野田洋次郎、夏木マリ、ベルリン国際映画祭に初登場『犬ヶ島』ウェス組の一員として抜群の存在感を見せつける

犬ヶ島

全世界で大ヒットし、アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)の製作陣が再結集する映画『犬ヶ島』が2018年5月より全国公開される。(20世紀FOX配給)

本作は全編にわたり日本を舞台とし、”犬インフルエンザ”の大流行によって犬ヶ島に隔離されてしまった愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描く。声優陣としてビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市といった、アンダーソン監督作品常連の豪華俳優陣に加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、ランキン・こうゆう、ヨーコ・オノら多彩な才能を持ったキャストが集結。さらには、日本人ボイスキャストとしてRADWIMPS・野田洋次郎、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリらといった日本を代表する多彩なキャスト陣も参加。第68回ベルリン国際映画祭では、オープニング作品として上映&コンペティション部門への正式出品も決定しており、日本の映画ファンのみならず、全世界中が公開を待ちわびている。

この度、本作が第68回ベルリン国際映画祭でオープニング作品として上映&コンペティション部門へ正式出品されることが決定したことを受け、日本のボイスキャストを代表しRADWIMPS・野田洋次郎、夏木マリがレッドカーペットに参加。日本を舞台として描かれる本作の物語を意識してか会場には和太鼓が設置され、力強い音色に観客は大盛り上がり。本作の監督を務めたウェス・アンダーソン、そして吹き替えを担当したブライアン・クランストン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム…といったハリウッドを代表する錚々たる俳優陣や製作者たちとともに熱狂的なファンの声援に応えた。

目次

『犬ヶ島』 第68回ベルリン国際映画祭 イベント詳細

記者会見:2月15日(木)13時頃~ Grand Hyatt Berlin (Marlene-Dietrich-Platz 2, 10785 Berlin)
レッドカーペット:2月15日(木)18時30分頃~ BERLINALE PALAST (Marlene-Dietrich-Platz 1, 10785 Berlin)
※すべて現地時間

ゲスト:ウェス・アンダーソン監督、ブライアン・クランストン、ランキン・こうゆう、グレタ・カーヴィグ、ビル・マーレイ、リーブ・シュライバー、ジェフ・ゴールドブラム、ジェイソン・シュワルツマン、ロマン・コッポラ、ボブ・バラバン、野村訓市、ティルダ・スウィントン、RADWIMPS・野田洋次郎、夏木マリ他

公式記者会見

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『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(02)、『ライフ・アクアテッィク』(05)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)に続き、本作『犬ヶ島』(18)でベルリン国際映画祭への参加が4度目となったウェス・アンダーソン監督。独特なセンスと世界観で数多くの映画ファンを魅了する大人気監督の登場とあり、世界各地から大勢のマスコミが押しかけ会場は飽和状態に。通路をはじめ空間という空間に取材者たちが溢れ、200人以上のジャーナリストで会場は熱い熱気に包まれた。
会見に出席した監督、キャスト陣が次々と紹介され、ますます盛り上がっていく会場。ティルダ・スィントンらとともに観客席で会見を見守っていたRADWIMPS・野田洋次郎さんと夏木マリさんも、司会者から名前を読み上げられると、会場からは万雷の拍手が巻き起こり、ふたりも笑顔で手を振りながら応えた。

Qアニメーション映画製作において最もチャレンジングだったことは?
アンダーソン:ほとんどはワクワクするチャレンジでした。大きなチャレンジとして、良いストーリー、脚本が作れるか、そしてそれがうまくいくような実感を持てるかというのがありますが、そこを乗り越えると、他の作品形態にはないアニメーション特有の問題が出てきます。例えば、パペット(人形)は全然笑わないということ。製作をはじめて2年半が経った後に突然そんな問題に直面するんです。こういった小さな問題は製作過程でたくさん出てきますが、でもシーンによっては、パペットが笑わないというのは大問題になります。でも、常に解決法はあって、というか選択肢はなく、なんとかしないといけないんです。今日この場にいるか分かりませんが、マーク・ワーニング(director of animation)とパペット部門の責任者のアンディ・ゲントは、時にマークが解決法を探り、アンディが何か新しいものを作ったり、パペットを改造したり、なにかを追加したりして、やりくりしてきました。

Q,日本のアニメーション、特に宮崎監督作品との関係について教えてください。
アンダーソン:日本のアニメーションに強く興味を持ったのは、私の前作のアニメ作品『ファンタスティック Mr.FOX』の前です。と言っても、極度のアニメ好きということではなく、この前作のインスピレーションもロアルド・ダールから最も強く受けていて、日本のアニメ映画はその次です。今作については、2人の監督から最も強く影響を受けていて、黒澤明監督と宮崎駿監督です。『千と千尋の神隠し』で声優を務めた夏木マリさんが本作にも出ているくらいですからね。本作でも素晴らしい声を披露してくださいました。ディテールと沈黙という点で、宮崎監督では自然があり、静寂があり、アメリカのアニメーション伝統には見られないリズムです。その点でとてもインスピレーションを受けました。本作ではアレクサンドル・デスプラが音楽を、そしてワタナベカオルさんが太鼓を担当しているのですが、幾度となく、彼らの音を止めて、静けさが欲しくなってしまうシーンがありました。これは宮崎監督の影響だと思います」

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会見中は、ビル・マーレイがおとぼけ発言を連発して会場から笑いを誘ったり、主人公のアタリ少年役を演じたランキン君が11歳のバースデーを迎えたことで皆でハッピーバースデーを歌ったり、さらにそれをお互いにハモり合うなど、常に息ぴったりの監督キャスト陣。満員の会場は終始笑いが絶えず、アットホームな雰囲気に包まれたウェス組らしい記者会見となった。

レッドカーペットの様子

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一面に敷かれた真っ赤なカーペットに粉雪が舞い、幻想的な雰囲気のなか行われたレッドカーペット。監督とキャストを一目見ようと会場周辺のみならず全体が見渡せるビルの窓にも鈴なりの人だかりが。カーペット入口には日本を舞台として描く本作をイメージしてか和太鼓のアンサンブルが登場。日本らしさのある力強い音色が奏でられ会場はさらに独特の雰囲気に。
いよいよ、レッドカーペットの大とりを飾る、ウェス・アンダーソン監督、ティルダ・スウィントン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、そして野田さん、夏木さんらが登場すると、会場からは悲鳴にも似た歓声が炸裂。野田さんはシックな黒のタキシードを華麗に着こなし、夏木さんは漆黒色で留袖風の着物に、筆で”犬”と書かれた帯を合わせたスタイルで、海外キャスト陣に負けじと抜群の存在感をアピール。

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その後、ファンのサインやセルフィーに快く応じながら満面の笑みでレッドカーペットを歩くウェス組の面々。ボルテージMAXとなった会場に大興奮が隠し切れないウェス・アンダーソン監督は、ビル・マーレイを連れて、和太鼓のアンサンブルに参戦。突如行われたレアなパフォーマンスに、間近で見ていた観客からはシャッターの嵐と熱狂的な声援が巻き起こった。エントランスの前ではウェス組が揃った集合写真も撮影。野田さんと夏木さんもビル・マーレイに肩を寄せられながら仲良く撮影に参加する一面を見られた。

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上映が行われた会場の様子

朝から2つのスクリーンを開けて実施された試写会場には、各国のジャーナリストたちがおしかけ、開場の1時間半以上前から長蛇の列を作るほどに。満員御礼となった会場の観客たちは、ウェス・アンダーソン監督独特の視点で描かれた日本の世界とユニークで愛くるしいキャラクターたちに魅了され、映画の冒頭から会場に笑いが起こる。上映後のジャーナリストたちの反応もすこぶる上々で、スクリーンへ向け大きな拍手が送られた。

配給:20世紀FOX
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/

2018年5月全国公開!!!

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