⽇本でも3度にわたりアニメ化されて親しまれてきたフランスの名作児童⽂学「家なき⼦」を完全映画化した『家なき⼦ 希望の歌声』が11⽉20⽇(⾦)より公開される。
澄みきった少年レミの歌声と、壮⼤に広がる南フランスの美しい⾵景。波瀾万丈の冒険にハラハラしつつ、⼈と⼈との⼼の通い合い、胸を締めつける別れと出会い、そしてレミの何があってもひたむきに前へ進み続ける姿と温かい結末には、⼤⼈も⼦どもも、きっと涙を誘われずにはいられない。
この秋最⾼の感動作が、公開を前に11⽉16⽇(⽉)、ブロードメディア試写室にて公開前トークイベントが実施され、⽇本語吹き替え版で、主⼈公レミの声を担当した熊⾕俊輝さんとタレントの⼭⼝もえさんが登壇した。
オフィシャルレポート
本作を鑑賞し、感動したという⼭⼝さんは「運命に翻弄(ほんろう)されながらもひたむきに⽣きる少年の姿はかつてこどもだったすべての⼈にたくさんの感動を与えるだろう。」とコメントを寄せている。そのことを踏まえ、「最初にコメントをお願いされて。本当にいい映画だったので、わたしの思いのたけを書いたら今⽇、イベントに呼んでいただけたんです。まるで⾃分で営業したみたいです」とちゃめっ気たっぷりに切り出すと、「わたしは本当にフランスが⼤好きなんですけど。フランスの美しい景⾊が楽しめますし、映画を観ているだけで南フランスの⾹りがしそう。それくらいすてきな映像で作られています。でも中をのぞくと、こんな⼤⼈にはなりたくないなと思うような⼤⼈から、こんな⼤⼈に会いたいなという⼤⼈まで。フルコースで味わえる。観ていて飽きないですし、⼀瞬で終わるくらいの濃厚な作品となっています」と本作を称賛。
⼀⽅の熊⾕さんも「⾃分の声が劇場で響くのは恥ずかしいんですけど、映像がすごく美しくて。本当にフランスに⾃分が来たような感覚になります。ストーリーも感動しました。僕も初めて映画で泣いた作品というか。笑顔になるようなラストだったりとか、そういうところがすごく感動しました」と本作への思いを語った。
劇中では、丘の上で歌の練習をしていたレミの歌声に、まわりで農作業をしていた⼈が思わず⼼奪われるというシーンがあった。そのシーンを振り返った熊⾕さんは、「⾃分がステージにはじめて⽴ったのは4歳とかそれくらいの時だったんですけど、⼈前で歌った時はそれこそ逃げ出したくなるような緊張感もありました。でも僕も今ではだいぶ緊張が好きになったというか。胸が⾼鳴る感じが好きになってきました」と⾃⾝に近いものをレミに感じている様⼦。その様⼦を⾒た⼭⼝さんが「わたしはこの緊張が嫌いです。苦⼿です。この仕事を26年くらいやっていますけど、いまだに慣れないです」と語って、会場を笑わせた。
そんな熊⾕さんを優しいまなざしで⾒守っていた⼭⼝さんは「本当にレミにぴったりな⽅だなと思いました。あまりにもかわいくてビックリしました。どうやったらこんな⼦に育つんだろう。後でお⺟さんにもいろいろ聞こうと思います。レミは純粋で無垢(むく)でまっすぐな少年なんで、(熊⾕さんは)本当にそのまんまだな。グレたりしたことないでしょう」と質問すると、「今のところないです」と返答した熊⾕さん。さらに「お⺟さんに向かってババアとかいったことないよね」とたたみかけると、熊⾕さんも「ないです」。そんなほのぼのしたやりとりに会場も笑いに包まれた。
そんな本作を「誰と観たい︖」という質問に⼭⼝さんが「家族で観たいですね。⼦どもといっしょというのはもちろんですが、夫とも⼀緒に。⼤切な友だちとか、この感情を共有したいなという⽅と⼀緒に観たいですね」と返答すると、熊⾕さんも「お⽗さんとか、お⺟さんとか。お姉ちゃんがいるけど、⼭⼝さんと⼀緒で家族で観たいです。今まで育ててくれたという、13年のいろんなことも、レミの映画で共有しあえるみたいな。そういう恩⼈みたいな⼈がいたら、レミにもすごく同情できるような、レミと同じ気持ちになれるかなと思いました」と返答。その⾔葉を聞いた⼭⼝さんは「うちにも13歳の⼦がいるんですけど、全然違う。本当にかわいいですよ。どうやったらこんな⼦に育つんですかね」としみじみ語って、会場は⼤笑い。
そしてその後は、熊⾕さんによる「レミの⼦守唄」のワンフレーズ歌唱を実施。⽇本語吹き替え版では、「レミの⼦守唄」はレミ役のマロム・パキンの歌声を使⽤していたため、この⽇は吹き替え声優となる熊⾕さんの歌声を聴くことができるスペシャルな機会となった。会場に響き渡る澄み切った歌声に⽿を傾けた⼭⼝さん。思わず「本当にすてき︕本当に希望の歌声という感じがしました」と感想を漏らすと、熊⾕さんも「すごく緊張しました。今までのトークで⼀番緊張しました。でも歌うのは楽しかったです」と笑顔を⾒せた。
ストーリー
11歳の少年レミは、南仏の農村で優しいママと貧しいながらも幸せに暮らしていた。ところが⻑い間パリへ出稼ぎに出ていた義⽗によって旅芸⼈の親⽅ヴィタリスに売り⾶ばされてしまう。だが、情の深い親⽅に歌の才能を⾒いだされ、⽝のカピ、猿のジョリクールと親交を深めながら、懸命に旅を続けるレミ。さまざまな出会いや困難が渦巻く冒険の果てに、待ち受ける運命とは……︖
作品タイトル:『家なき⼦ 希望の歌声』
出演︓ダニエル・オートゥイユ、マロム・パキン、ヴィルジニー・ルドワイヤン、ジョナサン・ザッカイ、ジャック・ペラン、リュディヴィーヌ・サニエ
監督・脚本︓アントワーヌ・ブロシエ
原作:エクトール・アンリ・マロ 「家なき子」
原題︓Rémi sans famille/2018年/フランス/フランス語/109分/カラー/シネスコ/5.1ch
配給︓東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
後援︓在⽇フランス⼤使館/アンスティチュ・フランセ日本
公式サイト:ienakiko-movie.com
公式Twitter:@ienakiko_movie #家なき⼦
コピーライト:(c) 2018 JERICO – TF1 DROITS AUDIOVISUELS – TF1 FILMS PRODUCTION – NEXUS FACTORY – UMEDIA
11月20日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、109シネマズ二子玉川ほか全国ロードショー