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【レポート】映画『コンビニエンス・ストーリー』完成披露舞台挨拶に成田凌・前田敦子・六角精児・三木聡監督が登壇!

コンビニエンス・ストーリー

映画『コンビニエンス・ストーリー』(8月5日(金)公開)の完成披露舞台挨拶に、成田凌、前田敦子、六角精児、三木聡監督が登壇した。

本作は、コンビニが入り口の“ちょっとした異世界”で出会い恋に落ちる二人の物語。『くれなずめ』(21)以降、何度も共演経験のある成田と前田が、本作では不思議な距離感のキャラクターで再共演。成田は異世界に迷い込んでしまう売れない脚本家・加藤を演じ、加藤が迷い込む不思議なコンビニエンス・ストア「リソーマート」の店員・惠子を前田が演じる。そして惠子の夫でコンビニオーナーの南雲役には『大怪獣のあとしまつ』に続き、2度目の三木組参加となる六角。悩める脚本家、妖艶な人妻、束縛系変人夫の奇妙な三角関係の果てに待ち受ける結末とは…。

ステージに登壇した成田は、待望の三木組に参加し「自分はお客さん目線というか、異世界に迷いこんで、いろんなことを受けていく側なので、それはたただただ楽しい日々を過ごしていました。面白かったですね」と充実した表情。

前田も「わたしは異世界の店員さんなので、深く考えるというよりは、監督の世界観にどうついていくか。正直にまっすぐいたという感じですね。でもわたしは六角さんの奥さん役なので、それだけですごく楽しかったです」と笑顔で続けると、六角が「2人とはだいぶ歳が離れているんですけど、そこで孤立することなく。かといって気を使っていただくという感じでもない、さりげない会話をちゃんと繰り広げてくれて。しゃべってもいいし、しゃべらなくてもいいという、リラックスした空間の中でやっていました」と明かした。

一方の三木監督は、3人について「現場で撮って観ている時と、仕上がっていく時で全然違うんで面白かったですね」といい、「成田さんが映画に向き合う姿勢が良くて。この映画を観て迷ったら、成田さんが演じる加藤についていけばいいと。それくらい自己顕示欲やいろんな欲から僧侶のように脱して。そうやって映画に向き合う姿勢が良かった」とコメント。

さらに、六角については「こんな感じのいい人っぽいけど、かなりの狂気をはらんでて」と語り、前田については「日本の女優としても規格外なんだと思います。誰もついてこれないんじゃないかなと思ったというのが仕上がった印象。本当に世界レベル、世界のマエアツって、面白いことを言う人みたいですが」とジョークを交えて称賛しつつも、「この映画の成田さんと前田さん、六角さんという組み合わせってかなり奇跡的だと思う」と本作のキャスティングに自信を見せた。

さらに自身が演じた役について「共感する部分は?」という質問に、「共感、共感ですか……。うーん、難しいな……」と考え込む前田に向かって、六角が「俺の奥さんだというのが共感できないとか」とさみしそうにコメントすると会場は大爆笑。「そんなことないですよ」と笑ってみせた前田だったが、成田が「家の中に、お2人のツーショットの写真があるんですけど、その写真はぜひ観てほしい。自分も待ち受け画面にしていたくらい好きな写真。夫婦として最高のバランスのふたりですよね」と語るなど、成田にとっては夫婦役となった2人がお気に入りの様子だった。

そんな惠子の役柄について質問された前田は「何を考えているのか、いまいちわたしも分からなかかった部分もあって」とぶちまけると、三木監督も「前田さんってそういう演じ方なんですよ。ホン(脚本)の意味とか共感という部分を飛ばしているんだけど、一番本質の部分にスパーッとたどり着くんですよね。さすがセンター、秋元(康)さんもすごいなと。こういうことなのかと思いましたよ。でも普段話している時はとんでもないことを言っていたりするんですよね。それを成田さんがフォローしたりしていた」と前田の女優としての不思議な魅力について語るひと幕もあった。

本作は日本映画に造詣が深い映画評論家マーク・シリングが企画としてクレジットされているが、その経緯について「ある日、マークさんから『これって映画になりませんかね』というメールが送られてきて。それがコンビニの舞台が異世界になるという話。外国の人から見ると、日本のコンビニって異様なところに感じるらしくて。なんでもそろっている感じとか、夜中にボーッと光っている感じが違和感らしい。そこをもとに自分なりの話にしちゃったんです」と明かした三木監督

そんな大盛り上がりの舞台あいさつもいよいよ終盤。最後に成田が「個人的にいうと、ずっとあこがれていた三木聡さんとここに立てるのがうれしくて。自分が三木さんの作品に出ていることが不思議でしょうがないですが。でも自分が好きな監督と一緒にここに立てて本当にうれしいです。内容としてはコンビニってそうだよな。人ってそうだよな。そしてまず映画ってそれでいいんだよなと感じられる物語です。やはり自分の中で、三木さんの言葉ひとつひとつ、1文字1文字最高だと思っているので。せっかく映画館に来たので、この異世界を楽しんでいただければ」とメッセージを送ると、三木監督も「テアトル新宿でこの映画を観るのがいいですよね」とコメント。その言葉に成田らも「いいですよね」と深くうなずいていた。

ストーリー
スランプ中の売れない脚本家、加藤(成田凌)は、ある日、恋人ジグザグ(片山友希)の飼い犬“ケルベロス”に執筆中の脚本を消され、腹立ちまぎれに山奥に捨ててしまう。後味の悪さから探しに戻るが、レンタカーが突然故障して立ち往生。霧の中のたたずむコンビニ「リソーマート」で働く妖艶な人妻・惠子(前田敦子)に助けられ、彼女の夫でコンビニオーナー南雲(六角精児)の家に泊めてもらう。しかし、惠子の誘惑、消えたトラック、鳴り響くクラシック音楽、凄惨な殺人事件、死者の魂が集う温泉町……加藤はすでに現世から切り離された異世界にはまり込んだことに気づいていなかった。

作品タイトル:『コンビニエンス・ストーリー』
出演:成田凌、前田敦子、六角精児、片山友希、岩松了、渋川清彦、ふせえり、松浦祐也、BIGZAM、藤間爽子、小田ゆりえ、影山徹、シャラ ラジマ
監督・脚本:三木聡
企画:マーク・シリング
配給:東映ビデオ

公式サイト:conveniencestory-movie.jp
公式Twitter:@cv_story_movie
コピーライト:(C)2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会

2022年8月5日(金)テアトル新宿他全国公開

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