映画『ブルータリスト』(公開中)が、第97回アカデミー賞(R)主演男優賞、作曲賞、撮影賞の合計3部門にて受賞を果たした。
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第97回アカデミー賞(R)3部門受賞
主演男優賞:エイドリアン・ブロディ
作曲賞:ダニエル・ブルンバーグ
撮影賞:ロル・クロウリー
本作は、第二次世界大戦下にホロコーストを生き延び、アメリカへと渡った、ハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)の30年にわたる数奇な半生を、監督・脚本を務めた36歳の気鋭ブラディ・コーベットが描き出した、215分にわたる壮大な人間ドラマ。第81回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、銀獅子賞を受賞、第82回ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、監督賞、主演男優賞(ドラマ部門)を獲得。
『戦場のピアニスト』以来22年ぶり、アカデミー賞(R)にて、2度目の主演男優賞を獲得したエイドリアン・ブロディ。『戦場のピアニスト』と同様、ホロコーストからの生還者を演じたブロディは、「戦争や組織的な抑圧、反ユダヤ主義や人種差別、他者への偏見など、長く残るトラウマを代弁するために、私は再びここにいます」と言及し、「現在進行中の闘いであり、人々は仲間はずれにされたり、部外者のように扱われたりしないよう、尊重されることを切望しています」と渾身の言葉を紡いだ。
現在公開中の本作には、「一寸の狂いもない『映画』としてのデザイン設計に感服」「圧倒的没入感と『映画力』に酔いしれる傑作」「215分、1秒も無駄がない美しいショットの数々にほだされた」「劇伴が素晴らしい」「音響設備の良い大スクリーンで音楽に酔いしれるだけでも一見の価値あり」など、オスカーを獲得した撮影賞、音楽賞に言及するコメントが続々とSNSに投稿されている。また、前半100分上映+15分間のインターミッション(休憩)+後半100分という上映スタイルに、「生まれて初めてのインターミッションを経験した!」「インターミッションがあるので体感的には215分の長さを感じない」など、215分間が丸ごとイベントになる映画体験も話題となっている。
第二次世界大戦後、無残にもすべてを奪われた建築家が希望を抱いたアメリカンドリーム。見知らぬ土地と異なる文化、その光と影に苛まれながら、家族への愛と建築への情熱をたぎらせ続けた 30 年――それは決して平坦な道ではなく、美談にまみれた軌跡でもない。移民として苦境にさらされ、欲望に弱く、孤独にひしがれた一人の男の圧倒的なヒューマニティを肌で感じる215分。その切り拓かれていく半生と共に旅しながら、極上の没入体験を我々にもたらす人間ドラマである。
エイドリアン・ブロディ コメント抜粋
この作品の素晴らしさは、私たちが他者の苦境に対してもう少し優しさと尊敬の念を持つことを思い出させてくれることだと思います。
反ユダヤ主義の居場所はもうありません。人種差別にも居場所はありません。
より健全で、より幸福で、より包括的な世界を祈ります。
過去が私たちに何かを教えてくれるとしたら、それは憎しみを野放しにしないようにという戒めだと思います。
戦争や組織的な抑圧、反ユダヤ主義や人種差別、他者への偏見など、長く残るトラウマを代弁するために、私は再びここにいます。しかし、それは現在進行中の闘いであり、人々は仲間はずれにされたり、部外者のように扱われたりしないよう、尊重されることを切望しています。
公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/the-brutalist/
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