『四月になれば彼女は』大阪・FM802公開トークショーに森七菜&山田智和監督が登壇

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45万部を突破した川村元気の恋愛小説を映画化した『四月になれば彼女は』が3月22日(金)公開となるのを記念して、大阪・FM802にて3月16日(土)に公開トークショーが開催され、森七菜と山田智和監督が登壇した。

本作で主演を務める佐藤健が演じるのは、婚約者との結婚を控えた精神科医の主人公・藤代俊。結婚を直前に控えて謎の失踪を遂げる藤代の婚約者・坂本弥生を演じるのは長澤まさみ。そして森は、藤代が10年前に交際していた初恋の女性で、世界中を旅しながら藤代に手紙を送る伊予田春を演じる。

事前に募集したFM802リスナーを前に、大きな歓声と拍手のなか登壇したは、幼少期に関西で暮らしていたことがあるといい、大阪の空気感は感じられていますか?という質問に「感じています!昨日、鶴橋にキムチを買いに行きました!元々大阪に住んでいたのでキムチを買うなら鶴橋やで!という父の言葉を思い出して買いに行きました」と明かした。

山田監督は「熱気が違いますね!東京でもイベントをしたけど大阪ならではの熱気がありますね!」と大阪の印象を語った。

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作品の印象的な場面を切り取ったシーンカットを展示したステージで、トークショーは和やかにスタート。まず、本作を演じた感想を聞かれると、は「難しい役どころでした、ラブストーリーに自分がどう作用していくのか、演じ方次第でみなさんの受け取り方が変わるなと思ったので慎重に演じた」と語り、山田監督は完成した本作に関して、「森さんとは世界中を周り、過酷なロケを頑張って撮影したのでスクリーンで見て頂きたい!美しい景色と素敵なお芝居を見て頂くのが本当に楽しみ!」と語った。

撮影の為に訪れたボリビア、チェコ、アイスランド等での撮影に関して聞かれたは、「スケジュールもタイトだけど行く場所も…奥の奥、世界の果てまで行ってみました(笑)最後の国がボリビアで体力が底をつきそうでした。でも、たどり着いた先が絶景だったので!人生感が変わるというのは、本当にその通り!ウユニ(ボリビア)皆さん本当におすすめです!」とコメント。

山田監督は「アイスランドのブラックサンドビーチはマイナス20度ですし、ボリビアも空港についたところから標高が富士山より高いので過酷でした。そんな中、森さんには本当に頑張っていただきました」と撮影時の思い出を振り返った。

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森七菜

この作品が長編映画デビューとなる山田監督は、「川村元気さんを本当に尊敬していたのですごいオファーいただいたな、と思った。始まってみると僕の得意技を信じてくれて、森さんはじめトップレベルの俳優部のみなさんだったのでいつも通り楽しく撮影できました」と振り返った。

物語に欠かせない「写真」に関して、は「この映画を機に本格的に始めさせていただきました、今後も写真を撮っていきたい!なかなか趣味が見つからないので…やっと見つかった希望の光です」とコメント。山田監督は「森さんは写真が本当に上手くて…!森さんがお芝居しながら撮った写真が良すぎて実際に使用している」と絶賛。映画の撮影と同時並行で撮影した写真集に関しては、「森さんとせっかく旅にでるので、記録みたいなものが残せないかなと思って撮影をしました」と明かした。

また、劇映画としては初主題歌となる藤井風が書き下ろした新曲「満ちてゆく」を初めて聞いたときの感想について、は「ピアノの伴奏から、映画で感じた余韻を拾いながら吸収してくれる感じがなんて素晴らしいんだろうと感じた。風さんの映画に関する理解がすごいんだなと、、素晴らしい音楽を作る人は、素晴らしい映画を観た時の吸収力もすごい!」とコメント。山田監督は「クランクイン前から藤井風さんにお願いしたいと思っていた。初めて聴いた時は、身体が震えて感情が溢れて泣いてしまうという不思議な体験をしました」と語った。

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山田智和監督

その後、会場に集まったFM802リスナーから事前に「四月になれば〇〇」というテーマで募集したメッセージを元にトークを展開。“明るく、ポジティブな印象の森さんに憧れているので、四月になれば…初対面での人見知りをなくしたい!”というメッセージに、は「私、本当は人見知りです…、ネガティブになるときもあるが、線を決めて楽屋の外に出たらそういう感情はなし!と決める。頑張る線を作ると、元気な子だとおもってもらえるので是非!」とエールを贈った。

トークショーの最後に、山田監督は「素敵なロケーションを大スクリーンで見てほしいです。みなさんの明日を生きるヒント、自分なりの愛についてを考える素敵なきっかけになればと思っております」とメッセージを寄せ、は「関西は、公開日の3月22日辺りに桜が開花するということで、この映画も桜がキーとなっております。春を感じる第一歩として春をお届けできたらと思います」と笑顔を見せた。

最後に会場に集まった観客を背にフォトセッションが行われ、公開トークショーは終了した。

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ストーリー
「あのときのわたしには、自分よりも大切なひとがいた。それが、永遠に続くものだと信じていた」

四月。精神科医の藤代俊(佐藤健)のもとに、かつての恋人・伊予田春(森七菜)から手紙が届く。
“天空の鏡”と呼ばれるウユニ塩湖からの手紙には、十年前の初恋の記憶が書かれていた。
ウユニ、プラハ、アイスランド。その後も世界各地から届く、春の手紙。

時を同じくして藤代は、婚約者の坂本弥生(長澤まさみ)と結婚の準備を進めていた。
けれども弥生は突然、姿を消した。
「愛を終わらせない方法、それは何でしょう」
その謎掛けだけを残して――

春はなぜ手紙を書いてきたのか?
弥生はどこへ消えたのか?
ふたつの謎は、やがて繋がっていく。

「あれほど永遠だと思っていた愛や恋も、なぜ消えていってしまうのだろう」
現在と過去、日本と海外が交錯しながら、
愛する人をさがし求める“四月”が始まる。

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