東大教授・山本博文による「「忠臣蔵」の決算書」(新潮新書刊)を映画化した『決算!忠臣蔵』が11月22日(金)公開となる。
大石内蔵助が実際に残した決算書を基に、討ち入り計画の実像をお金の面から描いた本作は、大石内蔵助(おおいし・くらのすけ)に堤真一、内蔵助を支える貧乏なそろばん侍・矢頭長助(やとう・ちょうすけ)に、時代劇初挑戦の岡村隆史がW主演を務めることでも話題沸騰中だ。
そして、公開に先駆けた10月27日(日)、第32回東京国際映画祭オープニング・イブにて、本作のワールドプレミアが開催された。
2006年『武士の一分』以来のオープニング・イブを飾るとあって、レッドカーペットが敷かれた壮観な会場に、堤、岡村をはじめ、濱田岳、横山裕、妻夫木聡、石原さとみら豪華すぎるキャストが、華やかなタキシードやドレスに身を包み大集結。溢れんばかりに詰め掛けたファンを熱狂させた。
その後、本作の世界初お披露目となるワールドプレミアの舞台挨拶にも登場し、まさかのエピソード続出で爆笑連発となるなど、かつてないほどの豪華キャストにより描かれる本作への大いなる期待と、早くも公開へ向けての盛り上がりっぷりを見せつける大興奮のワールドプレミアイベントとなった。
『決算!忠臣蔵』レッドカーペットイベント&ワールドプレミア 概要
日時:10月27日(日)
登壇者(敬称略):堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、妻夫木聡、石原さとみ、
荒川良々(※)、西村まさ彦、木村祐一、橋本良亮(A.B.C-Z)、寺脇康文、鈴木福、
小松利昌、沖田裕樹、中村義洋監督 ※荒川良々は舞台挨拶のみの登壇。
場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
<以下、レポート>
大階段へと続く壮観なレッドカーペット会場に、堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、妻夫木聡、石原さとみ、西村まさ彦、木村祐一、橋本良亮(A.B.C-Z)、寺脇康文、鈴木福、小松利昌、沖田裕樹、中村義洋監督と総勢14名の超豪華キャストが続々と姿を現すと、今か今かと待ちわびていたファンからは大歓声が。翌28日から開幕する東京国際映画祭の“オープニング・イブ”を飾る本作のワールドプレミアに相応しく、男性陣はびしっとタキシードで決め、紅一点となった石原は黒のロングドレスに身を包み華々しくイベントがスタートした。
大階段に一同ずらりと並んだ壮観な景色に、岡村が「こういう場は慣れないですが、この皆さんで本当に素晴らしい作品が出来ました!納税のことはノーコメントとさせていただきます!よろしくお願いいたします!」とおどけながら挨拶すると、堤も「今までにない忠臣蔵が出来ました。台本の時から面白くて、実際に赤穂浪士の皆さんはこういう想いだったんじゃないか、こっちのほうがリアルなんじゃないかと思います。楽しんでください!」と自信をのぞかせ、中村監督も「豪華キャストにしよう!と思って撮影もしたんですが、実際また皆さんとこうして揃うと本当に豪華でびびってます。もともと全員に会ったのは僕と堤さんだけですかね?(笑) 胸を張って自信作です。楽しい映画できました!」と続けてコメント。14名の豪華キャストはそれぞれ詰めかけた報道陣の取材にもひとつひとつ丁寧に応じながら、思い思いにファンとたっぷり交流を楽しみ、荘厳な雰囲気も漂いながら笑顔も溢れる大盛況のカーペットイベントで、夜の六本木を大いに盛り上げた。
その後、待望の本作世界初お披露目となるワールドプレミア上映の舞台挨拶にも登場し、ここからは荒川良々も合流して総勢15名とさらに豪華に。堤が「たくさんの方に集まっていただいて幸せです。初めて見ていただけるので緊張もありますが、脚本を読んだ時点で絶対に楽しめると思っていました」と感無量の面持ちを見せると、岡村は「ムービースターやらせて頂きました!最高の作品になりました。楽しんでいってください!」と堤とのW主演としてまさしくムービースターらしくキメ顔の挨拶で会場を沸かせたり、ここから合流した荒川が何故か「♪秋を愛する人は~」と歌い出したり、小松が劇中で使ったそろばんを持参していたりと、冒頭から和気あいあいとした雰囲気。
そして、本作のキャッチコピーである<誰もが知る「忠臣蔵」の誰も知らない裏話>にかけ、<誰もが知る「豪華キャスト」の誰も知らない裏話>をそれぞれ振り返ることに。
堤が「全員で最終日を迎えてに飲みに行ったとき、このすぐ次に橋本くんと共演する舞台をやることになっていたので、難しい役だけど大丈夫か?と声をかけたら、橋本くんが「つつみさぁーん!がんばります!」とずっと泣いてた」といきなり大暴露が始まると、橋本「すごい不安だったんですよ…!堤さんといっしょにやらせて頂く緊張もあって、お酒も入ってたので堤さんの顔を見たらぶわーって泣いちゃいました」、木村「ワニのはくせいあったところですよね?堤さんずっとワニに抱き着いてましたよ!」、堤「ウソ!?橋本くん泣いてたのは覚えてるけどワニ全然覚えてへん!」、妻夫木「あのワニがトゲトゲで僕怪我しました」、横山「僕はただただ橋本が泣いてるのを謝ってました…いいヤツなんで!って」と打ち上げの様子が次々に明かされキャスト陣のチームワークの良さを伺わせると、岡村の「西川きよし師匠が、テストのときずっとガム食べながらやってはりました。」と衝撃的な暴露に、木村「そんなことない、やってることない!」とすかさずフォローに入るも、岡村「ガム出してくださいってティッシュ持っていったら、次はのど飴舐めていて、出してくださいって言ったら「飲みました!」って言い張ってました」とさらにもう一発が。横山はそんな岡村に「岡村さんがずっと待ち時間のとき立ってはりました。なんか理由あるんですか?」と聞くと、岡村は「高倉健さんスタイルです。誰も何も言ってくれなくて、ずーっと立ってました」と偉大なムービースターの振る舞いを採り入れていたものの、堤に「高倉健さんのときは結局全員座れなかったけど、今回は全員座ってたよ」とツッコまれさすがにいきなり健さんのようにはいかなかった様子。妻夫木もきよし師匠について「はじめてご一緒したんですけど、きよし師匠が芸人の皆さんにお年玉をあげていると聞いて凄いなと思っていたら、次の日が師匠の最後の日だったので挨拶しに行ったら僕にもくれたんです!それを宝物にしてます」と興奮気味に話すも、岡村が「ブッキーちょっと!僕もらってませんよ!「やめました、キリがありません!」って言われました」とまさかの事態が発覚。
濱田は笑顔で「小松さんの話をたくさん持ってます」と言い出し「言って良いやつにして!」と焦る小松にさらに「言っていいのが無いので、街でお会いした時に聞いてもらえたら話します!」と期待と謎を広めると、石原は「この皆さんと現場で誰ともお会いしなかったんです、どうしよう…。ナレーションやらせて頂いてて、最後から2つ目のセリフは監督がその場でつけたアドリブです」と作品を最後の最後まで楽しめる裏話を披露、荒川は「大地康雄さんが現場で待っているときに、俺よくカラスに襲われるんだよって言っていたのを覚えてます」と独特のエピソードを明かし、西村に「打ち上げの時に監督の瞳にキラりと光るものを見ました」と話を向けられた監督は「泣けましたね。堤さんも泣いてましたよ。橋本くんも」、橋本が「僕は別の泣きです!(笑)」突っ込みつつ、堤は「初めての映画が松竹の撮影所だったのでそのころとか思い出して、最後の日、充実感で泣いてました」と感慨深げに振り返り、木村は「きよし師匠から僕もお年玉もらったんですが、カラでした…。ボケかもわからんし、言えないんです」とまたもやお年玉が波紋を呼んでいたり、橋本は「横山くんのシーンを見学していたんですけど、ライブもテレビもいつもフザけたおしている横山くんが目がガラッと変わってめちゃくちゃカッコよかったんです。かっこいい顔が見れました」と先輩への尊敬を込めて明かすと、横山は少し照れつつ「橋本が立ててくれますね。これだけ凄い皆さんと一緒で自然と気合が入りましたね。でも橋本、遅刻したんですよね?」と返すと、「遅刻、1回だけしました…」とへこむ橋本にさらに、木村から「名古屋から新幹線で行くのに岡山まで乗り過ごして、戻りにまた間違えて京都じゃなく新大阪からタクシーで向かっていると。そして高速の渋滞にはまっていると連絡があったのに、ラジオから交通情報で高速は順調に流れていますってバレバレ!」と暴露され、橋本は「討ち入りしてください…!」とタジタジに。
寺脇は「妻夫木くんが忠臣蔵の作品に以前出たとき、部屋でがむしゃらにセリフを練習してたら壁が薄かったみたいで、隣のカップルから「ござるだって!」って言われて恥ずかしかったと」、鈴木は「鈴鹿央士くんと現場で仲良くなったんですけど、髪の毛量が多くて朝とかボーンとなってるので床山さんが大変そうでした」とそれぞれ時代劇ならではの体験を明かせば、小松が「監督はよく耳うちでささやくように演出するんですが、濱田さんのあるシーンをいろんなパターンでやらせていて笑いをこらえるの必死でした」と仕返しのように濱田に差し向け、キャストで最後となった沖田は「堤さんが泣いた話をしようと思ったのに、もう無くなっちゃった…」と困りながら「私と小松さん、岳くん、横山くんとのあるシーンを見て泣いてくれたそうです。それを聞いて僕は号泣したんです」と明かすも、堤は「忘れた…。え、俺、見てて?言ってた?あー…」となんと本当に覚えていなかった様子。
最後の裏話として中村監督が「東京国際映画祭といえば、今日来られなかった竹内結子さんと『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』で参加させて頂いて、そのとき結子さんはホラー大嫌いでずっと観てくれなくて、なんとかギリギリ泣きながら観てくれた。そんなことはもうないだろうなと思ってたら、岡村さんが今回なかなか観てくれない」と話し出すと岡村がすかさず「観ました!本当に!観たかどうか、僕のラジオにメール送ってくるのやめてください!」と反撃して会場は笑いの渦に包まれました。
最後に、この先の野望を聞かれた岡村は「そうですね、『決算!忠臣蔵2』を!」と高らかに言い放つも、そもそも仇討を果たして完結することで有名な“忠臣蔵”の続編という大胆な発想に「それは無理!」「聞いたことないよ!」「みんな腹切っとんねん!」「何を思い描いてるんですか!」と総ツッコミを食らい、岡村は「アニメでもう一度、声も皆さんで、とかもあるのかな」と堂々続け、さらに「日本アカデミー賞とかを獲らせていただきたいですね。これまでラジオのリスナーの組織的もので話題賞を頂いていて、堤さんと初めてお会いしたのも話題賞で日本アカデミー賞に参加した時なんです。今回も組織票で獲りたい!」と宣言。堤も「本当にいい作品が出来たと思っています。皆さんが思っている忠臣蔵とはおそらく違うと思いますが、これが「本当の忠臣蔵」だと確信しています!」と力を込め、かつてないほどの豪華キャストにより描かれる本作への大いなる期待と、早くも公開へ向けての盛り上がりっぷりを見せつけるワールドプレミアイベントとなった。
ストーリー
元禄14(1701)年3月14日。事件が起こったのは江戸城・松の廊下。
「濁った水を綺麗にする」ことを強く願う清廉潔白な赤穂藩藩主・浅野内匠頭は、かねてより賄賂まみれだった吉良上野介の態度の据え兼ね、斬りかかります。通常であれば喧嘩両成敗となるはずが、幕府が下した結論は、浅野家のお取り潰しと、内匠頭の即日切腹。突然藩主を亡くし、お家断絶となり、赤穂藩士たちは路頭に迷います。
要は江戸時代の優良企業倒産事件。現代に置き換えると、藩は会社、武士はサラリーマンということ。
筆頭家老・大石内蔵助(おおいしくらのすけ/堤真一)は、嘆く暇もなく、勘定方・矢頭長助(やとうちょうすけ/岡村隆史)の力を借り、ひたすらリストラに励む日々。
その努力や幕府への取次も虚しく、お家再興の夢は断たれてしまいます。それでも一向に討入る様子のない内蔵助。
ですが、江戸の庶民たちは赤穂浪士たちによる、吉良上野介への仇討を超熱望!
いつの時代も物事を動かすのは、なんとなくの時代の空気感。それは現代でも変わりありません。
ただそこで発覚した大変な事実。なんと、討入りするにも予算が必要。その上限は9500万!!!
討入るのか討入らないのか、迷っているうちに予算はどんどん減っていく。
でも世間の空気的に仇討しないと絶対にまずい!どうする大石内蔵助!?
予算の都合で、チャンスは一回。果たして彼らは【予算内】で、一大プロジェクト【仇討】を、
無事に【決算】することができるのか!?こんな忠臣蔵見たことない!涙と笑いの予算達成エンタテインメント!
作品タイトル:『決算!忠臣蔵』
主演:堤真一、岡村隆史
出演:濱田岳、横山裕、妻夫木聡、石原さとみ、荒川良々、竹内結子、阿部サダヲ ほか
脚本・監督:中村義洋
原作:山本博文『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書)
撮影:相馬大輔 美術:倉田智子 照明:佐藤浩太 録音:藤本賢一
音楽:高見優 編集:小堀由起子
製作:「決算!忠臣蔵」製作委員会
配給:松竹株式会社
公式サイト:http://chushingura-movie.jp/
公式twitter:https://twitter.com/chushingura_mv
公式Facebook:https://www.facebook.com/chushingura.movie/
コピーライト:(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会
11月22日(金)いざ、討ち入り?
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