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【レポート】『フラッグ・デイ 父を想う日』主演ディラン・ペンと共通点を持つIMALU「父を思い出さない日はない」

フラッグ・デイ 父を想う日

ショーン・ペンの監督最新作『フラッグ・デイ 父を想う日』(12月23日(金)公開)のトークイベントに、タレントのIMALUが登壇し、映画の魅力や家族との想い出などを語った。

目次

イベント概要

日時:12月15日(木) 18:30~19:00 ※映画上映前
登壇者(敬称略):IMALU
場所:スペースFS汐留

『ミスティック・リバー』などで主演俳優としてアカデミー賞(R)を2度受賞し、監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』が同賞2部門にノミネートされたショーン・ペンが、原作となる回顧録と脚本に惚れこみ構想15年をかけて監督・主演を果たした本作は、大好きな父親が実は犯罪者だったという衝撃の実話を映画化。温かく正しいものだけが家族の絆ではなく、問題を抱えた不完全な人間を愛することができる美しさでもあると、観る者の心を激しく揺さぶる真実の物語が描かれる。

ショーンが演じるジョンの娘ジェニファーには彼の実娘であるディラン・ペン。父からの15年間にも及ぶ説得に応じて出演を決意したという。

そんな本作を「ちょっとした一言や愛情表現でいい。そんな娘の気持ちに共感した」などと、不器用な父を想う主人公に感情移入のコメントを寄せ、高く評価しているIMALUは、主人公ジェニファー役のディラン・ペンが、ショーン・ペンを父に、女優のロビン・ライトを母に持ち、両親がそろって著名人であるというのと同様、大竹しのぶ、明石家さんまを両親に持つ。

映画の感想について問われると、IMALUは「ショーン・ペンが自身で監督した作品ということだけで期待していたんですが、親子の物語ということでその演技はもちろん実の娘さんであるディランと父と娘を演じているというシーンがすごくリアルで、そういう意味でもすごく魅力的な映画でした。家族の話なので、皆さんもどこかで共感できる部分があると思います」とコメント。

ディランの弟でショーンの息子であるホッパー・ジャック・ペンも、ジェニファーの弟役で出演していることについては、「ビックリしました。シーンとしてはジェニファーと比べてもちろん少ないですが、親子と知った上で改めて見るとやっぱり似てるなと…」と驚きを隠せない。

続けて、「父と娘だけで話すシーンが何度もあるんですが、見ていて変な緊張感がすごくリアルで、不思議な空気というか、演技だけではない何かを感じました。ふたりはどんな思いで演じてたんだろう?とすごく気になりました」と語った。

主人公のジェニファーについては、「ずっと共感していました。だから、今回私を呼んでくださった配給会社の方は、よく私のことを知ってるなと(笑)。そのぐらいの共感で、ジェニファーが小さい頃から成長するまでの物語が展開しますが、小さい時はお父さんのことが大好きで、優しいし、でも自分の知らない姿もありそうだな…というのが描かれます。でも成長していくうちに、想いが届かないことがあったり、父としてこう言ってあげればいいのに…とか。ジェニファーはただひとつのことを言ってほしいけど、そこに父は気付けない。そういう絶妙な親子ならではのどこかカチッとハマらない感じが、観ていて共感しました」と娘のジェニファー目線で映画を堪能したようで、話が止まらない様子。「私もちょっと特殊な家庭とはよく言われますが、この映画は親子の物語なので、皆さんも共感できるところがたくさんあると思います」と見どころを語ってくれた。

フラッグ・デイ 父を想う日

父親としての明石家さんまについては、「普段の様子はどうですか?と聞かれることが多いですが、テレビのままです。小さい頃はどうしてこんなにも変わらないのだろうか?と思っていました」と明かしながら、「仕事の先輩としては尊敬しつつも、親子であるという不思議な距離感。でもふとした時に父の背中を見て私も成長していると思うときがありますね。似ている瞬間があったりもするんです」と親子ならではの感慨を得ていた。

ちなみに、父と似ている部分は“味覚”だといい「同じものを食べてきたわけでもないのに、好きな食べ物が一緒で。父はご飯を食べた後にアイスコーヒーを飲むけれど、私も今ではコーヒーが欠かせないくらい好き。きな粉餅が好きというところも似てるんです(笑)」と驚きのエピソードを披露した。

そして、タイトルにちなんで“父を想う日”を聞かれると「テレビをつけたらいるし、タクシーに乗るとスクリーンに笑顔の父の顔が出てくる。思い出さない日がないというか、振り返ればいるみたいな。もはや逃げられない」と苦笑いだった。

最後に、「親子の絆を描いている作品なので、色々な世代の方に見てほしいです。子どもから大人に成長したことで、自分の両親を一人の大人として見られるようになるところを繊細に描いているので、子どもの目線で見ても共感できるはずです」とアピール。

また、自身の父であるさんまにも勧めたいそうで「父は映画好きなので、ショーン・ペンの新作だよと伝えるだけでも喰いつくと思います。父親目線から見た映画の感想を聞いてみたいですね」と語った。

フラッグ・デイ 父を想う日

ストーリー
1992年、全米にショッキングなニュースが流れる。アメリカ最大級の贋札事件の犯人であるジョン(ショーン・ペン)が、裁判を前にして逃亡したのだ。彼にはジェニファー(ディラン・ペン)という娘がいた。父の犯罪の顛末を聞いたジェニファーは、こうつぶやく──「私は父が大好き」。史上最高額の贋札を非常に高度な技術で偽造したジョンとは、いったいどんな男だったのか?父の素顔を知っても愛情は変わらなかった娘との関係とは?ジェニファーが幼い頃から「平凡な日々を見違えるほど驚きの瞬間に変えた」父との思い出を宝物のように貴い、だからこそ切ない日々がひも解かれていく──。

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