【映画の世界に飛び込もう『レッツ プレイ ムービー』】(主催:生活衛生同業組合大阪興行協会)が3月2日に109シネマズ箕面にて開催され、事前告知に応募した小学生を含む親子20組54名が参加した。

この企画は、少子化に伴う人口減少に加え、動画配信サービスの台頭もあり、若い世代の映画離れが問われている昨今、映画の次世代を担う子供たちに、映画文化の理解を深め、改めて映画館の楽しさを知ってもらうために企画された体験型イベント。
イベントは、監督と女優に扮したキャストらによる、オリジナル映像からスタート。新作映画の撮影をするも、「せっかく素晴らしい映画を制作しても、若い世代の映画離れが進み、多くの人に見てもらえないなら意味がない!」となげく監督と女優。
そこで、直接みんなに映画のすばらしさを伝えよう!と、なんと監督と女優がスクリーンから飛び出して子供たちの前に登場。もっと映画を好きになってもらえるようにと、映画の歴史を伝えるほか、映画に関するクイズを○×形式で実施。全問正解を目指して子供たちも大声で参加して盛り上がった。


続いては、映画館バックヤードツアーへ。普段は決して入ることができない真っ暗な映写室の中を見学したり、映画館といえば外せないポップコーン詰め体験も実施。

さらに、特別ゲストとして、元「宝塚映画製作所」の撮影監督で、現在は「日本映画撮影監督協会」の理事を務める田邉裕正さんが登壇し、生活衛生同業組合 大阪興行協会事務局長の山田伸一さんと一緒に当時の撮影の仕方を教えてくれた。
撮影スタートと終了を「カチンコ」と呼ばれる器具で知らせる方法や、実際に使用していた35mmフィルムで撮影する大きなカメラを持参いただき、カメラを使いながらどのように撮影していたかを解説。カメラが出てくると子供たちも前のめりになり、お父さん・お母さんを被写体に、カメラのファインダーを覗いてカメラマンの気分を味わうなど、貴重な体験となった。

参加した子供たちにイベントで印象に残ったことを聞くと「自分でポップコーンを詰めれたのが楽しくて、その後食べたら凄く美味しかった!」「映画に関するクイズが知らないことがたくさんあった!」「映写室からスクリーンを見たのが楽しかった!」という感想のほか、今日初めて知ったことは?と聞くと「映写機のある部屋が涼しくて、何でだろう?と思った」と逆に質問を投げかけてくる子供も。映画、そして映画館の知らない部分に触れる貴重な体験になったようだ。
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