映画『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日(金)公開)の全国完成披露舞台挨拶ツアーが名古屋・大阪・福岡で実施され、主演の山﨑賢人と大沢たかおが参加した。
時は紀元前、中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政(えいせい)を壮大なスケールで描く漫画「キングダム」(原泰久/集英社)。2006年1月より「週刊ヤングジャンプ」にて連載を開始し、現在までに単行本は72巻まで刊行され、累計発行部数が集英社青年マンガ史上初となる1億部(2023年11月時点)を突破した。
シリーズ最新作となる本作では、前作『運命の炎』から続く隣国・趙(ちょう)との国の存亡をかけた総力戦「馬陽の戦い」のクライマックスが描かれる。前作に引き続き、天下の大将軍を目指す主人公・信(しん)役の山﨑賢人、中華統一に挑む若き秦国王・嬴政(えいせい)役の吉沢亮、河了貂(かりょうてん)役の橋本環奈、飛信隊副長・羌瘣(きょうかい)役の清野菜名、秦国・総大将として戦地に舞い戻った大将軍・王騎(おうき)役の大沢たかおら「キングダム」シリーズに欠かせない豪華キャスト陣が続投、佐藤信介が引き続き監督を務める。
敵国・趙のキャスト陣には、趙国の真の総大将・龐煖(ほうけん)役・吉川晃司、天才軍師・李牧(りぼく)役・小栗旬、趙軍の猛者達、趙荘(ちょうそう)役・山本耕史や万極(まんごく)役・山田裕貴も今作で再登場。さらに謎多き武将・摎(きょう)役の新木優子、かつての秦国王・昭王役の草刈正雄ら新キャストも解禁され、大きな話題を呼んだ。
キャンペーン1日目となる6月22日(土)は、名古屋へと向かった山﨑と大沢。昨年『運命の炎』でのキャンペーンで行われた中京テレビ1号公園の野外イベントでは、約2000人のファン共に「キングダム」への熱い想いを語るトークイベントを実施したが、今回も同公園を車で通りながら山﨑は「去年のこと思い出すな~」と感慨深い様子。そして、今回は109シネマズ名古屋にて舞台挨拶を行った。
山﨑は「名古屋の皆さんこんにちは、想いを込めてみんなで一緒に作ってきたキングダムの集大成を観ていただけるということで本当に嬉しく思います。楽しんでいってください!」と話し、名古屋へ帰還した想いを大沢は「1年前は全国周った最後が名古屋だったので僕らも疲れ気味だったのですが、たくさんの方に来ていただいて凄くエネルギーをもらって東京に帰れたので、今回はそんな名古屋の皆さんから見てもらおうと楽しみにしてきました」と昨年のキャンペーンを回顧しながら語った。
“最終章”ということで、これまでの信との向き合い方を聞かれると山﨑は「20代のほとんどを信と過ごしてきたので、本当に人生そのものです。信と一緒に成長してきたなと思っていて、主演という立場でやらせてもらってますが、大先輩の大沢さんが王騎将軍のようにどしっと構えてくださって、たくさんのスタッフ、キャストに支えられ、そして観てくださった皆さんが一緒に熱くなってくれたからここまでこれたなと実感しています」とシリーズ集大成ならではの想いを吐露する場面も。
そして、名古屋ではなんと同郷の城戸村出身のチンピラ兄弟とよばれた尾兄弟の兄で、飛信隊としても共に闘う仲間であるお調子者の尾平役を演じる岡山天音が緊急参戦。サプライズで名前が呼ばれると、場内に歓声が沸き起こった。登場した岡山は「キングダム今回、でらおもろい映画なもんで、最後まで楽しんでってちょーだゃー」と名古屋弁で挨拶し、会場はさらに大盛り上がり。名古屋にはゆかりのあるという岡山は「2作目から参加して皆さんの前でご挨拶する機会は何度かありましたが、名古屋の皆さんの反応がすごく素敵でありがたかったです」と喜びを露わにした。
今作での冒頭、飛信隊と龐煖の一戦のシーンを振り返り、岡山は「信が圧倒的なリーダーとしていつも先陣を切ってくれていたので、なかなか信を守る場面ってなかったので台本読んだ時からとっても胸が熱くなりましたし、飛信隊のみんなで何回も頑張って撮影しました」と語り、山﨑は「信よりもあまり強くない飛信隊のメンバーが盾になって守ってくれるところが原作でもすごく好きなエピソードで、気絶していなきゃいけないシーンなのに感動して思わず涙が出ちゃいました」と飛信隊との繋がりを感じるエピソードも仲睦まじく披露した。
キャンペーン2日目となる6月23日(日)は、大阪へ。日本で一番座席数を有するTOHOシネマズ 梅田で約700人のファンの前に山﨑と大沢が登場すると、会場は溢れんばかりの黄色い声援に包まれた。
大阪への帰還について山﨑は「1年ぶりに大沢さんと一緒にこの場に帰還出来て本当に嬉しく思います。これだけの熱気を感じれて嬉しいです」と話し、大沢は「7~8年準備をしてきてみんなに観てもらうためにキャスト、スタッフ一丸となって頑張ってきました。ようやくここまで辿り着いて、TOHOシネマズ 梅田が我々のホームであるし、帰還したような気持ちでこのスクリーンにいます。みなさんはお客さんでもあるけど僕らの仲間だと思ってるので、凄くワクワクして登壇してます」と大阪への喜びを感じさせる温かいコメントを寄せた。
ここまで振り返って互いの関係性への変化を尋ねられると、大沢は「ただでさえかっこいいのにどんどん男らしく体も筋肉質になっていって、変化していくさまが信の成長と同じように山﨑賢人という俳優がかっこよく成長していく姿を横で見れて本当に素晴らしい7年間だったなと思います」と絶賛し、山﨑も感激の様子。
そして大阪では、大沢演じる王騎の妻になるはずだった謎の将軍・摎役で新木優子がサプライズ登場すると、観客のボルテージは、最高潮に。新木は「本日は、ほんまきてくれてありがとう」と大阪弁で挨拶。久しぶりに仕事で来阪したという新木は「みなさんの熱量に圧倒されつつすごく嬉しい気持ちでいっぱいです。お二人が登壇されたときの歓声がすごくて事件でもあったのかと思いました(笑)皆さんの熱量が本当に伝わってきて素敵だなと思いました」と大阪の熱気に圧倒されながらも朗らかに来阪できた喜びを話した。
シリーズを通して7年近くアクションに携わっている山﨑は新木のアクションの感想を聞かれると「地上でのアクションですら大変なのに馬の上に乗ってやっていてめちゃくちゃかっこよかったです!キングダムの中で数少ない女性の将軍なので、心の強さの部分も含め、摎!最高でした!!」と大絶賛。
そして今まで見たことのない王騎の人間らしさと対峙する新木は、今回初共演の大沢について「王騎としての大沢さんと初めて対峙した時に、迫力であったり温かく包み込んでくれる空気感が大沢さんから滲み出ていて、難しいことを考えずに現場で王騎と摎として向き合うことができたのは、大沢さんの存在のおかげだなと思いました」と話し、大沢も新木の印象を「王騎にとっては大事なシークエンスになるので、1作目から摎との共演をずっと楽しみにしていました。そこの現場にいたのは新木さんではなく間違いなく摎で心が震えましたね」と互いへの厚い信頼関係の強さを見せつけ、大歓声に包まれながら大阪での舞台挨拶が終了した。
キャンペーン最終日の6月24日(月)は、原作者・原泰久のゆかりの地でもある福岡へ。終着地となる福岡では、要潤が来福し、シリーズ1作目から共に作品を牽引してきた山﨑、大沢、要の王騎軍が揃い踏みの中、JR博多駅前広場のバルコニーで迫ってきた公開日に向けて“最終決戦 出陣式”を実施した。
当日の朝4時に情報解禁をしたにもかかわらず7000名ものファンが集まり、3人の登場の瞬間には、割れんばかりの歓声が博多駅前に響き渡った。この光景に山﨑は「すごい光景です!7000人の軍勢を観ているかのようで興奮してます、ありがとうございます!」と圧巻の光景に驚きながらも興奮した様子で話し、要も「レべチな映画ができました。王騎率いる王騎軍がついに戦場に出て魅力的なアクションを繰り広げていますので是非注目してみてください。信も、ものすごいことになっています!」とアピールした。
大沢は「キングダムという作品が、本当にたくさんの皆さんに愛されてるということを肌で実感できて嬉しく思います」と会場のとてつもない熱量がびしびしとキャストにも伝わった様子の中、イベントは終了。その後はJR博多シティ内T・ジョイ博多にて上映前舞台挨拶を行った。
バルコニーイベントを振り返って大沢は「なかなか映画のイベントで7000人に迎えられるってほぼないと思うんですが、それもこの作品の凄さ、ひいてはそれを率いる山﨑くんの凄さであって、それを肌で感じられて福岡に来られてよかったなと思います」と話した。
梅雨に入り、直前まで雨予報で迎えた本イベントだったが、ファンが集まり出陣式が始まる頃には一筋の光が。これに対し大沢は「ずっと雨予報でひやひやしてたんですけど、来ていただいた方の熱気が雨を吹き飛ばしたのかなというくらい本当に盛り上がったイベントになったので素晴らしかったですね」と嬉々とした様子でコメントを寄せた。
そして、福岡からキャンペーンへ参加した要は、「今日はようきんしゃったね。ばりうれしかよ~」と博多弁を披露しながらの登場。1作目から王騎の側近として仕えてきた騰役の要は「今回初めて王騎軍として戦場へ向かうシーンがありました。王騎は本当にカリスマ性があって最強なキャラクターで、どう演じられるのか後ろから見ていましたが本当にかっこよかったです」と話し大沢を称えた。
改めてキングダムという存在について聞かれた山﨑は「キングダムと信から自分自身がパワーを貰いながら、人生そのものという感覚で約7年やってきました。(キングダムは)本当に宝物です」と熱いメッセージを寄せた。
ここまで各地でゲストを迎えて行った舞台挨拶もついに終盤へと差し掛かり、舞台挨拶の中盤に幕の中から現れたのは、この3日間に名古屋・大阪・福岡の各地でキャンペーンに参加したファンから寄せられた映画「キングダム」シリーズへの熱いメッセージが込められたメッセージボード。大沢は「感謝しかないですね。さっき賢人も言っていましたが、自分たちが作っている側だと思っていたけど、シリーズを重ねて観てくれている人も同じキングダムのチームみたいになってきた。それを今日こういう形で見せてもらったのは感無量です」と話し、山﨑は「めちゃくちゃ嬉しいです。これだけ皆さんに愛してもらっているのは嬉しいですし、本当に今パワーをもらいました。ありがとうございます!!!」と感慨深い様子で話した。
怒涛の3日間を振り返ってみて、大沢は「シリーズ4作を通して初めて公開前に皆さんへの感謝と4作目ができたという報告にお邪魔させてもらって、来てよかったと本当に思うし、これまで応援してくれて心から感謝しています」と語り、山﨑も「今回3都市を大沢さんと一緒に回れたこともすごく嬉しかったですし、各都市で逆に皆さんからパワーを貰って、今まで一緒になってキングダムを愛し、盛り上げてくださったことを感謝しています」と、感謝の気持ちを伝えるはずがファンからの逆サプライズを受けたことで、感極まった様子で語った。
ストーリー
秦と趙の全てを懸けた<馬陽の戦い>で、敵将を討った信(山﨑賢人)と仲間たちの前に突如として現れた、
その存在が隠されていた趙国の総大将・龐煖(吉川晃司)。
自らを<武神>と名乗る龐煖の圧倒的な力の前に、次々と命を落としていく飛信隊の仲間たち。
致命傷を負った信を背負って、飛信隊は決死の脱出劇を試みる。
「俺たちで、信を守り抜くんだ――。」
一方で戦局を見守っていた王騎(大沢たかお)は、
趙軍の裏に潜むもう一人の化け物の存在を感じ取っていたが、
劣勢を覆すべく最強の大将軍として再び戦地に舞い戻った。
王騎と龐煖の過去の因縁とは?
遠くから戦いを静観する軍師・李牧(小栗旬)の正体とは??
今、因縁が絡み合う馬陽の地で忘れられない戦いが始まる――。
『キングダム 大将軍の帰還』
出演:山﨑賢人
吉沢 亮 橋本環奈 清野菜名
山田裕貴 岡山天音 三浦貴大 新木優子
吉川晃司
髙嶋政宏 要 潤 加藤雅也 高橋光臣 平山祐介
山本耕史 草刈正雄 長澤まさみ
玉木 宏 佐藤浩市 小栗旬
大沢たかお
監督:佐藤信介
脚本:黒岩勉 原泰久
音楽:やまだ豊
原作:原泰久「キングダム」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
主題歌:ONE OK ROCK 「Delusion:All」(Fueled By Ramen / Warner Music Japan)
配給:東宝 ソニー・ピクチャーズ エンタテイメント
(c)原泰久/集英社 (c)2024映画「キングダム」製作委員会
公式サイト:http://kingdom-the-movie.jp
公式X:https://twitter.com/kingdomthemovie
公式Instagram:https://www.instagram.com/kingdom_movie/
2024年7月12日(金)ついに、歴史が動き出す―