【レポート】『DUNE/デューン 砂の惑星』ヴェネチア国際映画祭ワールドプレミア&記者会見にティモシー・シャラメら登壇

DUNE/デューン 砂の惑星

第78回ヴェネチア映画祭が現地時間9月1日(水)より開幕し、『DUNE/デューン 砂の惑星』の記者会見とワールドプレミアが現地時間9月3日(金)に行われ、主演のティモシー・シャラメをはじめとする豪華キャスト陣とドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が登壇した。

ワールドプレミアには、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督「ポール役を演じることができる俳優は彼以外考えられなかった」と言わしめ、新時代の“プリンス・オブ・ハリウッド“として、映画業界だけでなくZ世代のスタイルアイコンとしてファッション業界からも注目されるティモシー・シャラメが登壇。巻き起こるティモシーコールにも笑顔で手を振り、ファンからの写真撮影に応じた。

DUNE/デューン 砂の惑星

さらに、彼を筆頭に他にもゼンデイヤオスカー・アイザックレベッカ・ファーガソンジョシュ・ブローリンハビエル・バルデムチャン・チェンシャロン・ダンカン=ブルースターステラン・スカルスガルドデイヴ・バウティスタらキャストと、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ハンス・ジマーらスタッフが華やかな衣装で勢揃い。超豪華メンバーの集結にファンからの熱い声援が飛び交った。

DUNE/デューン 砂の惑星

同日に行われた記者会見には、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ティモシー・シャラメゼンデイヤオスカー・アイザックレベッカ・ファーガソンジョシュ・ブローリンハビエル・バルデムが登場。世界中の記者からの質問に答えた。

本作への出演を「人生最高の栄誉」と語ったティモシー・シャラメ。「ある意味、僕は導かれていかなければならなかった。これまで自分が経験したことのなかった規模のプロジェクトだったものの、4~5ヶ月の撮影期間を通してどこかの段階で、ここにいる人たち、アーティストたちすべてに、精神的に寄りかかることができたのは幸運だった。全員がこれまで僕が素晴らしいと思った作品に出演していた俳優たちだ」と、彼の演じたポール・アトレイデス同様、撮影でもまわりの人々に導かれながら乗り切ったことを明かした。

ポールの夢にたびたび現れる謎の美女・チャニを演じたゼンデイヤ「ドゥニ監督とお仕事することについては、彼は類稀なフィルムメーカーで、ずっと尊敬していた監督だった。デューンという豪華なパズルの一つのピースであることが最高に光栄だわ。とても謙虚な気持ちになったし、特別な時間だった」と撮影を振り返った。

本作における最大のチャレンジは?と質問を投げかけられたヴィルヌーヴ監督が、「何よりも大変だったのは、 ティモシーの髪に対処し、それを極めることだった。あれは生き物だ。私はティモシーだけでなく、ティモシーのヘアスタイルの演技指導もしなければならなかった」とジョークで返すと、思わずティモシーも照れ笑い。

しかし、「もちろん今は誰にとっても非常に困難な時期で、安全第一というのは誰もが同意することだが、もし観客が問題ないと思ってくれて、安全な環境があるのなら、本作をぜひビッグスクリーンで観てほしい。本作はIMAXを思い描き、念頭に置いて設計、制作、撮影されているからだ。それはサウンドデザインにしてもそうだ。本作をビッグスクリーンで観てもらうというのはフィジカルな体験なんだ。本作を最大限没入感のある作品として設計するよう努めた。ビッグスクリーンというのは、私にとって(映画の)言語の一部なんだ」と、改めて『DUNE/デューン 砂の惑星』が劇場で観るために創られた映画であるという、本作に込められた自信と想いを語り、会場からも拍手が巻き起こった。


イントロダクション
本作は『スター・ウォーズ』、『風の谷のナウシカ』、『アバター』などの歴史に名を刻む作品が、この小説なくして生まれなかったと言われているほど多くのカルチャーに影響を与え続けている伝説のSF小説「デューン/砂の惑星」の映像化。ヴェネチア国際映画祭にてそのベールを脱ぐと、上映後には7分にもわたるスタンディングオベーションが巻き起こり、「映画館でしか味わうことの出来ない“映画の力“を再提示した作品だ」、「『2001年宇宙の旅』を初めて観た時の感覚」、「まったく新しい時代を立ち上げ、私たちを砂の惑星“デューン“とその先に連れていってくれる」等、世界中で数々の絶賛のレビューが相次いでいる。

『ノマドランド』でアカデミー賞を席巻したことも記憶に新しいクロエ・ジャオ監督も、本作について「ドゥニのようなフィルムメーカーが自分のビジョンをつなぎ合わせて、とても素晴らしく、とても映画的な何かを組み合わせることができるということに、私自身希望がもらえます。この映画体験にただただ圧倒されました」とコメント。アカデミー賞受賞監督をも唸らせる作品であることを証明した。

さらに、IMAX社全面バックアップのもと、クリエイターが意図したクオリティの映像&音響が劇場で変換(=劣化)することなく再現可能にし、ラージフォーマットIMAX(R)を超える“究極の映画体験”が可能な「Filmed For IMAXR」に認定された世界初の作品として、未だかつて誰も経験したことのない未来型シネマ・エクスペリエンスを実現した。

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