【レポート】映画『ギャングース』イランの巨匠アミール・ナデリ監督×入江悠監督のスペシャル対談実施!11/23(金)公開

ギャングース

現在開催中の第19回東京フィルメックスにて監督作が公開中のイランの巨匠映画監督アミール・ナデリと、11月23日(金)から全国ロードショーとなる青春エンターテインメント映画『ギャングース』を手がけた入江悠監督のスペシャル対談イベントが11月19日(月)に開催された。

本作は犯罪集団だけを標的とする窃盗“タタキ”稼業で過酷な社会を生き抜こうとする3人の少年たちを描き、モーニング誌で2013年から2017年まで連載され、高い人気を獲得した。入江監督の代表作でもある『SRサイタマノラッパー』『日々ロック』、『ギャングース』の大ファンだと言うナデリはイベントが始まるや否や「入江監督はバランス感覚が鋭い。人物1人1人がちゃんと地に足が付いていて、『ギャングース』でもどのキャラクターも本当に実在していそうな人たちばかりだった。でもアクションシーンはきちんと商業的になっているんだよね。僕には撮ることができない作品だったよ。僕は自分には撮ることができない映画を好きになるんだ」と大絶賛。さらに続けて「『日々ロック』もそうだったんだけど、入江監督は狂気的だったり暴力的なシーンがとても多いよね。これは入江監督の中にあるからなの?」と直球な質問が飛んでくると、入江監督は「そうですね(笑)育ってきた場所や環境で培われたのかな?でも普段はあまり怒ったりしないので、そういう暴力性を映画で出しているのかもしれませんね。過剰でクレイジーなものが好きです」と苦笑ながらに語った。

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その後もナデリ監督からの質問攻めは止まらず、映画オリジナルキャラクターで主人公3人たちと生活を共にすることになる、孤独な少女ヒカリについては「主人公たちが親と過ごせなかったので、僕たち世代でその問題をどうにかしたい、と考えさせたくって登場させました」と説明すると「素晴らしい!彼女が居ることで物語が我々に歩み寄ってくれている」と解説。さらにナデリは「東京国際映画祭で出演者たちを舞台上で見たときに、映画で演じているキャラクターと正反対の方たちばかりだと思った。そういう真逆の俳優に演技を付けられるのは入江監督の手腕。ところで今回は漫画が原作だけど、脚本を書くとき悩んだよね?」とべた褒めしながらの質問には「書くときに、やりすぎか?漫画的すぎるか?とは悩みましたね。僕は書くときに困ったら、撮影予定の場所に行くようにしていますよ。実際に役者がそこにいると想像するようにしています」と答えると、ナデリは満足そうに頷いた。

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イベント冒頭から質問攻めにあっていた入江監督だが、ナデリが自身の映画作りについて「僕は最初は現実を描いて、途中から空想の物語になり最後に現実に戻すようにしている」と語り始めるとすかさず「僕もそうしていますが、それって難しいですよね?どうやれば上手くいくんですかね?」と身を乗り出すも、ナデリは「経験!」と一刀両断し、会場は笑いに包まれた。
最後に「次はどういう映画を撮るの?」と興味津々にナデリから聞かれた入江は「いやまだ『ギャングース』も公開されていないので…」と答えをはぐらかしたが、ナデリは「大ヒット間違いないよ!たくさんお金入ってくるから次作も考えないとね」と満面の笑みを浮かべるも、入江監督は「いや『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』という作品が同日公開であるんですよ(笑)」と会場の笑いを誘った。

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作品タイトル:『ギャングース』
出演:高杉真宙 加藤諒 渡辺大知(黒猫チェルシー)
林遣都 伊東蒼 山本舞香 芦那すみれ 勝矢/般若 菅原健 斉藤祥太 斉藤慶太 金子ノブアキ 篠田麻里子 MIYAVI
監督:入江悠(『22年目の告白-私が殺人犯です-』『ビジランテ』『SRサイタマノラッパー』シリーズ)
脚本:入江悠 和田清人
原作:肥谷圭介・鈴木大介「ギャングース」(講談社「モーニング」KC所載)
製作・配給:キノフィルムズ/木下グループ
制作プロダクション:アミューズ映像制作部+パイプライン
映倫:R15+
宣伝:キャノンボール
配給:キノフィルムズ

公式サイト:gangoose-movie.jp
twitter:@MovieGangoose
IG:movie.gangoose
FB:@movie.gangoose
コピーライト:(c)2018「ギャングース」FILM PARTNERS(c)肥谷圭介・鈴木大介/講談社

11月23日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー!

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