ハリウッド黄金期を象徴する映画『オズの魔法使』(39)で、17歳にして一躍スターダムを駆け上がり、その波瀾万丈の人生と圧倒的なステージパフォーマンスで、伝説のミュージカル女優として知られるジュディ・ガーランド。彼女が47歳の若さでこの世を去る半年前、1968年の冬に行われたロンドン公演の日々を鮮烈に描いた映画『ジュディ 虹の彼方に』が2020年3月6日(金)に公開となる。
ジュディ・ガーランドを演じるのは、『シカゴ』や『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズで知られるレネー・ゼルウィガー。徹底した役作りにより、歌や訛り、声色からパフォーマンスまでジュディのすべてをマスターした圧巻の表現力が大絶賛され、第92回アカデミー賞で主演女優賞に輝いている。
そしてこの度、アカデミー賞受賞を記念してLAでイベントが開催され、レネー・ゼルウィガーと共に、彼女の大ファンだと公言し、米人気オーディション番組にも出演したゆりやんレトリィバァが登壇した。本作の撮影時の裏話や、注目のレネーの次回作に関する新情報!?も飛び出す大盛り上がりのイベントとなった。
『ジュディ 虹の彼方に』 LAスペシャルイベント 実施概要
開催日:日本時間2月24日(月・祝)
登壇者(敬称略):レネー・ゼルウィガー、ゆりやんレトリィバァ
会場:フォーシーズンズ ホテル ロサンゼルス アット ビバリーヒルズ
イベントは、ジュディ・ガーランドの出世作『オズの魔法使』の主人公ドロシーを意識した水色のワンピースと赤いスニーカーで登場したゆりやんレトリィバァの、レネーへのお祝いの言葉からスタート。本作でレネーが全曲歌唱する劇中歌の中でもメインの楽曲で、ジュディ・ガーランドが『オズの魔法使』(39)のドロシー役以来歌い続けた「Over the Rainbow」にちなみ、ゆりやんが虹色の和傘をサプライズプレゼント!受け取ったレネーは、傘を回したり、ゆりやんと相合傘をしたりと、日本との美しいコラボに興奮しきりの様子だった。
続いて、イベントはトークセッションへ。本作を観た感想についてゆりやんは、「本当に感動しました。ステージパフォーマンスはもちろん、ハリウッド黄金期を支えたジュディという一人の女性に、少し自分を重ねて、感情移入しながら観ました。観終わってからもずっと心に残っています」と、感動の余韻にまだ浸っている様子。するとレネーは、「私も演じていてすごく感動したのは、彼女は2歳の時からずっと演技の場で活躍していて、苦労もあったし正にレガシーとしての人生を送っていたからなの」と、ジュディの偉業について語った。今回、実在した伝説のミュージカル女優・ジュディの役を演じるにあたり、どのような準備をしたのかゆりやんが質問すると、「ルパート・グールド監督が、ジュディの残したレガシーについて、毎日いろいろ発見してシェアしていたの。だから、私はもちろん他の共演したキャストも、これまで知らなかったジュディについてのことを発見できたから、これまでの映画とは全く違う経験が出来たのよ」とコメント。以前からレネーはジュディの大ファンで、本作ではリハーサルの更に1年前からトレーニングを積むほどの気合い入りぶりだったが、演じるにあたって、ジュディについてより深く知ることが出来た理由を振り返った。
レネーがゆりやんに「あなたに会えてうれしいわ。あなたはとてもチャーミングで面白いから。元々コメディアンなの?それとも女優?」と聞くとゆりやんは「全部やりたいんです!」と答え、「わかるわ、パフォーマンスという意味では同じよね、コメディはより大胆で勇気がないとできないと思うからすごいと思うわ」褒めると、ゆりやんは「あなたのすべてを尊敬します!」と答え、互いに賞賛しあった。
本作で、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞をはじめとして、世界の映画賞で主演女優賞を総なめにしているレネー。今後演じたい役についてゆりやんに質問されたレネーは、「コラボレートして、物事を作り上げていく過程を愛しているの。次はコメディアンかな」と答えると、ゆりやんも思わず、「ぜひお願いします!日本人がみんな、あなたの演技から勉強させてもらいます!」と目を輝かせた。レネーは「ありがとう、そうね、やってみちゃおうかな!観ててね。でも既に別の人からのオファーを既に受けてしまっているから、どうしようかしら(笑)」と微笑み、次回作に期待が高まるコメントも飛び出した。
トークは米人気オーディション番組「アメリカン・ゴッド・タレント」にも出演し、英語でパフォーマンスしたことも話題となったゆりやんの話題へ。大スターのレネーに、「私もアメリカのオーディション番組を受けているのですが、良いときもあれば受け入れられない時もあって…何かアドバイスを頂けたら光栄です!」と質問した。するとレネーは、「私が教えたりしなくて全然大丈夫よ!ゆりやんさんは、楽しい自分に対しての情熱を持っているのが今でも充分伝わってくるもの」とコメント。続けて、「Sensei!(先生!)むしろ私にコメディを教えてね」と、日本語を交えて、ゆりやんにいたずらっぽい微笑みでまさかの逆オファー。ゆりやんは、「私じゃ釣り合わないですよ!(笑)」と、恐縮しながらも、光栄すぎるコメントに笑顔を浮かべていた。すっかり意気投合した様子の2人は、「今日は本当に来てくれてありがとう」と、笑顔で熱いハグを交わしていた。
最後に、いよいよ3月6日(金)に本作が公開となる日本のファンに向けてレネーは、「ここに居られて嬉しいです。これから公開になるのは、ジュディ・ガーランドの物語です。『オズの魔法使』でご存知かもしれません。素晴らしい才能の持ち主で、ステージでもミュージカルでも、パフォーマーとしても素晴らしいものを遺してくれました。観て、気に入ってくれたら嬉しいです。彼女の人生を祝福し、みんなで共作したジュディ・ガーランドへのラブレターでもあります。是非みなさんご覧ください」と、熱心にコメントし、イベントを締めくくった。
ストーリー
かつてはミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨していたジュディ・ガーランドが、窮地に立たされていた。1968年、度重なる遅刻や無断欠勤のせいで映画出演のオファーも途絶え、今では巡業ショーで生計を立てているのだが、住む家もなく借金は膨らむばかり。まだ幼い娘と息子をやむなく元夫に預けたジュディは、ロンドンのクラブに出演するために独り旅立つ。英国での人気は今も健在だったが、いざ初日を迎えると、プレッシャーから「歌えない」と逃げ出そうとするジュディ。だが、一歩ステージに上がると、たちまちディーバと化して観客を魅了する。ショーは大盛況でメディアの評判も上々で、新しい恋とも巡り会い、明るい未来に心躍るジュディ。だが、子供たちの心が離れていく恐れと疲労から睡眠薬とアルコールに走り、ついには舞台でも失態を犯してしまう──。
作品タイトル:『ジュディ 虹の彼方に』
出演:レネー・ゼルウィガー、フィン・ウィットロック、ルーファス・シーウェル、ジェシー・バックリー、マイケル・ガンボン ほか
監督:ルパート・グールド
脚本:トム・エッジ
原作:舞台「End Of The Rainbow」ピーター・キルター
原題:「JUDY」
配給:ギャガ
公式サイト:gaga.ne.jp/judy
コピーライト:(C) Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
3月6日(金)全国ロードショー!
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