「あなたが一緒に住んでいた男女は25年前にあなたを誘拐したのです」!?突如、外の世界で“本当の家族”とともに暮らすことになったジェームス(デイヴ・マッカリー)。彼の「常識」が、周囲の人間を騒動に巻き込んでいく…第33回サンダンス映画祭(2017年)でUSドラマ・コンペティション部門に出品、その独創的なキャラクターと興味深いストーリーで話題をさらった『ブリグズビー・ベア』が6月23日(土)より日本公開となる。
このたび、 本作の先行上映を記念して、この映画を愛してやまない、モデルの瀬戸あゆみさんと、本作のポスターのイラストを描いたアーティストのD[di:] さんを迎え、6月14日にヒューマントラストシネマ渋谷にてトークイベントが実施された。
※以下、レポートを掲載
『ブリグズビー・ベア』上映後舞台挨拶概要
実施日:6/14(木)18:40の回 本編上映前
会場:ヒューマントラストシネマ渋谷
登壇者(※敬称略):D[di:]、瀬戸あゆみ
瀬戸:好きなものは突き通していいんだ!という勇気をもらいました。
D[di:]:ジェームスの部屋の調度品がとにかく可愛い!あれを、かなり(ポスター用に)書いたんでですけど、結構ボツになりました(笑)
Q:この映画の主人公ジェームズにとってのヒーローは「ブリグズビー・ベア」ですが、お二人にとってのヒーローまたはヒロインと言えるキャラクターは誰なのか、お伺いしてもよろしいでしょうか?
瀬戸:セーラームーンが小さな時から大好きです。私の世代はみんなそうだと思う。
D[di:]:宮崎駿監督!雑誌の「アニメージュ」から切り抜いた監督の写真とか持ってます。CWニコルとかと並んでるやつを切り取ってました。
瀬戸:渋い趣味ですね!
D[di:]:そう、小学校時代だったから誰とも共有できなかった!
Q: この映画のあらすじだけを読むとホラーだと思う人が結構いらっしゃるんですが、どうですか?
瀬戸:えっ!全然そんな映画じゃないですよ。ほっこりする、すごくいい映画ですよ。
D[di:]:最近、監禁されてから外に出る!っていう映画が多いですからね。『ルーム』とか。『ブリグズビー・ベア』のあらすじをこの前ラジオ収録のときにスタッフに説明していたら、だんだんディレクターの顔が曇ってきて。「いや、そうじゃなくて!いい映画だから!」って(笑)
瀬戸:私の好きなシーンがあるんです。(偽親役の)マークハミルがジェームスに対してよく言う「今日より明日は強くあれ」っていう。それを、ジェームズが新しい家族にもやってるシーンがすごく好き。
MC:ジェームスがちゃんと両親にまっすぐに育てられた感じが、そこで出ていますよね。本作には、製作者側の『スター・ウォーズ愛』が込められていて。マーク・ハミルのそのセリフは『スター・ウォーズ』でジェダイが言うおなじみの「フォースとともにあれ」にオマージュを捧げたセリフですね。
D[di:]:確かに。部屋に溢れるグッズはスターウォーズっぽいですもんね!
MC:おふたりが好きな『ブリグズビー・ベア』の登場人物は誰ですか?
瀬戸:ジェームスを保護する刑事さんですね!
D[di:]:わたしも!!彼は昔、演劇をやっていたから、ジェームスの映画製作に協力するんですよね。
終始、映画愛に溢れる優しいトークイベントとなった。
大切なことはすべて、「彼」が教えてくれた―
ストーリー
ジェームスは、外気から遮断された小さなシェルターで、両親と3人で暮らす25歳の青年。子供の頃から毎週ポストに届く教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」を見て育った彼は、今は「ブリグズビー・ベア」の世界の研究に勤しむ毎日を送っていた。少し退屈でも、パソコンでチャットする友人や仲の良い両親と、平和な日々がずっと続くのだと思っていた。しかしある日、警察がジェームスを連れ去り、両親は逮捕されてしまう…
作品タイトル:『ブリグズビー・ベア』
出演:カイル・ムーニー、マーク・ハミル、グレッグ・キニア、マット・ウォルシュ、クレア・デインズ 他
監督:デイヴ・マッカリー
脚本:ケヴィン・コステロ、カイル・ムーニー
2017/アメリカ/カラー/97min/
提供:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
配給:カルチャヴィル
公式サイト:www.brigsbybear.jp
コピーライト:(c) 2017 Sony Pictures Classics. All Rights Reserved.
6月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか公開