アンソニー・ホプキンス主演『ファーザー』(5月14日(金)TOHOシネマズ シャンテ他にて日本公開)が、第93回アカデミー賞において作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞、編集賞、美術賞の6部門でノミネートを果たした。発表は現地時間4月25日。
本作は、世界30カ国以上で上演された傑作舞台の映画化。年齢と共に誰もが経験する喪失と親子の絆を見つめた物語。自身と同名で生年月日も同じ父親を、現在83歳の名優アンソニー・ホプキンスが演じ、『女王陛下のお気に入り』のオスカー女優オリヴィア・コールマンが父を介護する娘を繊細に演じる。
監督はこの舞台のオリジナル戯曲を手掛けたフロリアン・ゼレール。長編初監督にして、現実と幻想の境界が曖昧になっていく父の視点で物語を描き、画期的な表現を実現させた。
『ファーザー』第93回アカデミー賞 ノミネート結果
●作品賞
●主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)
●助演女優賞(オリヴィア・コールマン)
●脚色賞(クリストファー・ハンプトン、フロリアン・ゼレール)
●編集賞(ヨルゴス・ランプリノス)
●美術賞(ピーター・フランシス)
主演男優賞ノミネートを果たした現在83歳のアンソニー・ホプキンスは、6度目のノミネート(過去主演男優賞3回/助演男優賞2回)。今回はアカデミー賞主演男優賞史上最高齢でのノミネートという、映画史に残る快挙を果たした。「(本作で)自分の父を演じた」と語るアンソニーは、自身と同名で生年月日も同じ父親役を熱演。今回受賞すれば、世界に衝撃を与えた『羊たちの沈黙』のレクター博士での主演男優賞受賞から30年ぶり、2度目のオスカーとなる。
そんなアンソニー・ホプキンスからも「すばらしいの一言に尽きる」と太鼓判を押すオリヴィア・コールマンは、主演女優賞受賞『女王陛下のお気に入り』から3年ぶり、初の助演女優賞ノミネートを果たした。
また、編集賞ノミネートを果たしたヨルゴス・ランプリノス、美術賞ノミネートを果たしたピーター・フランシスは共にアカデミー賞初のノミネートとなった。
なお、本作は現在までに英国インディペンデント映画賞主演男優賞受賞、ゴールデン・グローブ賞4部門ノミネートほか、135ノミネート22受賞を果たしている(3月15日時点)。
ストーリー
ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配する介護人を拒否していた。そんな中、アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられショックを受ける。だが、それが事実なら、アンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語る、この見知らぬ男は誰だ?なぜ彼はここが自分とアンの家だと主張するのか?ひょっとして財産を奪う気か?そして、アンソニーのもう一人の娘、最愛のルーシーはどこに消えたのか?現実と幻想の境界が崩れていく中、最後にアンソニーがたどり着いた〈真実〉とは──?
作品タイトル:『ファーザー』
出演:アンソニー・ホプキンス、オリヴィア・コールマン、マーク・ゲイティス、イモージェン・プーツ、ルーファス・シーウェル、オリヴィア・ウィリアムズ
監督:フロリアン・ゼレール(長編監督一作目)
脚本:クリストファー・ハンプトン、フロリアン・ゼレール
原作:フロリアン・ゼレール(「Le Père」)
2020/イギリス・フランス/英語/97分/カラー/スコープ/5.1ch/原題:THE FATHER/字幕翻訳:松浦美奈
配給:ショウゲート
公式サイト:thefather.jp
コピーライト:(C) NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
5/14(金)、TOHOシネマズ シャンテ他ロードショー
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