【レポート】『君は放課後インソムニア』森七菜、奥平大兼らキャスト陣が撮影現場を振り返り「本当に放課後みたいだった」

君は放課後インソムニア

映画『君は放課後インソムニア』(6月23日(金)公開)の完成披露上映会に、W主演を務めた森七菜、奥平大兼をはじめ、上村海成、安斉星来、永瀬莉子、川﨑帆々花、池田千尋監督が登壇した。

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映画『君は放課後インソムニア』完成披露上映会 概要

日時:5月17日(水) 18:30~19:00 イベント
登壇者(敬称略):森七菜、奥平大兼、上村海成、安斉星来、永瀬莉子、川﨑帆々花、池田千尋監督
会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7

イベント開始と同時に、場内の明かりが消え、真っ暗となった劇場内に、おのおのの観客に配られた青のサイリウムが点灯。会場をキラキラと照らし出す中、森、奥平らがひとりずつステージへ登壇。本作は石川県七尾市でオールロケを敢行したが、5月5日に石川県を震源地とする地震が起きたことを受け、まずはが代表して「ニュースでも、能登の方たちが大変だとお聞きしております。あらためて石川県の皆さんにお見舞い申し上げます。少しでも元気が届けばいいなと思います」とメッセージを送った。

この日は一般の観客に向け、初めて本作をお披露目するということで、は「原作ファンの方や、はじめて『君ソム』に触れるという方もいらっしゃるので、ドキドキしています」と語り、「上映前からキラキラしてもらってうれしいです。本当にキレイでした。ありがとうございます」としみじみ。

続く奥平は、昨年夏の撮影からおよそ10カ月たった現在の心境を「確かにやっと(公開)かという気持ちもあって。まだ観ていただくということに恥ずかしいという気持ちもあるんですが、それでも観ていただけることはうれしいです」とコメントしつつ、「最近ではアニメも放送されたり、漫画の単行本も12巻が発売されたりと、自分の生活のまわりに『君ソム』があり、皆さんに『君ソム』に触れていただける時間が増えているのかなと思いました」と付け加えた。

そんな二人の様子をほほ笑みながら見守っていた池田監督は、「この作品のお話をいただいてから、今日まで3年と少したっていて。もちろんいろんな苦労もありましたけど、苦労も含めて磨かれていって。いろんな人の力で大きくなった作品。だから今日観ていただく皆さんにはぜひ作品の仲間になっていただいて。広めていただけたら」と呼びかけた。

そしてこの日は主演のふたりを温かく見守る友人たちを演じたフレッシュなキャスト陣も参加。奥平演じる丸太(がんた)が不眠症であることを打ち明けている唯一の理解者で幼なじみの受川太鳳を演じた上村は、「ずっと仲良くしている友だちが悩みを抱えていて、それは心配なんですけど、心配しすぎると引かれるだろうなと。だから心配してるけど、そこまで心配してないように見せるという。そのあんばいが難しいなと思ってました」と述懐。

それを受けた奥平が「ガンちゃんを助けたいんだけど、どうすればいいか分からない、みたいな受川の顔がすごくいいんですよ」と見どころを語ると、も「分かる」とかみ締めるようにコメント。さらに「だから(自分が映るシーンではなくなり)カメラからはけた時は、(受川が)どんな顔をしているんだろうと思って。ついつい見ちゃってましたね」と告白する奥平に、上村は「いいよ見なくて。やだな」と照れくさそうに笑っていた。

そして森が演じる伊咲(いさき)の友人役にも個性豊かな面々が集結。伊咲とは小学校からの付き合いでソフトボール部に所属している、穴水かなみを演じた安斉が「わたしは映画自体が初めてで、緊張しながら撮影場所に飛び込んだんですけど、撮影場所の七尾が本当にすばらしいところで。皆さんのおかげでリラックスできたというか、すごくやりやすい環境で過ごさせていただきました」と明かすと、奥平らは「本当に緊張してた?」と驚いた様子。

さらにが、「わたしたちいなくても大丈夫な感じだったけど。一番盛り上げてくれたもんね」と続けると、「朝来ると音楽を流し始めるんですよ」と明かした奥平。さらにが「しかも洋楽ですよ」とたたみかけ、会場は大笑い。安斉は「やっぱりアップテンポの方が場が盛り上がりますからね」と続けていたが、共演者たちの様子からも、安斉がムードメーカーとして、現場を明るく盛り上げていた様子がうかがい知れた。

伊咲の友達で、実家のお好み焼き屋を手伝う女子高生、蟹川モトコを演じた永瀬は「すごく海鮮がおいしくて。わたしの人生の中でもたくさんお魚を摂取できた時期でしたね」と七尾の思い出を述懐しつつも、「でも毎日、お魚を食べていたら、たまにはジャンキーなものを食べたいという時期が来たじゃない」と共演者たちに呼びかけると、「あった」「あった」と大盛り上がりに。

ちなみにその時は、携帯電話のマップでファストフード店を探そうとしたものの見つからず、歩いて20分ほど離れたところにキッチンカーを発見。そこで念願のハンバーガーを食べることが叶ったそうで、永瀬は「それは撮影外の思い出。本当に放課後みたいだったな」としみじみ語った。その言葉を受けたも「(みんなが着飾っているので)さっき気づきました。みんな芸能人だったんだなって」と笑ってみせた。

そして伊咲の友達で、美術部に所属している野々三奈を演じた川﨑は「わたしも(安斉)星来ちゃんと一緒で。こういう映画の撮影ははじめてだし、みんなのことは知ってたんで緊張していたんですけど。でもゲームをしたり、撮影が終わってから(森)七菜ちゃんと一緒にアイスを買いに行ったりとか。撮影じゃないところでも仲良くしてくれたのがうれしかったし、全部思い出します。でもみんなあまり覚えてないんですよね」と語ると、奥平が「俺はあまり覚えてないんですけど、どうやらゲームをやっていたらしくて」と笑ってみせ、「でもなんかしりとりでめちゃくちゃ笑っていたのは覚えてて。しりとりで笑えるのって幸せですよね」としみじみ付け加えた。

ここで、本作の主人公・丸太が、天文部に入部し、カメラにどんどんハマっていくことにちなみ、「ハマっているもの」を答えることに。

最初に、「温泉・サウナ」と回答した池田監督は「現場で宿泊していたのが和倉温泉だったので。撮休になると、とりあえず行って。みんなキャッキャと楽しそうにしていて。でもわたしは疲れていたんで、疲れを癒やしていました」と述懐。さらに「今日のバスの中でも、あの時に時間が戻ったようにみんなはキャッキャとしてて。元気でいいなと思いながら見ておりました」と笑った。その後も川﨑が「ギター」、永瀬が「ミニバッグ」、安斉が「デニム」、上村が「刺繍」と回答した。

そして奥平の答えは「鯨の鳴き声」。「僕は最近、海の生物にハマってて。鯨の鳴き声って変な鳴き声なんですけど、めっちゃ落ちつくんです。それこそ眠れない時に聞いているんですけど、オススメです」とその理由について明かした。

また、がハマっているものは「カメラ」。その理由については「この撮影の時もハマってて。使い捨てカメラとか、わたしの一眼レフとかでも撮っていたんですけど、楽しくて。わたしは露出とか、本格的なことは習ったことはなかったんですけど、(奥平演じる)中見(丸太)が隣でやっているのを見ていていいなと思っていました」と明かした。

君は放課後インソムニア

そして、最後のコメントを求められた池田監督は、「自分が生きることを肯定するのはすごく難しいことかもしれない。でもそれができたときに、人は人に好きと言えるのかもしれない。そんなことを信じながらつくりました。多くの人に届くといいなと思います」とメッセージ。

続いて奥平が「この映画がいいなと思うところは、みんながちゃんと七尾市に生きている感じがあるところ。この舞台あいさつでも和気あいあいとしていましたけど、それがちゃんと画面に出ているのがいいなと思う作品です」と語ると、も「ここでみんなが楽しく話したように、みんなで過ごした日々は本当だったんだというような時間を過ごして。それが丸ごとおさまっているのが完成した映画からも見られて。『君ソム』の原作の雰囲気と、それを生身の人間が過ごすという意味が感じられる映画になっているなと思っています。皆さんには何かを持って帰っていただけるような幸せがあると思うので楽しんでいただきたいなと思いますし、もし面白かったら、ぜひ隣にいる人に面白かったよと、広げてください」と会場に呼びかけた。

君は放課後インソムニア
君は放課後インソムニア

ストーリー
石川県七尾市。高校1年の中見丸太は不眠症に悩んでいた。
ある日、学校の使われていない天文台で、偶然にも同じ悩みを持つクラスメイト、曲伊咲と出会う。
クラスではろくに話したこともないけれど、誰にも打ち明けていなかった不眠症という秘密で繋がり、次第に打ち解けていく。
そんな二人が天文台を勝手に使っていた事がばれてしまい、天文台が立ち入り禁止の危機に迫られる。
寂しい表情を浮かべる伊咲を見た丸太は、安らげる場所を守るため、休部となっている天文部の復活を決意する――。

作品タイトル:『君は放課後インソムニア』
出演:森七菜 奥平大兼
桜井ユキ 萩原みのり 工藤遥
田畑智子 斉藤陽一郎 / 上村海成 安斉星来 永瀬莉子 川﨑帆々花
でんでん MEGUMI 萩原聖人
監督:池田千尋
脚本:髙橋泉 池田千尋
原作:オジロマコト「君は放課後インソムニア」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
企画・制作プロダクション:UNITED PRODUCTIONS
製作:映画「君ソム」製作委員会
映倫区分:G
配給:ポニーキャニオン

公式サイト:kimisomu-movie.com
公式Twitter:@kimisomu_movie
公式Instagram:@kimisomu_movie
コピーライト:(C)オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

6月23日(金)全国公開

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