公開中の映画『ファストブレイク』の公開記念舞台挨拶が11月23日に東京・グランドシネマサンシャイン池袋にて開催され、主演の中沢元紀はじめ、共演の押田岳、小林亮太、中山優貴、荒井啓志、奥谷知弘、京山陽春、そして長谷川徹監督が登壇した。
熱気があふれる会場にキャスト陣が登壇すると、客席からは大きな拍手とともに歓声がわき起こった。壇上に上がった監督、キャスト陣は、観客に向けて感謝の気持ちを込めながら、お辞儀を行っていた。
続けて主人公・草村駿斗役を演じた中沢元紀が、「本日は短い間ですが、よろしくお願いします」と一言挨拶を行い、トークタイムに展開していく。
そして、<ボックスの中に入っている質問テーマを引いた者は、必ず答えなければいけない>というスタイルで、トークパートが進行。
初めに中沢元紀が引いた質問は、<もし学生時代に戻れるなら何をやり直す>という質問だった。
質問に対して中沢元紀は、「最近楽器に興味があります。他の映画作品を見た影響を受けて、“楽器が弾けるってかっこいいな”と感じました。小さい頃から、ピアノとか習っていたら身につきやすいじゃないですか。なので戻れるなら、ピアノといった楽器にチャレンジしたいなと思いました」と回答。
主人公のチームメイトとして登場する、才賀覚役を演じた押田岳は、「一時期ジャズバーにハマっていた時があったので、俺はサックスがやりたいです。俳優の武田真治さんみたいに、アドリブで楽器を吹けるようになれたらかっこいいなと思います」と語り、それぞれ演奏者になってみたいという憧れを明かしていた。
主人公のバスケ部に立ち塞がる、ライバル校のバスケ部メンバーとして登場する、堂路偉役を演じた京山陽春は、<今まで成し遂げてきたことで1番感動したことは?>という質問を引いた。
「やっぱりこの世に生を受けたこと。生まれた瞬間にやっぱ感動しすぎて、多分おぎゃあって言っちゃいましたもんね」と茶目っ気のある発言に、共演者から一斉のツッコみが入っていた。しかし観客席からは笑い声が聞こえており、場を盛り上げてくれた。
同じくライバル校のバスケ部メンバーとして登場する、鬼頭恭平役を演じた奥谷知弘は、「小学校の頃に富士山に登ったんですが、御来光を見た時は感動しましたね。小1ぐらいで登ったので、すごい辛かったんですけど、頂上で食べた塩むすび本当に美味しかったな」という、素敵なエピソードを披露していた。
主人公が所属するバスケ部のマネージャー・角野慎之助役を演じる荒井啓志は、<今後演じてみたい役柄は?>という質問を引く。
「スゴイ悪い役をやってみたいです。全世界を敵に回すようなくらいな、もうほんとにほんとにあの人嫌だとなるくらいな、悪役をやってみたいです」と意外な役柄が飛び出すと、観客たちも驚いた表情を見せていた。
続けて中沢元紀に話が振られると、「若手刑事役をやってみたいです。ベテラン刑事さんと一緒に、バディを組んでる新人刑事役ですね」といった内なる希望が明かされていた。ネクストブレイク俳優が集結したこともあり、話に花が咲いた質問となっていた。
続けて押田岳が引いた質問は、<今だから言える、長谷川徹監督に伝えたいこと>という内容だった。
「すごいタイトな撮影スケジュールだったのですが、もうちょっと長くやりたかったな」という回答を果たすと、他のキャストたちも頷いていた。
さらに、主人公が所属するバスケ部のキャプテン・根本正道役を演じた小林亮太が続き、監督に向けて小さな告発を行った。「『ファストブレイク』は、“青春作品”だという事もあり、全員今日の衣装に青を取り入れようという話になったんです。それぞれ前面に青をあしらっているんですけど、監督はここにあるんですよ!」とかけているメガネを指摘すると、監督は恐縮した表情を浮かべていたものの、観客からは笑い声が聞こえてきた。
トーク力があるとMCから賞賛されていた小林亮太が、質問ボックスに手を入れて引いた内容は、<これだけは負けない。私の最強なこと>だった。
「俺はダンスです。ダンスを20年くらいやってるので、負けないと思います」と断言すると、“オー”という声が聞こえてきた。
本作の冒頭シーンで、肉体美を披露した中沢元紀からは、「僕は筋トレしてるので、ベンチプレスなら負けないかもしれません。いま役作りで身体を大きくしていて、ちょうど昨日に95キロという記録を更新しました。年内100キロを目指しています」と、現在進行形で肉体改造を行っている事を明かしてくれた。
最後に質問ボックスに手を入れた奥谷知弘は、<共演者の第一印象を教えて>というものだった。
「撮影日数が少ないこともあり、めちゃくちゃ絡めたわけじゃないですが、ずっとヨシン(京山陽春)とは、一緒にいる場面が多かったですね。共通の知り合いもいて、色々話を聞いていてステキな奴とは聞いてたんですけど、今日こんなにふざけていて、アレと思っています。ちょっと困惑をしております」とコメントしながら、場を和ませていた。
最後かと思いきや、まだ時間あるということで、本当の最後の一人として中沢元紀がボックスを手に入れる事に。
<私の宝物は?>という質問が書かれている用紙を見た中沢元紀は、即座に「ファンの皆様からのお手紙です」と回答した。共演者達からも「この時代だから、手書きの文字ってやっぱすごい気持ちが伝わる」といった、共感する声が出ていた。
なお公開劇場で販売されているパンフレットの中には、長谷川監督のインタビューページが掲載されており、キャスト一人一人に向けて、手紙の様なコメントが寄せられているという。そのページを読んだ小林亮太は、「インタビューを読んで、本当に嬉しかったです。ぜひ皆さんにも見て欲しいです」と語り、パンフレットをアピール。
そして、盛り上がった質問ボックスコーナが時間となり終了。メッセージを求められた長谷川監督は、「キャストとスタッフと一生懸命作り上げた映画です。観客の皆さんに見てもらって、初めて映画が完成されると思ってます。観客の皆さんも、この映画の完成するために必要な1人だと思っています。昨日映画館で、作品を鑑賞したんです。何回も作品を見てますけどもすごく新しい感情が芽生えてきたり、いろんな思い出も蘇ったりして、これからもっと頑張っていこう。前向きな気持ちが生まれてきて、すごく豊かな感情になりました。皆さんもそういったものを、心の中に感じてもらえたら嬉しいなと思います」と、熱いコメントを披露してくれた。
締め括りの挨拶を求められた中沢元紀は、「無事に公開することができて、まずは本当に嬉しいです。この作品は、本当に監督を初めキャストのみんなと話し合って、助け合って作った作品です。もし面白いって思っていただけた方は、帰ってからSNSに感想を書き込んでいただいたり、家族や友人に面白さを伝えていただけたら嬉しいです。今日は本当に短い間でしたが、ありがとうございました」とコメントして、イベントは大盛況で終了した。
ストーリー
草村駿斗は中学卒業と同時に不良も卒業する。そして、母親を安心させたくて私立峯南大学附属第三高校へと進学した。駿斗は大学推薦目当てで部活をしようと思う。そこにバスケ部員たちがスカウトにくる。実際にバスケをして、楽しいと感じた駿斗は速攻で入部を決める。
じつは、バスケ部は部員数が足りず廃部の危機にあった。バスケしたい一心で駿斗は練習に励み、新入部員を勧誘し、幽霊部員も復帰させた。そして、ようやく仲間が集まって公式戦の出場が決まった!……だが、すぐに状況は一変した。駿斗の過去のケンカが発覚して、バスケ部に活動停止処分が下ることになったのだ。不良に絡まれた女子高生を救っただけでも、教師たちには信用してもらえない。そこで、せめてバスケ部の仲間を守りたい駿斗が取った行動とは――?
『ファストブレイク』
出演:中沢元紀 押田岳 小林亮太 中山優貴 谷水力 荒井啓志 奥谷知弘 京山陽春 校條拳太朗 田中柊羽 佐久間あゆみ 福留光帆 中根もにゃ 麻弥 田中沙季 鈴木千佳子 芹沢尚哉 大鶴義丹 川上麻衣子
脚本・監督:長谷川徹
製作総指揮:大村恵一
製作:ファストブレイク製作委員会
2024年度作品/上映時間:83分
配給:ムービック
(C) 2024 ファストブレイク製作委員会
公式サイト:https://www.movic.jp/shop/pages/fastbreak.aspx
公式X:https://x.com/fastbreak1122
グランドシネマサンシャイン池袋ほか、大ヒット公開中
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