トロント国際映画祭で<観客賞>受賞を皮切りに、第76回ゴールデン・グローブ賞で最多3部門を受賞し、アカデミー賞にも作品賞を含む5部門へのノミネートが発表された『グリーンブック』。試写会で公開より一足早く鑑賞した観客からも、「2019年1番推せる映画です!」「真面目で重いノリなのかと思ってたら、抱腹絶倒の爆笑コメディだった!」「既に2回目が見たくて仕方がない。」など、絶賛の声が寄せられている。
差別が色濃い時代、黒人用旅行ガイドブック<グリーンブック>を頼りにツアーへ旅立った、ガサツで無教養だけれど人間的魅力に溢れるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)とインテリな黒人天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)。異なる世界に住むふたりの壮大なズレに笑い、気づけば互いを理解しあっていく様子に胸を熱くなり、最後には爽快な感動を呼ぶ、実話に基づくヒューマンドラマである本作。そんな本作の魅力の一つは、なんといってもドクター・シャーリーが奏でるピアノ演奏。ジャズ、ポピュラーミュージック、クラシックなど様々なジャンルの音楽は、トニーとドクターの平たんではない旅を彩り、観る人の感動を誘う重要なシンボルとなっている。
この度2月13日(水)にそれらの珠玉の楽曲を綾戸智恵が演奏する“サロンコンサート&トークイベント”が行われた。以前より綾戸はドクター・シャーリーを敬愛しており、彼を描いた本作に感銘を受けコメントを寄せたことで、このイベントが実現した。
『グリーンブック』公開記念
綾戸智恵サロンコンサート&トークイベント 概要
日時:2月13日(水)11:30~12:15
場所:スタインウェイ&サンズ東京
登壇者(敬称略):綾戸智恵
演奏楽曲:「WATER BOY」「HAPPY TALK」「ONE MORE FOR THE ROAD」ほか
ドクター・シャーリーはアメリカの高級ピアノ、スタインウェイのアーティストであり、劇中でもトニーに「会場についたらピアノがスタインウェイか確認すること」と真っ先に依頼している。本イベントは、スタインウェイ・ジャパン協力の元、“スタインウェイ&サンズ東京”にて開催され、長年多くの名アーティストに支持されてきたスタインウェイピアノで綾戸が演奏するという贅沢な企画。登場した綾戸は40年前のNYで腰を痛め、カーネギーホールの上のアパートメントに住む鍼灸師を訪れた際、隣から聞こえてきたピアノが実はドクター・シャーリーの練習中の音だったという、とっておきの秘話を明かした。
「その時に聞こえてきたのはこんな音楽です」と流れるようにドクターが作曲した『WATER BOY』を演奏。会場からは大きな拍手が巻き起こった。綾戸は小学1年生の時のピアノ発表会で、客席からの拍手をもらうために『エリーゼのために』にアレンジを加えて演奏したところ、先生からの「ジャズじゃないんだから!」と叱られた言葉でジャズと出会った、というエピソードを披露。クラシックを目指していたが、黒人だからという理由でジャズやポップスを弾かざるを得なかったドクターと、入口と出口は逆だが自分もドクターも異端児という共通点がある、と客席の笑いを誘った。
続いて劇中でも重要なシーンで流れる『ONE MORE FOR THE ROAD』、『HAPPY TALK』を様々なバージョンで演奏し、ピアノでドクターやトニーの感情を説明するという、綾戸ならではの方法で映画のストーリーを説明。そして、当時としては珍しい“インテリで裕福だけれども黒人”ということでどちらのコミュニティにも属しきれず「黒人でもなく、白人でもない自分は一体なんなのか」という葛藤を抱えるドクター。「本当はクラシックを演奏したい彼が、トニーに「ドビッシューやショパンが弾きたい」と打ち明けた時に、「君の音楽は君がやればいい」という答えがドクターの大事な芯に触れた。黒人だから夢が叶わないと思っていたドクターにとって、その言葉がトニーとドクターの人種も性別も超える友情のきっかけになったんです」と、実在のトニー・リップとドクター・シャーリーの生涯続いた友情について分析した。
そして再度、コンサートでは常にイントロで拍手が起きたというドクターの名曲『WATER BOY』を演奏。最後に「最近のアカデミー賞作品は人種だけでなくLGBTとか色々と、“自分と違う人を認めよう”という傾向があるように思います。『グリーンブック』はそれを、ただ上から教える映画ではなく、コメディにした。人生を慈しむという、年齢を重ねたから、経験を積んだからできる技。中でも一番よくできてるのは、ふわっと人種問題を入れたこと。どんな人でも観られる映画を作ったこと。これからピアノを勉強する子供にも、おっちゃんにもおばちゃんにも、広く、深く心に響く、涙も笑いもある映画。老若男女、世界中の人に観てほしいです」と絶賛のコメントで締めた。
併せて綾戸智恵サロンコンサートでの『HAPPY TALK』演奏風景も公開。スタンダードなバージョンと、綾戸智恵によるディープジャズバージョンで、同じメロディでありながら違う楽しみ方ができるジャズの楽しみ方がギュッと詰まった映像となっている。是非ご視聴頂きたい。
スト-リー
1962年、差別が色濃く残る南部でコンサートツアーを計画する黒人の天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)は、粗野で無教養のイタリア系、トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)を用心棒兼運転手として雇うことに。黒人用旅行ガイド<グリーンブック>を頼りに正反対のふたりは旅を始めるのだが・・・。
作品タイトル:『グリーンブック』
出演:ヴィゴ・モーテンセン『イースタン・プロミス』『はじまりへの旅』(アカデミー賞主演男優賞ノミネート)
マハーシャラ・アリ『ムーンライト』(アカデミー賞助演男優賞受賞)
リンダ・カーデリーニ『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
監督:ピーター・ファレリー『メリーに首ったけ』『愛しのローズマリー』
提供:ギャガ、カルチュア・パブリッシャーズ
原題:GREEN BOOK/2018年/アメリカ/130分
字幕翻訳:戸田奈津子
配給:GAGA
公式サイト:gaga.ne.jp/greenbook
コピーライト:(c) 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
3月1日(金) TOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショー
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