アカデミー賞助演女優賞受賞『ビール・ストリートの恋人たち』キキ・レイン×ステファン・ジェームズのインタビュー解禁!

現在、アカデミー賞(R)作品賞受賞『ムーンライト』バリー・ジェンキンス監督最新作『ビール・ストリートの恋人たち』が絶賛公開中だ。
前作『ムーンライト』で、『ラ・ラ・ランド』を抑えアカデミー賞作品賞に輝いたバリー・ジェンキンス監督。最新作は監督がずっと映画化を夢見ていた、愛よりも、もっと深い“運命”で結ばれた恋人たちのラブ・ストーリー。本作は、第76回ゴールデン・グローブ賞において、主人公の母親役で熱演を見せたレジーナ・キングが見事助演女優賞を受賞。
さらに先日発表された第91回アカデミー賞授賞式では、助演女優賞(レジーナ・キング)を見事受賞し、現在、数々の映画賞で208ノミネート、81受賞を記録(2/19時点)。映画史を変えた前作に迫る勢いで映画賞を席巻中の本作。より進化した映像美とスケールアップした世界観で世界中から注目を集める、新たな恋愛映画の金字塔だ。

本作のヒロイン、ティッシュ役で長編映画デビューを飾り、フィラデルフィア映画批評家協会賞ブレイクスルー演技賞受賞、ゴッサム・インディペンデント映画賞、ブレイクスルー俳優賞ノミネートを果たしたほか、今年のサンダンス映画祭で話題となったリチャード・ライト原作でA24製作『Native Son(原題)』への出演も決定しているなど、2019年ブレイク必至のキキ・レイン。そして、前作『ムーンライト』でマハーシャラ・アリ、トレバンテ・ローズを一躍スターダムに押し上げたバリー・ジェンキンス監督が、オーディション・テープを観て“彼には何かある”と感じファニー役に抜擢した、『栄光のランナー/1936ベルリン』のステファン・ジェームズ。

このたび解禁されたインタビュー映像では、本編同様に仲睦まじい様子で、B・ジェンキンス監督との仕事について、自分の役作りについて、そして映画の持つメッセージについて語る盛りだくさんの内容となっている。

元々、ジェンキンス監督のファンだったというジェームスは、「彼のレンズの前に立ち、監督してもらえるなんて感無量だよ。すばらしい語り手で洞察力があるし、愛や情熱に対して独自の視点を持ってる人だね」とその喜びを語り、キキは初めての長編映画出演ということに対して「感謝してるわ。最初に忍耐強い監督と映画の仕事ができたんだもの。おかげで新しいことに挑戦できた。ミスをしても安心感があった。彼と仕事する上でそれが最も特別だった」と、監督との仕事で生まれた強い信頼を明かした。

また、映画についてキキが「(本作の主人公カップル)ファニーとティッシュは架空の人物だけれど、実際はどこにでも存在する。そういった難しい状況にいる人たちを知ってほしい。」と語るその言葉通り、実は、2人の役作りは、2010年に起きたある実際の事件を参考にしていたという。それは、当時16歳の少年カリーフ・ブラウダーが、無実を主張し続けたにも関わらず、罪状なしで3年間も悪名高いライカーズ刑務所に収監され、その後自殺したという事件だ。この事件は、ラッパーのジェイ-Zが手がけて現在Netflixでも配信中の『投獄: カリーフ・ブラウダーの失われた時間』というドキュメンタリー作品にもなっている。

『ビール・ストリートの恋人たち』の中で、冤罪により獄中生活を余儀なくされるファニー役を演じたステファンは、「彼の件は数ある悲劇のほんの一部だ。僕の役目は声なき若者たちの代弁をすることだと感じているんだ」と、本役に取り組んだことの意義を熱弁。
子供を身ごもりながら恋人ファニーを助け出すため奔走するティッシュを演じたキキもまた、「その状況が残された人々に与える影響に注目したの。彼を刑務所から救い出すために家族がどんな経験をしているのかね」と、この事件を参考にした役作りについて語っている。

圧倒的な映像美で綴られる運命のラブ・ストーリーでありながら、現代社会に通じる人種や社会格差への差別問題を描く社会派作品という、その両面が魅力の本作。
2月25日に行われたアカデミー賞授賞式ではプレゼンターも務め、主演の大型若手俳優2人が見せた渾身の演技も大きな見どころだ。70年代の伝説的作家から現代の若者たちへ受け継がれた愛とスピリットを、ぜひ映画館で体感してみてほしい。

【キキ・レイン プロフィール】
1992年、アメリカ・オハイオ州シンシナティ出身。デポール大学演劇学校を卒業。これまでにいくつかのTVシリーズに出演。オーディションで主演の座を射止めた本作が長編映画初出演となる。本作の演技で、フィラデルフィア映画批評家協会賞ブレイクスルー演技賞受賞、ゴッサム・インディペンデント映画賞、ブレイクスルー俳優賞ノミネートを果たした。

【ステファン・ジェームズ プロフィール】
1993年12月16日、カナダ・トロント出身。アカデミー賞主題歌賞受賞『グローリー/明日への行進』(14)のジョン・ルイス役で、トロント国際映画祭でライジングスター賞を受賞、他のキャスト陣と共にブラックフィルム批評家サークル賞などを受賞した。『栄光のランナー/1936ベルリン』(16)では、オリンピックの英雄ジェシー・オーウェンス役で主演を務めた。その他、TVシリーズ「運命の銃弾」などに出演している。

ストーリー
1970年代、ニューヨーク。幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた19歳のティッシュと22歳の恋人ファニー。互いに運命の相手を見出し幸せな日々を送っていたある日、ファニーが無実の罪で逮捕されてしまう。二人の愛を守るため、彼女とその家族はファニーを助け出そうと奔走するが、様々な困難が待ち受けていた…。

作品タイトル:『ビール・ストリートの恋人たち』
出演:キキ・レイン、ステファン・ジェームス、レジ―ナ・キング他
監督・脚本:バリー・ジェンキンス
原作:ジェイムズ・ボールドウィン「ビール・ストリートの恋人たち」(早川書房刊)
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド

公式サイト:longride.jp/bealestreet/
コピーライト:(c)2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.

絶賛公開中

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