『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』プレミア舞台挨拶レポート 萩原利久、いちおしポイントは“全力疾走”

お笑いコンビ・ジャルジャルの福徳秀介が2020年に小説家デビューを果たした恋愛小説を実写映画化した『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』のプレミア舞台挨拶が3月27日に都内映画館で実施され、主演の萩原利久、共演の河合優実、伊東蒼、黒崎煌代、そして大九明子監督が登壇した。

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左から大九明子監督、伊東蒼、萩原利久、河合優実、黒崎煌代

満員御礼で迎えたこの日、主演の萩原は「本日は足をお運びくださりありがとうございます!皆さんの前にこのように立てることが出来て嬉しいです」とお披露目に喜色満面。

冴えない大学生活を送っていた主人公・⼩⻄徹を演じる上では「共演の皆さんからもらうものが大事だと思ったので、とにかくこぼさないようにすることを意識しました。関西大学全体をお借りして、至る所に本物の学生さんたちがいる中で撮影が出来たので、見える景色、色、匂い、それらすべての情報を取りこぼさないよう、いつもより受け皿を大きくしていた印象があります」と述べた。

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お団⼦頭の孤高な女子・桜⽥花役の河合は「物語が進む中で孤独や父の不在など抱えているものがあるけれど、最初は小西から見たヒロインでいいと思ったので、形から入りました。お団子頭とか背筋をまっすぐに伸ばしたりだとか、小西から見た印象を入り口として大切にしていきました」と紹介。

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さっちゃん役の伊東は「周りを巻き込むような明るい人だと思ったので、常に現場では笑顔でいようといつも以上に笑顔でオープンでいました」と撮影を回想した。

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山根役の黒崎は「非常に個性的なキャラクターなので、一歩間違えると見るに堪えない役になる役…(笑)皆さん、いかがでしたか?」と客席に問い掛けると、拍手喝采で「初号試写の会場に原作者の福徳さんがいらして。原作者に観られる恐怖がありましたが、優しく『良かったよ』と言っていただきました!」と嬉しそうに報告した。

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偶然が重なり惹かれ合っていく男女の恋物語として展開する一方で、ある出来事をきっかけに物語が一変する。大九監督は「どうしても命に向き合わざるを得ないストーリーなので、自分の若い頃の痛みや大事な人を失う痛み、成長する痛みを自分の引き出しから引っ張り出しながら、自分も傷つきながら作りました。ヘタクソでもいいから“痛み”をきちんと届けたい」と本作に込めた想いを語った。

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恋愛だけに留まらず、友情、人との出会いや別れを描く本作の“推し”ポイントをそれぞれ発表。
萩原は「走るシーン」といい「カメラの乗った車のスピードが尋常ではないくらい速くて、ここまで本気で走った撮影は初めてです。しかも坂道!僕のガチ走りに注目してください」と見どころを挙げて「これまで走るシーンは好きだと言ってましたが、今後それを言うのを控えたいくらい全力走りをさせていただきました!」と笑わせた。

河合は「衣装メイク」、黒崎は「屋上の芝生」、大九監督は「音楽」、そして伊東は「サクラ」と劇中の犬を見どころに。
伊東はサクラについて「ワシャワシャしたくなるし、顔を見るだけで泣けてくる」と名演技に言及すると、大九監督は「一番気難しい俳優でした。(笑)大阪の撮影でははしゃぐスイッチが入ってしまって大変でした。常にハイテンションでした」と動物相手の撮影に苦労した様子。河合から「顔を舐めるところは大変でしたよね?」と話を振られた萩原は「顔に餌を塗ったりして。でもこれだ!という正解がなくて、結果ほぼ気合でやりました」と舞台裏を明かし、笑いを誘った。

新生活が始まる4月に向けて、初対面の人と仲良くなる方法をアドバイス。
萩原は「相手の話をよく聞くこと」といい「人の話を聞くようにしてからの方が人と仲良くなれている気がします」と実感を込めた。
河合は「自分の興味がないと、相手と世間話をしてもウソになる。好きな場所や魅力とか、その人の愛せるところを探す」とアドバイスする一方で「私は凄い人見知りなので、仲良くなりたいと思っても時間がかかります」と自身の性格を明かしていた。

「ハハッとほどほどの声量でよく笑う」というのは伊東。「私は自分から話しかけるのが上手ではないので、心を閉ざしているわけではないというのを全力で表すために、ほどほどの声量でよく笑うことを意識しています」と独自の工夫を紹介。黒崎は「無理をしない。僕はかつて詰め方がエグイと怒られたことがあるので、普通にして時の流れに任せます」とした。

本作は東京国際映画祭や撮影地の関西大学を中心とした関西圏の反響を受けて、4月18日(金)からテアトル新宿、テアトル梅田にて先行上映が決定。
大九監督は「4月に撮影した作品なので、映画館を出たら劇中と同じ空気を味わっていただけるはず。私は過去にないくらい、登場する彼らの存在を凄く大事に届けたいと思っていますので、皆さんにもそれぞれの事を平等に愛していただき、持ち帰っていただきたいです」と期待を込めた。

最後に主演の萩原も「この映画は鑑賞した方の環境や状況によって見え方が変わると思います。その感想が100%の正解だと僕は思うので、その感想を大切にしながら時間が経った頃にもう一度観ていただくと、一回目とは違う感想が出てくると思います。僕は作品を観た時に長く長く楽しんでもらえる作品だと思ったので、4月25日の公開が楽しみです」と呼び掛けていた。

ストーリー
思い描いていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送る小西。学内唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんとは、他愛もないことでふざけあう日々。ある日の授業終わり、お団子頭の桜田の凛々しい姿に目を奪われた。思い切って声をかけると、拍子抜けするほど偶然が重なり急速に意気投合する。会話が尽きない中、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が胸に刺さる。その言葉は、奇しくも、半年前に亡くなった大好きな祖母の言葉と同じで、桜田と出会えた喜びにひとり震える。ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が二人を襲うー。

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』
出演:萩原利久 河合優実 伊東蒼 黒崎煌代 安齋肇 浅香航大 松本穂香 / 古田 新太
原作:福徳秀介「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」(小学館刊)
監督・脚本:大九明子
製作:吉本興業 NTTドコモ・スタジオ&ライブ 日活 ザフール プロジェクトドーン
製作幹事:吉本興業
制作プロダクション:ザフール
配給:日活
(C)2025「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」製作委員会

公式サイト:https://kyosora-movie.jp/
公式X:@kyosora_movie

4月25日(金)全国公開

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