第95回アカデミー賞授賞式(日本時間3月13日(月)開催)で、Netflix映画『西部戦線異状なし』(独占配信中)が国際映画賞含む4部門で受賞し、撮影賞と作曲賞ではドイツ映画初の受賞となった。なお、Netflix作品全体では合計3作品6部門が受賞を果たしている。
第95回アカデミー賞 Netflix作品:受賞結果一覧
★『西部戦線異状なし』:国際映画賞、撮影賞、美術賞、作曲賞
★『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』:長編アニメーション賞
★『エレファント・ウィスパラー:聖なる象との絆』:短編ドキュメンタリー映画賞
エリッヒ・マリア・レマルク著による1928年のベストセラー書籍「西部戦線異状なし」を原作にした本作は、今だからこそ観る者の心に強烈なメッセージを残す物語。祖国ドイツのために戦おうと志願した17歳の青年・パウルとその仲間たちは、最前線で互いの命をかけて戦ううち、参戦した当初の高揚感が、いかにして“絶望”と“恐怖”へと変貌していくかを、身を持って経験していくことになる――。
英国アカデミー賞では最多14ノミネート獲得し、7部門にて受賞、ゴールデングローブ賞でも最優秀非英語映画賞にノミネートという高評価を獲得し、全世界で話題を集めている本作だが、この度のオスカー獲得で映画史に名を残すこととなった。
『西部戦線異状なし』のエドワード・ベルガー監督(『パトリック・メルローズ』『ぼくらの家路』)は、「この賞はとても意味のあるものです。撮影監督と私は30年間この作品に費やされたすべての苦労を受け入れられた気がしました。(この度の受賞は)我々に深い感動を与えてくれました」と4部門受賞に対する熱い思いを語った。
また、『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞作品賞・監督賞など4部門を受賞したギレルモ・デル・トロが贈るストップモーション長編アニメーション映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(Netflixにて独占配信中)が、配信作品として初の長編アニメーション賞を受賞。
ゴールデングローブ賞でも長編アニメーション映画賞に輝き、アニー賞でも長編アニメーション作品賞や監督賞など最多5部門受賞した本作は、児童文学の金字塔であり世界中で愛され続ける愛と悲しみの物語を、デル・トロらしいダークで幻想的かつエモーショナルな展開で描き出し、賞レースを総なめにしている。
ギレルモ・デル・トロは「アニメーションはシネマであり、ジャンルではない。アニメーションは次の段階に進むところまで来ている。引き続きアニメーションが話題となるよう応援してほしい」と今後のアニメーション作品の躍進に期待を込めコメントしている。
さらに、Netflix映画『エレファント・ウィスパラー:聖なる象との絆』(独占配信中)が短編ドキュメンタリー映画賞を受賞し、『RRR』の歌曲賞受賞とともにインド映画初のアカデミー賞受賞作品となった。
Netflix映画『西部戦線異状なし』独占配信中
Netflix映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』独占配信中
Netflix映画『エレファント・ウィスパラー:聖なる象との絆』独占配信中
■ Netflix映画『西部戦線異状なし』誕生までの軌跡が明らかに…メイキング特別映像がYouTubeにて全編公開!