映画『雨ニモマケズ』の公開記念舞台挨拶が2月9日に新宿K’s cinemaにて行われ、安野澄、諏訪珠理、上村侑、山中アラタ、和田光沙、福谷孝宏、三森麻美、片瀬直、神林斗聖、生沼勇、南條みずほ、小寺結花、飯塚冬酒監督が登壇した。
一年前に亡くなったゴスペル音楽家を偲んだメモリアルパーティの舞台裏で、22人の人生の交錯を描いた90分のノンストップ音楽エンターテインメント映画『雨ニモマケズ』。本作では安野澄、諏訪珠理、上村侑がトリプル主演を務め、臨場感あふれるゴスペルの魅力が詰まった作品となっている。
舞台裏で様々な出来事に巻き込まれるスタッフ・南を演じた安野は、撮影現場でのエピソードを聞かれ「長回しが初めてで、オファーを受けた時に自分にできるかなという気持ちはありました。ゴスペルを歌っているみなさんの姿をずっと裏で見ていたので、それも含めて楽しい撮影だった」と振り返った。
一年前に亡くなったゴスペル音楽家の息子・タツヤ役の諏訪は自身の役について「僕のお母さんのために集まってくれたパーティーなので、みんなの息子というイメージでのびのびと演じられた」と語った。
自分のスタイルを貫くミナト役の上村は本作でダンスを披露しているが、実はダンス初心者だったため「昼夜問わず練習した。家で窓越しに練習していた」と役作りの秘話を明かした。
「本作を一言で表すと?」との質問に対して、神林は「アトラクション」、福谷は「劇場版ゴスペルライブ」、片瀬は「愛」、小寺は「繋がり」など様々に表現。トリプル主演である安野は「自由」、上村は「祈り」、諏訪は「アルバムのように好きな曲やシーンを見つけてくれたら嬉しい」と語った。さらには客席に福谷の妻である和田光沙が来場しており、急きょ登壇し「魂」とコメント。本作では福谷と夫婦役という形で共演している。
最後の挨拶で飯塚監督は「歌を楽しんでいただける作りになっていて、小難しいことを考えず、楽しんでいただきたいです。その裏側には、僕にとって身近な方が数人亡くなったという背景があり、亡くなった人をただ悲しむだけではなく、亡くなった人が何かを残してあげられるのかというテーマも含んでいるので、ちょっとだけ考えていただけたら嬉しいです」と本作に込めた思いを披露し、締めくくった。
ストーリー
一年前に亡くなったゴスペル音楽家を偲び、生前の関係者やゴスペル合唱団が集まり歌で故人をおくるメモリアルパーティが開かれる。スタッフとして慌ただしく舞台裏を駆け回るミナミ(安野澄)、ゴスペル界の重鎮の父との確執をかかえたアーティストのミナト(上村侑)、亡くなった音楽家の息子タツヤ(諏訪珠理)をはじめゴスペル合唱団の面々の人生が開演前の舞台裏で交錯する。そしてパーティの幕が上がり、音楽とともに集まった人々の物語が始まる。
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