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【レポート】『ラストナイト・イン・ソーホー』エドガー・ライト監督、長濱ねる、小島秀夫監督が登壇!トークイベント開催

ラストナイト・イン・ソーホー

『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督4年ぶりの最新作『ラストナイト・イン・ソーホー』(12月10日(金)公開)の特別試写会が実施され、上映後に、エドガー・ライト監督がロンドンより緊急リモート登壇。さらに特別ゲストとして、長濱ねる、かねてよりライト監督と親交が深いゲームクリエイター小島秀夫監督が駆けつけ、トークイベントが開催された。

『ジョジョ・ラビット』で脚光を集め、M・ナイト・シャマラン監督最新作『オールド』にも出演するトーマシン・マッケンジーと、NETFLIXオリジナルシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」でゴールデングローブ賞ミニシリーズ/テレビムービー部門の主演女優賞を受賞したアニャ・テイラー=ジョイが、ロンドンの異なる時代に存在する2人の若い女性を演じる本作。彼女たちはある恐ろしい出来事によって、それぞれが抱く“夢”と“恐怖”がシンクロしていく―。同じ場所で異なる時代を生きる二人が出会ったとき、果たして彼女たちに何が起きるのか。エドガー・ライト監督が60年代のロンドンとホラー映画への愛を込めて贈る、タイムリープ・サイコ・ホラーがいよいよ日本公開となる。

『ラストナイト・イン・ソーホー』特別試写会

【日程】11月29日(月)21:05~21:35
【場所】TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen7
【登壇者】エドガー・ライト(ロンドンからリモート登壇)、長濱ねる、小島秀夫 ※敬称略

エドガー・ライト監督の長編デビュー作『ショーン・オブ・ザ・デッド』からのファンという小島秀夫監督。エドガー監督とはお互いにTwitterをきっかけにDMでのやりとりを経て、前作『ベイビー・ドライバー』のプロモーション来日時に初対面。以来小島のゲーム「デス・ストランディング」にエドガーが出演するなど親交があり、2年前には本作の舞台のロンドン・ソーホーのホテルでいち早くラッシュ映像を鑑賞済みであったとのこと。小島は「エドガーから観てくれ!!と言われていたのでようやく観ることができた!」と喜色満面。エドガー監督作品のファンだったという長濱も、本作に合わせて1960年代の”スウィンギング・ロンドン“ファッションを意識したいで立ちで登壇。ロンドンからの中継によりリモート登壇形式でライト監督が参加。「おはよう!」とモーニングコーヒーを高らかにかかげ、時差ギャグをかましつつ上機嫌で登場。

ラストナイト・イン・ソーホー
ラストナイト・イン・ソーホー

長濱は「ファッション、特に劇中で使用されている音楽が印象的でした。上京する(トーマシン・マッケンジー演じる)エロイーズのヘッドホンはお揃いのものを持っていたし、彼女が進学するデザイン学校も私自身、中学生時代に行きたいと思っていたこともあったので、重なる所が沢山あってうれしくなりました」と笑顔。

改めて面と向かって伝えるのは恥ずかしいと前置きをしながら小島は「今までとは一段、二段も違って飛び抜けている、嫉妬しました(笑)ホラーテイストだが、女性の夢を応援する素敵な映画。照明の使い方も巧みで、鏡を使って二人の主人公の表裏を上手に描いている。本心から傑作だと思う」と絶賛した。

劇中に出てくる鏡が重要なアイテムになっていることについて、ライト監督が「鏡に写った自分がほかの人になっている夢をよく見ることがあって、自分がまるで幽体離脱しているような感覚になる。それに僕らは自分たちの夢をスクリーンという鏡に投影したいと思うもの」と説明。その鏡が映るシーンの撮影方法については「実はシンプルなやり方で撮影していて、グリーンバックはほとんど使用しなかった。セット自体を動かしたり、双子の俳優を起用したり、物理的に撮影している。マジックのような形だね」とアナログな舞台裏を明かし、会場からは驚きの声があがっていた。

小島から「写ってはいけないものを鏡から消したりはしたの?」と聞かれると、ライト監督が「それもあるし、鏡を触った際にできる指紋をあえて、デジタルで追加もしている所がある。観ている人を混乱させるようなトリックを使ったので、観客が『どうやって撮ったの?』と思ってくれたら大成功だ!」と細部へのこだわりを伺わせた。

映画の内容にちなんで「夢」について登壇者へ質問を投げかけると、長濱は「私は読書好きなので、壁一面に本棚のある家に住みたいです。それが憧れ」と照れ笑い。小島は「宇宙飛行士になりたい!JAXAの募集が12月にあるけれど、そうなると仕事を捨てなければならず。悩んでいます」と笑わせた。ライト監督は「僕たちはいつか必ず死ぬので、今まで作られた映画すべてを観ることは不可能。不老不死になってこの世の映画をすべて観るのが夢だね」と自身も根っからの映画ファンを象徴するような夢を熱く語った。

そして上映後のイベントということもあり、観客からのQ&Aコーナーも。会場からは「映画の色彩設計について」「建物が燃えるシーンの撮影について」など具体的で熱量のある質問が投げかけられ、ライト監督は嬉々として、途中で撮影中のことを思い出したと言いながら予定の時間を過ぎながら熱弁。

最後に長濱は「監督のお話を聞いて、細かいところにもこだわりが詰まっている映画。2度3度、何度も観たいと思いました」小島も「怖いシーンもあるけれど、キラキラした美しい夢見る映画。鑑賞後に珍しくいい気持ちになれる映画であり、クリスマスに凄くぴったりなホラー。僕もあと劇場で3回くらい観たい」と太鼓判。

ライト監督は「自分としても誇らしく思えるパーソナルな映画です。本当であれば東京に行きたかったけれど、それはまた次回。気に入ってくれたら何度でも観てほしいです」と日本の映画ファンに期待を込めて語りかけ、温かい空気の中、イベントは終了した。

ラストナイト・イン・ソーホー

ストーリー
ファッションデザイナーを夢見るエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学する。しかし同級生たちとの寮生活に馴染めず、街の片隅で一人暮らしを始めることに。新居のアパートで眠りにつくと、夢の中で60年代のソーホーにいた。そこで歌手を夢見る魅惑的なサンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)に出会うと、身体も感覚も彼女とシンクロしていく。夢の中の体験が現実にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズは、タイムリープを繰り返すようになる。だがある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。さらに現実では謎の亡霊が現れ、徐々に精神を蝕まれるエロイーズ。果たして、殺人鬼は一体誰なのか、そして亡霊の目的とは-!?

作品タイトル:『ラストナイト・イン・ソーホー』
出演:トーマシン・マッケンジー アニャ・テイラー=ジョイ、マット・スミス、テレンス・スタンプ、マイケル・アジャオ ほか
監督:エドガー・ライト
脚本:エドガー・ライト クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
製作:ティム・ヴィーヴァン、ニラ・パーク
2021年/イギリス/カラー/デジタル/英語/原題:LAST NIGHT IN SOHO/R-15
配給:パルコ ユニバーサル映画

公式サイト:LNIS.JP
公式Twitter:@LNIS_JP
公式Instagram:@LNIS_JP
#ラストナイトインソーホー
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12月10日(金) TOHOシネマズ 日比谷、 渋谷シネクイントほか全国公開

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