Netflixシリーズ「地面師たち」(7月25日(木)独占配信)の完成報告会が、7月4日(木)に都内にて実施され、W主演を務める綾野剛、豊川悦司をはじめ、この2人と共に地面師として前代未聞の100億円詐欺に挑んでいく詐欺師チームより、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧らキャストに加え、大根仁監督が登壇した。
原作は、実在の地面師事件に着想を得た新庄耕の小説「地面師たち」。不動産売買をエサに巨額の金を騙し取る詐欺師集団<地面師>による前代未聞の事件を描く。
金屏風が輝きを放ち、サイドには第一話の冒頭、ハリソン山中が対峙する象徴的な熊が描かれた100億円札が積み上げられたパネルが設置された舞台上に現れた登壇者たち。全員がブラックの衣装に身を包み、圧巻のオーラが放たれる。第一話が上映された直後ということもあり、盛大な拍手が贈られる盛り上がりの中、報告会がスタートした。
「完成して1ヶ月くらい。外部の方に観ていただく機会が増えてきて、よくイッキ見しました!というお声をいただくんですけど、その言葉にウソがないな、と感じています。薄々感じてはいたんですが…これは大傑作ではと思っています!(笑)」と冗談めかして作品への自信をのぞかせた大根監督。
地面師グループの一人として、優しい顔でターゲットを仕留める冷静な交渉役を務める辻本拓海を演じた綾野は、「感無量です」と作品完成の喜びを口にし、撮影現場を振り返りながら「すごく楽しい現場でした。大先輩ばかりですが、人間力の高い方ばかり。テイクを重ねるごとに新しい一面が見えてきて、大人がどんどん土地(トチ)狂っていく。そういう部分がすべて映っています」と作品の魅力を熱弁。
地面師グループのリーダーであり、狂気的な一面も持つハリソン山中役を演じた豊川は、自身が演じたキャラクターを「やりがいのある面白い役でした」とユニークな役柄を楽しんで演じた様子を明かし、「第一話にある辻本を地面師に誘うシーンが好きですね。撮影も2日目くらいで緊張感溢れる素晴らしいシーンでした。そこから物語がはじまっていきます」と撮影時の思い出を振り返っていた。
続いて、ターゲットとなる土地の情報収集を担当する竹下役を演じた北村は「すごく大人の作品で、完成を楽しみにしていました。出演できたことを幸せに思う、素晴らしい作品です」と本作への期待を寄せるも、司会者からの「現場は辛かったとお聞きしましたが…?」との振りに、「誰が言ってたんですか!?」とツッコミをいれ、「楽しかったですよ!」と苦笑いで当時の思い出を披露。しかし、「このテイクは2回かな、3回かな、4回かな、、、、20回、30回、40回?と進んでいって…。僕はすごく幸せでした!僕はね!!」と大根監督の方を見つめながら撮影時の苦労をアピール。
北村は「30回くらいになると、簡単なセリフも言えなくなってくるんですよね」との言葉に、大根監督は「それくらいからが良い芝居になってくるんですよね~」とコメントし、場内からは大きな笑いが起きていた。
地面師グループの紅一点、地主の「なりすまし犯」を用意する手配師として暗躍する麗子を演じた小池は「改めてすごいメンバーが集まっていたんだなと思いますね。世界中の人に観てほしい。自信を持って送り出せます」と作品に絶対の自信をのぞかせながら、独特な関係性を構築する<地面師グループ>の関係性について「信頼はしているけど、馴れ合わない感じがすごくゾクゾクします。今までにない恐怖を感じました」と豊川演じるハリソンの不気味な迫力に圧倒された様子。
そして、元司法書士という立場を活かし、書類偽造や相手との直接交渉を担当する後藤を演じた瀧は、「硬派で中身の詰まった作品。7月25日の配信が早く来てほしいと思っています」と出演者ながら作品の魅力にハマった様子で、作品が完成した喜びを口にした。
出演者たちからも絶賛コメントが飛び交う中、大根監督は「騙す者、騙される者、そして、地面師を追う者、という3つの柱が軸になる物語です。地面師たちをどう魅力的に見せるか、という部分が一番肝になると思っていました。アテ書きしながら脚本を書くんですが、この作品はすべて第一候補の方々ばかり。この5人が揃った時の怪しさが重要でした」と地面師たちの魅力について解説。
トークも盛り上がりを見せる中、100億円を巡る不動産詐欺事件を描いた本作にちなみ、もし100億円あったら何をする?という質問が投げられると、綾野は「今ぱっと思いついたんですけど…シリーズものを3本作りたいですね」と回答。豊川は「個人で使い切れない額ですよね…と悩みつつ、本当に必要な人の所に配ってまわりたい」と発言。直後、「、、、、、綾野くん」と一言、静かに綾野にツッコミを入れ、そんな言葉に綾野も「すみません」と、ハリソンを演じた豊川からの鋭いコメントに苦笑する場面も。
最後には綾野から「実際の事件をモチーフにしたクライム・サスペンスですが、ある種のポップさ、ユニークさ、ジェントルさみたいなものがある作品です。前代未聞のドラマ作品となりました。覗いてはいけないものを、エンタメとして昇華した作品をぜひ受け取ってください」とメッセージが投げかけ、豊川も「近年まれに見る素晴らしいエンタテインメントが出来上がったと思います。ぜひこの作品を一人でも多くの人に届けてもらえるよう、皆さんの協力をよろしくお願いいたします」と作品をPR。大根監督は「世界配信に恥ずかしくない作品で、大傑作だと自負しています。でも結果に繋がらないこともあるので…騙されたと思ってまずは1話を見てみてください。止まらなくなります!」と作品への思いを熱く語り、盛り上がりをみせた会見は幕を閉じた。
最後には、本作の完成を祝した鏡開きが行われ、さらには、“100億円”を取り巻くストーリーにちなんで、100億円札が飛び出るマネーガンで場内を“地面師ワールド”一色に染め上げていた。
ストーリー
再び土地価格が高騰し始めた東京。辻本拓海(綾野剛)はハリソン山中(豊川悦司)と名乗る大物不動産詐欺師グループのリーダーと出会い、「情報屋」の竹下(北村一輝)、なりすまし犯をキャスティングする「手配師」の麗子(小池栄子)、「法律屋」の後藤(ピエール瀧)らとともに、拓海は「交渉役」として不動産詐欺を働いていた。次のターゲットは過去最大の100億円不動産。地主、土地開発に焦りを見せる大手デベロッパーとの狡猾な駆け引きが繰り広げられる中、警察が地面師たちの背後に迫る。次々と明らかになる拓海の過去とハリソンの非道な手口。前代未聞の綱渡りの不正取引、迫りくる捜査……果たして100億円詐欺は成功するのか?
Netflixシリーズ「地面師たち」
出演:綾野剛、豊川悦司
北村一輝、小池栄子、ピエール瀧、染谷将太
松岡依都美、吉村界人、アントニー、松尾諭、駿河太郎、マキタスポーツ
池田エライザ、リリー・フランキー、山本耕史
原作:新庄耕「地面師たち」(集英社文庫刊)
監督・脚本:大根仁
エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一
プロデューサー:吉田憲一、三宅はるえ
話数:全7話(一挙配信)
製作:Netflix
制作プロダクション:日活 ブースタープロジェクト
(c)新庄耕/集英社
Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/地面師たち
7月25日(木)Netflixにて世界独占配信
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