんが、主演、監督でリメイクしてくれた。
監督、スタッフの「百円の恋」への愛とリスペクトに包まれた「YOLO 百元の恋」に胸が熱くなった。映画を信じてきて良かった。ジャー・リンさんの情熱をどうか客席で浴びまくって欲しい。
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ストーリー
32歳、無職で実家に引きこもる筋金入りの怠け者ドゥ・ローイン(ジャー・リン)はある日、出戻りの妹と大喧嘩をし、とうとう家を出る⽻目に。偶然出会ったボクサーのハオ・クン(ライ・チァイン)に一目惚れし、ボクシングを始めることになったが、試合に負けたクンはジムを辞めて、ローインの前から姿を消してしまう。
「一度は勝ってみたい」何もかも失ったローインは、ボクシング大会への出場を決意するのだが……。
『YOLO 百元の恋』
監督・主演:ジャー・リン
出演:ジャー・リン、ライ・チァイン ほか
2024/中国/129分/5.1ch/シネマスコープ
原題:「热辣滚烫」(洋題:「YOLO」)
配給:東映ビデオ
公式サイト:YOLO100gennokoi.com
公式X:@YOLO100gennokoi
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7月5日(金)新宿バルト 9 ほか全国ロードショー